V.A. “Non Plus Ultra 1980-1987”

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このレコードをいつ買ったのか?何故買ったのか?よく分からない。と言うか、多分、これは1980年代のシンセ・ウェーブのコンピだから、買ったのでは?と思います。ここに収録されているグループは全部スペイン産ですが、グループも曲も全く知らないのばかりです。でも、私には、音楽自体は凄いド・ストライクなんですよ。こう言う1980年代のシンセ・ウェーブって、やっぱり、単音シンセを使ったり、リズムマシンを使ったりで、私がK2以前からやっていた宅録テクノ・ポップを思い出して、涙が出ますね。まあそれは置いておいて、本作品ほ内容に行きますね。このアルバムは、スペインのバルセロナのDomestica Recordsからリリースされており、Carlos PanequeとJordi Serranoによってコンパイルされたアルバムです。
少し、グループや曲について書きますね。A1は U.H.P. “Quién Lo Ve”ですが、U.H.P.はUníos Hobreros Proletariosの略で、メンバーはJuan AntonioとRogelioとLopez Cuenca兄弟にAntonio Jaime Urbanoに加わったらしいです。更に1987年にAlain Pineroが加入。この曲はスペーシーなイントロSEからプリミティブなシンセ・ポップですね、熱いVoがスパニッシュですね。A2はVam Cyborg “Actos De Maldad”で、本作品の中でも、ディスコ色と言うかラテン色が強いダンサブルな曲です。スペインのマツケンサンバ⁉️元々はVicente Aguileraを中心に1970年代後半に結成されましたが、通常のロックバンドからエレ・ポップ・バンドへと変わり、Jesús Aparicio (Synth, Vocoder, Perc, Vo), Gloria Nadeau (Vo), Vicente Aguilera (Synth, G, Perc, Vo), Ricardo López (Synth, Perc, Vo)と言う布陣になっています。GloriaのVoが気の強そうな感じで、良いです。A3はTodoTodoの”Megaciclos De Verano”で、未発表曲で、メンバーはCarmelo Hernández Ramos, Francisco García Roma, Pedro Vidalのトリオです。これまたスペーシーな効果音を多用した曲で、Voとヴォコーダーの掛け合いが面白いです。A4はM.A.D.の”Transmigración”で、Kと言うバンドが解散して出来たAntonio Terrestrial とCarlos Delgadoのデュオです。ユニット名はMutual Assured Destructionの略で、珍しく生ドラムを使っています。少しだけHeldonっぽい感じもしますが、矢張りそこはシンセ・ウェーブですので、チープです。A5はFernando Gallegoの”Almuerzo Desnudo”と言う曲ですが、メンバーはJosé Luis FerrerことTeru(Vo), José Héctor Marco (Synth, Dr Machine), Hilario Traver (Kbd), Juan Vicente Vernia Juanón (B)です。Juan Luis Montoliú以外のFuneraria Vergaraのメンバーが結成したバンドで1984-1986年は、このバンド名で活動していたそうです。BPM高目のドラムマシンと煽るようなVoが暑苦してい如何にもスパニッシュです。
B面に移ります。B1はKalashnikov “Ultraviolencia (Versión Casete)”で、SPKやPortion Controlなどに影響を受けたバンドで、メンバーはEileiter Perez Cors, Juan Jose Relano, Victor E. Alonsoです。これもBPM高目ですが、インダストリアルというよりもEBMっぽいですね。Portion Controlは近いかも?それにしてもメロディアスなシンセ・リフがあって、少し泣けますね。B2はAviador Dro “Ballet Parking 1er Acto”で、1979年にこのバンドの母体てあるEl Aviador Dro y Sus Obreros Especializadosが結成されています。この時点で既に、彼らはスペインのエレ・ポップの元祖と言われ、1979年末には自分達の音楽を「テクノ・ポップ」と称しています。曲自体はどちらかと言うとダークな曲調に仕上げています。B3はLínea Vienesa “La Isla De Las Sirenas”で、メンバーはRicardo Llorca (Kbd), L. Ramon G. Del Pomar (G), Mavi Margarida (Vo, Dr.Machine), Patricia Alvarez de Lorenzana (B)で、珍しくギターやベースが入っています。こちらも、ギターとかが入っているからか?女性Voだからか、4ADのような物憂気な曲調でしっとりと決めています。B4はAutoplex “Clockwork Mirror”で、メンバーはFrédéric Callis (Synth, Piano, Chrus)とFrans Beltran (Vo, G, Synth, Dr Machine, Revox Sequences)がオリジナルで、ライブ要員としてRamon Rotllan, Enric Marin, Catherine Olivaが加入している様です。リズムがエレクトーンのリズムボックスみたいですが、曲自体は紛うこと無きシンセ・ウェーブです。B5はLa Caida De La Casa Usher “Insecticidios”で、この曲はヴィデオクリップの為に作られた曲だそうです。メンバーは、Gabriel S. Arias (G), Luis R Velázques, (Korg MS-20) Rafael Gordo (Anvil, Perc, Korg KR-55), Victor Díaz-Cardiel (Korg MS-10)です。この曲は、本作の中で一番、実験的かな?単音シンセ2台使ってるし、ギターもフリーキーだしね。
と言う訳で、各のバンドのこと調べるのに手間取ってしまいました(途中でデータも飛んだし)。何でも”Vol.2”もあるとのこと。そちらも聴いてみたいですね。もし、スパニッシュ・シンセ・ウェーブに興味がある方は聴いてみて下さい。

https://youtu.be/st6JcYQwX8o

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    4AD

    2022/10/15 - 編集済み

    いつも見ながら 僕と同じような方だろうなと思いつつ これぞまさにマニアだよなぁと感心されられてます。僕はノイズ系は苦手ですが、比較的聴きやすいMinimal synthとかは多少かじってます。
    ですから、K2先生のアイテムも知っているものや、持ってるものが多少あるので、他の方よりは説明も分かります。
    阿木さんのRock Magazineとかの読者でしょうか?

    僕もMuuseoでは肩身の狭い思いをしながら投稿してますが、K2先生も めげずに邁進してください。

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      Dr K2

      2022/10/16

      有難うございます。私もまだまだ知らないか音楽ごあるなあとおもいながら、コレクションを聴き直したり、ヤフオクで買ったりして、そのレコードなんかを聴いたりしています。

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