19 “Juke”
いやー、やっとですか❗️ヴァイナルでの19の再発は!当時、噂は聞いていて、その時にセカンド・アルバムとシングルは買ったのですが、ファースト・アルバム”Juke”はその後、見かけなくなり、ヤフオクとかでも中々高価で手が出ませんでした。まあ皆さんもご存知のように、19とは、芸術家の大竹伸朗氏が1978年に野本卓司と結成したバンドで、その後、1980年に遠山俊明と太田陽子が加入し、その年の12月にファースト・アルバム”Juke”を自主制作でリリース。45曲をぶち込んだアルバムで、実験的と言うかローファイなノイズ・ロックの残骸が散らばっています。多分、ノイズ・ミュージックを意識してやろうとしていた訳ではなく、取材用テープレコーダーによる録音の為、このように歪んでしまったり、歪になった結果が、このような音楽となったのであろうことはライナーノーツを読まずとも、推測できます。特に、セカンドでは8チャンネル・ミキサーを購入したことで、音の分離は良くなってますが、このファーストではミキサーも無く、部室のスタジオでテープレコーダーによって、兎に角、全部録音はしていたみたいです。そんな中で、”No New York”が1978年にリリースされ、日本にも噂と現物が店頭に並び始めたことで、自分達のやっていることはノイズでも現代音楽でも即興音楽でもなく、この音だ!と大竹氏は直感し、ロンドンから帰国後、今まで録り溜めたテープを選別し、その中から使える部分を取り出して、本作品を作り、4人でお金を出し合ってリリースしたとのこと。そして、彼等の演奏は全くのアドリブで、その場の雰囲気とかで録り方も演奏も変わってしまう。それを録音し続けた訳です。これは大竹氏のあのスクラップブックにも通じるのではないか?そう思ってしまったのです。それにしても兎に角、凄い。細切れの音?音楽?が次々に現れる、圧倒的物量で! なので、今、「大竹伸朗展」が開かれてますが、それに通じる「溢れかえる情報量」、それが、私の心を揺さぶるのです。当時は、発想の転換とも思ってましたが、ライナーを読んで認識を改めました。そんな音楽?に是非とも触れて欲しいです。あっとそれから、19のメンバーをもう一度紹介しておきます。Shinro Ohtake (B, Synth), Takuji Nomoto (G, B, Drs, Vo), Toshiaki Tohyama (G, B, Synth, Organ, Vo), Yoko Ohta (Vo)。因みに、再発盤のデザインはオリジナルと同じですが、色は「青」「黄」「赤」と3種類があるようです。またちょっと装丁にも凝っていますので、是非、皆さん、マストですよ❗️
https://youtu.be/lRdrXKE5svc
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