高石ともやとザ・ナターシャー・セブン / 107 SONG BOOK VOL.1 陽気に行こう。(EXPRESS, ETP-63002) <1976年12月20日>

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高石ともやとザ・ナターシャー・セブン / 107 SONG BOOK VOL.1 陽気に行こう。(EXPRESS, ETP-63002) <1976年12月20日>

"Keep On The Sunny Side"は1899年に作曲され1928年のカーター・ファミリーの録音で知られるようになったと言われるアメリカの古典中の古典。普通のアメリカ人なら音楽好きでなくても知っているような曲です。2000年にはコーエン兄弟の大ヒット映画「オー・ブラザー」で使用され脚光を浴び、日本でも有名になりました。

この名曲を「陽気に行こう」の邦題でまるで自分のオリジナルのように見事に歌ったのが高石ともやです。僕は1970年代前半にフォークソング好きの幼稚園の園長先生から教わり、ずっと日本の曲だと思って歌っていました。

https://www.youtube.com/watch?v=4cU8lD0Dsis

昔の話です。

「親族」と「ご近所さん」の区別もつかないぐらいの年齢のころ、僕を可愛がってくれたおじさんがいました。

その後は故郷を離れたので何十年も疎遠にしていたのですが、十年ほど前のあるとき、そのおじさんが肺癌の末期だとの噂が伝わってきました。懐かしいしお見舞いに行きたいとも思いながら、でも今更どう接したらいいかわからないな・・・・と躊躇している間に亡くなってしまいました。良くある話です。

そのあとで、その方の最後の頃の話を聞きました。意識も朦朧とした状態で何か歌を口ずさんでいたので、家族が何だろうと耳をそばだてると、この「陽気に行こう」だったそうです。

♪ 陽気に行こう、どんな時でも、陽気に行こう。
 苦しいことは解ってるのさ、さあ陽気に行こう・・♪

それ以来、この歌を聞くたび、胸を衝かれる思いがします。

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