ツヴィアギンツェバイトwithゴールド/ツヴィアギンツェフ鉱

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ツヴィアギンツェバイト。
やや難解なこの鉱物名は、プラチナ金属の研究を専門としたロシアの地球化学者Orest Evgenevich Zvyagintsevに因んで命名されました。

白金族元素であるパラジウムに鉛という組み合わせを主成分とする稀産の元素鉱物で、他にはプラチナ・金・スズ・ビスマス等の不純物を含有することがあります。

こちらは非常に小さい、しかし高貴な煌きで確かな存在感を放つ一石。
ロシア東部ハバロフスクKonderに存在するアルカリ性超塩基性の山塊より採取された結晶です。
そしてIvo Szegeny博士から入手されたという信憑性のある標本であります。

外観上は自然プラチナとそっくりですが、あちらは不純物として鉄分を含有するため磁石に吸着するのに対し、このツヴィアギンツェバイトはネオジム磁石の発する強烈な磁界にも反応を示しません。

このことからこの白銀色の結晶は、不純物の少ない生粋の鉛パラジウム合金であることが分かります。

母岩に接していたのか一部のエッジが緩くなっているのが惜しい点。
しかしその凹部分をよく観察したところ、なんと金と思わしき鉱物が付着していることが分かりました。

嬉しいおまけ付きです。

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