O川の高温石英/ベータクォーツ

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O川で採取した高温石英です。
以前採取したD川よりも圧倒的に粒が大きいのが特徴です。

ここに形の良いものだけを厳選しました。

普通 "水晶" あるいは "石英" と聞いて真っ先にイメージする姿というと、恐らく先端の尖った六角柱の結晶が殆どだと思います。
しかし彼らのように柱面を著しく欠いた特徴的な結晶形の者も存在します。
それが約573~867℃の高温条件で晶出した『高温石英』です。

O川はヤマメやイワナが生息しており、近隣では有名な釣りスポットとして知られています。
そんな場所で河原を低姿勢で這いまわり続ける私の姿はさぞ異質だったことでしょう。

釣り人からの応援もあって入手することができた珠玉の結晶たちです。
何よりも粒が大きく、それでいて透明度も高い。

不透明な個体も混ぜていますが、まるで茹でた里芋のようなぬるりとした質感が面白いです。

小粒な結晶はとても可愛らしく、相応に形状も整っています。

水磨作用により全体が磨りガラス状になった結晶など特にお気に入りです。

致命的な応力が加えられたのかクラッシュビーズのように白濁した結晶もあります。
大雨で川原が荒らされ、ひっくり返った低木の根本から見つけました。

どの結晶にも味があり一粒一粒にエピソードがあります。
今後もより面白い高温石英を求め、ひた向きに下向きに採取を継続して参ります。

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