The Motors “1”

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皆んな、覚えていますか? The Motorsを! 元々は、パブロック・バンドDucks Deluxeをやっていた Nick Garvey (G, Vo)が、1975年初頭にこのバンドを脱退し、後にWireのドラマーとなるRobert Gotobed(Vo)とThe Snakes with Slaughterなるバンドをやっていましたが、シングル1枚だけ出して解散してしまいます。そこで、マネージャーの案で、彼は、1977年1月に、元のバンドメイトでもあるAndy McMaster (B, Kbd, Vo)を誘い、更に、Rob Hendry (G, Vo) とRicky Slaughter (Drs, Vo)とで、The Motorsを結成します。ただ、同年5月には、Rob Hendryの代わりに、Bram Tchaikovsky (G, Vo)が加入します。1977年3月には、彼等はMarquee Clubでライブ・デビューをしており、更に、同年12月にはJohn Peelのラジオ番組BBC Radio 1で、彼等の持ち歌3曲が放送されています。同年5月にはVirgin Recordsと契約を結んでおり、更に録音を開始しています。このメンバーで2枚のアルバム(“1”と”Approved by the Motors”)をリリースしており、まあまあの商業的成功を収めます。シングルでは”Airport”が英国チャート4位まで獲得しています。1978年8月28日のReading Rock Festivalに出演しますが、ギャラのことで揉めて、Tchaikovskyは脱退してしまいます。その後も、Slaughterも脱退しますが、Martin Ace (B)とTerry Williams (Drs)をリクルートして、3枚目にして最後のアルバム”Tenement Steps”を1980年にリリースし、シングルカットした”Love and Loneliness"を出して、The Motorsは解散してしまいます。これがThe Motorsのあらましです。
それで、内容なんですが、全体的に曲がちょっとだけ長めなんですよね(3分台の曲は2曲だけ)。それにしても、カッコいいギターワークを中心に、タイトなリズム隊とコーラス・ワークも全開で、そこら辺に、The Motorsらしさがあると思います。特に、A3 “Phoney Heaven”やB4 “Summertime (Is Calling)”でのドライブ感とかはかっこいいですね。また、A1 “Dancing The Night Away”やB1 “Bring In The Morning Light”でピアノなんかを入れているところやB2 “Emergency”のサビでの転調なんかにもアレンジ力を感じます。私はこのLPを高校生の時、東京で買ったのですが、その時はピンと来なかったんですよ。今聴くと、それ程、パブロック臭く(A2 “Freeze”はちょっとだけパブロックっぽいかな?)もなく、爆走する音と素晴らしいコーラスワークに痺れますね。そんな思い出深いアルバムです。

“John Peel Session 1977”より3曲
https://youtu.be/Nm9w69Mbz84

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=PLp6WWcZCHeShyx0p4fi-NixWMuTRXTzqu

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