Juma “Selected Works”

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Juma (樹魔)とは、当時、山口にいた吉松幸四郎氏を中心としたパンドで、主に1980年代に山梨の完全自主制作カセットレーベルDD.Recordsより、バンドの参加人数は不定であったものの、作品をバンバンリリースしていました。実質的には吉松氏のソロから大人数までを含むプロジェクトと言った方がより正確かと思われます(因みに吉松幸四郎氏はJumaの他にもソロ名義でも多くの作品をDD. Recordsに残しています)。Jumaの音楽性も多彩で、実験音楽めいたところから今で言うシティポップ或いはトラッド調のポップスまで振り幅が大きく、聴く作品によっては「これ、本当にJuma?」とも思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。そんなバンドであったJumaの多様性を詰め込んだのが、この”Selected Works”です。各曲について紹介していきますね。まずA面は長尺の”Enigma”1曲のみですが、これまた強烈な音楽で、噂では黒板を爪で引っ掻いた音が20分にわたって収録されていルと言う問題曲です。私のイメージはこの音楽性でした。B1 “Pulse Dance” (DT24; 1981年作)も、シーケンサーにシンセやギターそれに、安村嬢のエフェクトを掛けたヴォーカルを乗せた小君良い曲です。B2 “Natural” (DT16; 1981年作)はシーケンサーに粘り気のある低音シンセにメロウなギターと時々聴こえる安村嬢のフィーメール・ヴォイスから成る一種のアンビエントな曲、B3 “Hong Kong Dancing” (DT07; 1981年作)は生ドラムも入れた完全バンドヴァージョンで、安村嬢のロリータ・ヴォーカルが前面にプッシュされたシティポップ調の曲です。この曲では、盟友の磯谷氏のサックスも聴くことができます。C面は、C1 “Aqua Cosmos”(DT16; 1981年作)は、繊細なシーケンサーとエフェクト音が交差するリリカルて美しいな小曲。C2 “化石になる日” (DT07; 1981年作)は、盟友磯谷氏のサックスと吉松氏のヴォーカルがたっぷり聴けるポップな曲。C3 “Ammonite Legend” (DT28; 1981年作)は海底に住む海洋生物(アンモナイト?)の生態を覗き見ているような実験的なインスト・シンセ曲。C4 “Lizard Asteroid” (DT24; 1981年作)はシンセとシーケンサーで作られたバックの音源に、かなり変調させられた安村嬢と思われるヴォーカルが乗るテクノポップ風の曲。D面は1曲のみで”Jurassic Cycle” (DF11; 1981年)から成ります。ミニマムだけど控えめなシーケンスを通奏低音代わりにして、変調ディレイが掛かったギターがかベースが暴れるとい音楽から簡素なリズムボックスと曖昧模糊としたシンセが流れる展開になり、長大な組曲風に構成されていますね。Jumaはこのように作品によって、顔が違うので、困惑するリスナーさんもいるとは思いますが、それこそがJumaの魅力とも言えるでしょう(このような高水準の音楽が、大学生の部屋から聞こえてきたら、びっくりするのでは?)。因みにレーベルのBitter Lake Recordingsは他にも1980年前後の日本の音楽(ロック?)のリイシューに取り組んでいますので、隠れた名作を探すには要チェックですよ。

“Ocean Zero”
https://youtu.be/g_ZsAoJBpaI

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