ノーオイルエメラルド/緑柱石

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紀元前より人類史に登場し、かの有名なエジプトの女王・クレオパトラ7世も愛したと伝えられる高貴な結晶です。

発色因子として微量のクロムやバナジウムを含有し、鮮やかな緑色を呈したベリルが『エメラルド』と呼ばれます。
新緑のかおり爽やかに漂う5月の誕生石です。

この鉱物を宝石として評価する場合、重視される要素は輝きより寧ろ "色"。
そのため、彼のように緑味を広く平面的に見せるための研磨形が適用されます。

丹念に研磨されたテーブル面は静止した水面のように澄み渡り、目だけでなく心まで鎮めるかのようであります。

ちなみにこちらのエメラルド。
タイトルに「ノーオイル」と付けているとおり、油浸の痕跡が確認されなかった無欠の一石であります。

天然エメラルドには必ずと言って良いほど亀裂が内在するため、これに油剤を浸透させキズを視認し難くする「オイル含浸」が施されるのが一般的です。
そういった改善処理が通例となっている中、オイルを浸透させる必要がない(或いは内部に浸透して行かなかった)ほどに無疵な個体に出会えたことは大変な喜びでありました。
#ベリル

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    shm

    2020/05/25

    ここまで瑕疵のないエメラルドは流石です!色も濃くカットも丁寧です😳ムゾーですか?いや、チボールにしても、私もいずれ入手したいと思う品です😂

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    • ありがとうございます!
      具体的にどこ産なのかは聞けませんでしたが、少なくともGIAからコロンビア産のお墨付きは頂いています👌

      無処理でこの透明度なので、もう対面した瞬間に運命を感じました(笑)
      手元にあった他国産と比べてもやはり目に見えて色が濃くて、本場の底力というものを実感させられました😌

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    げーむのケイミヤチ

    2020/09/06 - 編集済み

    ノーオイル勉強になりました!
    言われてみれば透き通ってます。

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    • >言われてみれば透き通っています
      ありがとうございます!
      専門機関での光学的な分析をパスした折り紙付きのすっぴん美人です💎

      実を言いますと世に出回っているエメラルドジュエリーの殆どにこういった処理が施されているんですね…
      ただ天然エメラルドは傷アリ個体が大半を占めるので“宝石として流通させる場合オイル処理は致し方なし”ということで、(買い手も含めた)市場においては暗黙の了解と化しているのが現状なんです。

      愛好者しか気にしない事項ですが、もし周囲に「無処理のエメラルドが欲しい!」という方がいましたら参考として伝えて頂ければと思います(笑)

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    A-chan

    2020/10/05

    連続失礼します。
    エメラルド、きれいですね。
    透明感のあるグリーンは見ていて癒されます。
    光の加減によってはルビーのように赤く光るのですね。
    エメラルドが赤く光るのは初めて見ました。

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      テッツァライト

      2020/10/06 - 編集済み

      ありがとうございます!仰るとおり清澄な緑色は目の癒しになりますよね😌

      赤く染まっているのはブラックライトを当てているためです。
      エメラルドには発色元素としてクロムが含まれていまして、このクロムが紫外線に反応して赤い蛍光を発しているのです。
      マニアックな性質なので意外に思われますよね。

      個体によっては含有量が少なくて殆ど変化しない場合もありますが、このエメラルドはルビーさながらの赤色光を見せてくれました😉

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