Fred Frith “Speechless”

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Fred Frithのソロアルバム第五弾が、The ResidentsのレーベルRalph Recordsよりリリースされた、この”Speechless”です。Fred Flithについては、以前にバイオグラフィーを書いてありますので、そちらを参考にしてください。超簡単に言えば、彼は、作曲家、ギタリスト、即興演奏家と言うところでしょうか、その他にもヴァイらオリンやベースなども演奏します。
それで、このアルバムですが、A面では、仏のRIO系バンドEtron Fou LeloublanのGuigou Chenevier (Drs, Tenor Sax, Vo), Bernard Mathieu (Tenor & Soprano Sax, Vo), Ferdinand Richard (B, Guimbarde, Vo), Jo Thirion (Organ, Harmonium)と言った仏のRIO系アヴァン・バンドEtron Fou Leloublanの面々に加え、Tina Curran (録音, 編集), Roger Kent Parsons (Bagpipes), Bob Ostertag (field tape recordings)もバックを固めており、その録音は、1980年7~8月に仏のStudio FreesonとスイスのSunrise Studioで行われています。一方、B面はNYCのMassacreのメンバーであるBill Laswell (B)とFred Maher (Drs)と、それ以外にヘルプで、Steve Buchanan (Snake Sax), George Cartwright (Alto Sax), Mars Williams (Baritone Sax)、Ferdinand Richard (Guimbarde), Tina Curran (録音, B)で一部の曲に参加しており、その録音は, 同じく1980年7-8月にスイスのSunrise Studiosで行われています。また一部ではNYCのCBGBでのMasacreのライブ音源も使われています。それに対して、Frithは G, Vln, Organ, Mellotron, (一部ではB, Drs, Voも)を演奏しています。聴く前は難解な音楽を想像していましたが、聴いてみると、割と素直に聴くことができたと言う印象でした。A面はややユーモアとかエスプリの効いた曲が多いですが、これはEtron Fou Leloublanの演奏によるからなのかな?とも思います。それに対して、B面はMassacreのメンバーの寄るからか、ややシリアスまたはロックっぽいアプローチが試みられており、時にテープの逆回転なども交えて、実験的録音も実践されています。しかしながら、これだけのアヴァンな連中を相手にして、かつ、Frithらしさを保った楽曲を作り上げたのは、流石ですね。Frithらしのは、譜面だけではなく、ギターの音色やフレージングもあるでしよう。結構、フリーミュージック臭さがないので、Fred Flith初心時でも大丈夫ですよ。なので、食わず嫌いではなく、取り敢えず聴いてみましょう、皆さん!

https://youtu.be/8ZXiz4f_HBk

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