The New Movement & KH 12 Quartet “Nichts Für Nitsch”

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常にTNBことThe New Blockadersに尊敬の念を払うスウェーデンのTNMことThe New Movement (TNM)とKH 12 Quartetのスプリットなのかな?エグくて酷いアートワークで登場したのが、この作品”Nichts Für Nitsch”で、裏ジャケには「Herman Nitschに捧ぐ:」とありますが、それでこの作品のアートワークが理解できるでしょう。まあ、ウイーン・アクショニズムで、レコードを作ったなら、こうなるでしょうね。メンバーを紹介しておきます。TNMの方は、スウェーデン人Kenny JohanssonとTony Erikssonから成り、KH12 Qualtetはドイツ人Matthias HornとPhilip Zimmermannから成ります。それでそれぞれのバンドの特徴を紹介したおきます。スウェーデンのTNMは最初、マルセル・デュシャンやルイジ・ルッソロそしてTNBのアンチ・アートに影響を受けたそうですが、直ぐに「無の哲学」にたどり着き、「X」と言う宣言を行ってから、TNMとしての音楽活動を始めています。内容はまあ「関係する全てを拒絶し、ぶっ壊せ!選択すると言う武器には意味はない」と言うものらしいです。そして、誰もがTNMのメンバーになり得るとも。いやはや、TNBの上を行こうと言う訳ですかね? 一方の独逸のKH 12の片割れMattias HornはPsych KGと言うハンドメイド包装で有名なるレーベルをやっており、670以上のアイテムをリリースしてきています。そんなバックボーンを持った2組ががっぷり四つに組んだ作品が本作品になります。A面には2曲(Pt.1 & Pt.2)が、B面は1曲 (Neulich)が収められています。A面はガダガダ、ゴドゴドした崖崩れのような音と共に時折、何かを引っ掻く音やラジオらしき音も混じっており、それは流石にTNBのエピコーネンやろ?と疑いたくなります。曲としてはよく出来ていると思いますので、ここら辺は大目に見ておきましょう。一方、B面も物音系なんですかがより音響系っぽい曲で、恐らくは何かの微音をコンタクトマイクで録音した物だと思います。それに金属質な持続音が絡みついてくると言う曲になっており、こちらの方がより静謐な印象を与えます。ジャケ写含めて、アートワークはヘルマン・ニーチェのパフォーマンスを励起するような血みどろシーンのようなものですが、これはこれでアリかなぁとちょっと納得しました。まあこのようなコンセプトを知らないで、音だけも充分に楽しめますので、ご安心を。それでも聴いてみたい方はどうぞ!

https://youtu.be/jUPvI0zoMNo

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