Thomas Leer “Letter From America”

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Thomas Leerのことは知ってますよね?あの名作”Private Plane”やRobert Rentalとのコラボ・アルバム”Bridge”をインダストリアル・レコードから出していたアーティストです。簡単に彼のバイオグラフィーを書きます。ScotlandのPost Glasgow生まれのThomasはそこで地元のポップバンドで演奏していましたが、パンクシーンが盛り上がった1970年代にロンドンに引っ越し、Pressureと言うパンクバンドを結成しますが、1978年にはジャーマン・ロックとかシンセ・ポップに影響を受けた音楽にシフトしていきます。その年に、彼は、デビューシングル”Private Plane”を彼自身のレーベルから650枚限定でリリースします、これは当時、大変な注目を浴びて、NME誌でSingle of Weekに選ばれています。1979年には、Robert Rentalとのコラボ・アルバム”The Bridge”をリリース。1981年にCherry Redと契約を結び、EP”4 Movements”をリリースしています。また、彼はさらに二つのレーベルとも契約して、Arista Recordsから、初のソロとしてはフルアルバム”The Scale of Ten”を1985年末にリリース。その2年後、彼は元Propagandaのヴォーカル Claudia Brückenと共にActを組んで、ZTT recordsと契約、4枚よシングル(その内の”Snobbery and Decay”はマイナーな英国ヒットになります)と1枚のアルバムをリリースしますが、Claudiaがソロ・キャリアを積みたいということで、このデュオは消滅しました。Thomasはこの時点で音楽からリタイアします。しかし、2003年にニューアルバムを引っ提げて再び音楽界に戻ってきます。2009年にはStefano Panunziのアルバム”A Rose”に ”Tonight”と言う曲を提供するなどして、今も現役として活動しているようです。
それで本作品ですが、これはThomas Leerのソロアルバムとしてはファースト・アルバムになります。しかも2枚組と言う気合の入った作品です。これの前にRobert Rentalとのコラボはありますが。それからすると、この作品は「陽」の部分が全開で、ポップスの王道とも言える程、ゴージャスでトロピカルな曲が並んでいます。”The Bridge”で見せた実験性は皆無で、何処をとってもポップスですね。なので、”The Bridge”のような音楽を期待すると、ずっこけますね 笑)。しかも作詞・作曲は勿論、全ての楽器及びヴォーカルもThomas自身がやっている、正真正銘の「ソロ」アルバムです。でも、彼がやりたかったのは、こう言うポップスなんでしょうね。結構、シンセやリズムマシンを使ってますが、それ以上に彼のパッションが弾けてるような音楽で、こう言うシンセウェーブと言うか初期テクノポップな人は、初めは機材が余りないので、仕方なしにミニマルな展開の曲や実験的な曲をやっていたのでしようね。だから機材さえ在れば、本当はこう言うやりたかったと言うようなことが往々にしてできるんでしよう。なので、そう言う固定概念に縛られずに聴くといい感じに聴こえるのでは?まあ、聴いてみてください。

“Letter From America”
https://youtu.be/mkNZDp9SUz0

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