The New Blockaders & The New Movement “Man's Usefulness Ends Not In Death”

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これは掘り出し物。英国の1980年初頭より活動しているTNBことThe New Blockadersと、そのTNBの意思に2015年頃から賛同しているスウェーデンのTNMことThe New Movementほコラボ・アルバムです。今回は、TNBの方は、Richard & Philip D. Rupenus兄弟のデュオで、TNMはKenny JohanssonとTony Erikssonとのデュオでの参加となります。なお、英国のPhil Julianがマスタリングをやっています。TNBについては、以前にバイオグラフィーは書いていますので、そちらを参考ににして下さい。TNMについてバイオグラフィーを少し書いておきます。KennyとTonyがコア・メンバーであるTNMは、Marcel Duchamp, Luigi Russolo 或いはTNBと言った反芸術家によってインスパイアされ、ノスタルジックな感覚を持ちながらも、反芸術の新しい在り方の中から現れている。そのノスタルジーはすぐさま、「無」の哲学へと導かれて、そこで、彼等はTNMの名の下に何かを録音する前に、既に「X宣言」を表明しています。その「X宣言」によると、TNMは「無」の哲学に従い、その武器/手段に寄らず、全てを拒絶し、破壊する立場にあるとのこと。また、その「X宣言」から抜粋すると、「…既に世界は破壊されるべき存在である。…これが、生を拒絶し、死を復活させる理由なのである。」とのことですが、これはTNBのマニフェストと同様な思想の焼き直しのようにも思えますね。そう言う意味では、TNMほTNBの正統な後継者と言うところでしようか?
それで、本作品ですが、両面1曲づつの長尺で、曲のタイトルもありません。そして、内容的にもほぼほぼ同様な音感触から成ります。ガラガラと打つかり合い、擦られ、叩き潰されるメタル・ジャンクの音が前面に立っており、何だかTNB単独の曲の様にも聞こえます。寧ろTNMは、その音素材に手をつけず、そのまま最終的に最終コラボ作業を終えたのは?とも考えられる程です。そんな作品なので、TNBファンもTNMファンもすんなり聴けると思います。正しく「無」の哲学ですね。どちらのファンや気になっている方も聴いてみて下さい。ただし、100部限定なので、入力は困難かも知れません。

本作品はなかったのでTNB&TNMのライブ動画を!
https://youtu.be/6kzWl7kTkc8

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