Naoki Kasugai “DD. Records Works 1983-1984 Part Five”

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名古屋の春日井直樹氏が、1983-1984年の間にDD. Recordsから出したカセットアルバム6部からのセルフ・コンピもいよいよ最後になりました。当時の音楽志向がより明確になったように思います。今回はノイズ度が高い作品になっているようです。A1 “Medical Point Part 1”の不穏なノイズへの調べと共に、A2 “I’m Home”の高周波ノイズをバックに、接触不良系ノイズとディレイの誤用、そして電化したデレク・ベイリーのようなギターノイズ、時々、怒号と言う明らかにノイズ・ミュージックを意識した曲が続き、A3 “Low Work”でややスパイシーな音楽が、更にA4 “Help Me”の小曲でA面を締めます。B1 “Medical Point Part 5”のホワイトノイズの壁で幕をあけ、B2 “A Different World =Can You Stand Up This Noise?”の濃霧のような音像の中に迷い込みます。まるで初期LustMordのよう。続くB3: “Key-I”は不穏なヴォイスがら印象的。そして、B4 “Down To Hell”では、エフェクトの掛かったリズムボックスとザグザグのギターノイズで締めています。総じて、この”Part Five “ではノイズ度が高く、やや異質な印象も受けますが、Part Oneからずっと聴いてくると、全作品はやはり「1983-1984年の春日井直樹」そのものなのではないか?と思えてきます。そんな土台があって、その後のサイケに流れる道筋が分かるような気がします。私自身もこの時期は方向性を見失い勝ちだったようにも感じており、そのようなシーン(?)で、彼がもがいていたのは想像に難くないと思います。そんな時代を垣間見たあのであれば、このシリーズを聴いた方が良いように思います!さあ皆さん、聴きましょう!

この作品もYouTubeにはないので、彼の他の作品を貼っておきます。
https://youtu.be/T-SK-GQV7DQ

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