Small Cruel Party “Islands of Sleep”

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私、全然、勘違いしてました!今回、紹介するSmall Cruel Party(以下SCPと略します)とSteve Rodenと、ごっちゃになっていました(ただし、実際に両者のスプリット作品もある)。それで、今回、紹介したいのは、SCPの方です。SCPはシアトル在住のフランス人William Key Ransoneのソロプロジェクトで、1985年に日本の高松で行われたイベントの時からSCPを名乗っており、1989年から形態(カセットやレコード及びCDなど)を問わず、現在までリリースを続けてます。SCPの音楽は一言で言えば「音響系ノイズ」ってことになるのかも知れませんが、1980年代から出てきた「音響系」のアーティスト/グループって、コンタクトマイクや色んなマイクで、微弱な音を拾うと言うやり方が多いように思います。SCPもその方法を踏襲するかのように、本作品でも「カサカサ」とか「コソコソ」って言う音をフィールド・レコーディングし、それらの物音を加工してトラックを作成しています。また、このアルバムは変則的で、片面は33回転2曲、もう片面は45回転1曲から成っています。後者は前述のような物音に、フィードバックのような持続音が段々と圧をかけてくるハイライト的なトラックになっています。33回転の1曲目は物音音のみ、2曲目はフィードバックの持続音のみ(但し、低音は凄い!)です。この手の物音系ノイズ(と言って良いのかな?)は、しばしば、マイペースで活動を続けており、海外ではサウンド・アートの一形態として高い評価を得ています。日本では一時期、Sukoraがこのような作品を発表していましたが、2019年にも作品をリリースしているみたいです。個人的な見解を述べると、SCPやToy Bizarre, Steve Rosen, Yeast Cultureなどは静かな音ですが、決して「アンビエント」ではないと考えております。寧ろ、集中しないと聴くことが出来ない、緊張感が極めて強いジャンルだと思います。なお、本作品はレコードとしては365枚でリリースされていますが、後にCD再発されているようです(私は未聴)。興味を持たれた方は、前述のアーティストを一度聴いてみてください。

A “..cette haine dirigée contre lui mordait son marbre et sculptait sa beauté”
B1 “…montrant l'envers délicat des pétales”
B2 “La voix possédant un oeil décidé à percer la nuit”

A “..cette haine dirigée contre lui mordait son marbre et sculptait sa beauté”
https://youtu.be/KmQCchdfRuk?si=zTIQMEMxAQmqXXcy

B1 “…montrant l'envers délicat des pétales”
https://youtu.be/9W6qSc982ks?si=gaaIf93cTBG0gsEn

B2 “La voix possédant un oeil décidé à percer la nuit”
https://youtu.be/Eb8ZTPrsJgc?si=m2Yd5W2TlNQOPGjb

#SmallCruelParty #G.M.B.H #SoloProject #Electro-AcousticMusic #物音系 #FieldRecording #French-American #WilliamKeyRansone

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