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The Fall “Live 1977”
これは、The Fallの録音としては古いですが、リリースは新しいです。つまり、このレコードは、Record Store Dayの為にリリースされたものだと言うことみたいです。なので、赤盤なのも納得ですね。The Fallの初期についてのバイオグラフィーは、前回のをご参照下さい。この時のメンバーは、Mark E. Smith (Vo), Marc Riley (B), Karl Burns (Drs), Martin Bramah (G), Yvonne Pawlett (Kbd)です。それで、内容なんですが、先ず、音は悪いです(苦笑)。まあ多分、ラジカセとかで録音したものでしょう。それでもリリースするCherry Red Recordsの強気。まだ、曲は、Bramahが作っていた頃ですね。ほぼ全曲、ヘロヘロな演奏で、素晴らしいです。辛うじて、音は合っていますが、もうグダグダな演奏です。素晴らしいと思いませんか? そんな演奏でも、アルバム未収録曲もあって、また紛らわしいことに同じタイトルのCD(ジャケは違う!)があって、そこから、本作品用にセレクトされたトラックをランダムに収録しているようです。両面とも4曲ずつ収録されていますが、B面には1曲シークレット曲が追加されています。A1 “Futures And Pasts”は、まだまだパンクっぽさが抜け切れてないチューンで、元気一杯です。A2 “Frightened”では怪しげなベースラインに導かれて、執拗に反復するThe Fallらしい曲。オルガンとの絡みも良い。A3 “Repetition”は、グチャグチャの中から始まる曲ですが、聴いたことのあるギターのフレーズが出てきて、一安心。しかし、SmithのVoが殆ど聴こえない。A4 “Copped It”では、いきなり大音量のオルガンで始まるロックンロールなナンバー。しかしVoは殆ど聴こえないw ではB面にいきます。B1 “Industrial Estate”もご機嫌なナンバーで、ちょっとだけロッケンローな感じもしますが、反復し続けてます。B2 “Sten Gun Rock”はThe Fallらしい反復を繰り返す曲。漸く、SmithのVoも聞こえるようになってきました。B3 “Race Hatred”は、突進力のある力強い曲で、The Fallにしては珍しく、コーラスも決まっている。B4 “You Don't Turn Me On”は、Smithのカウントで始まるノリの良い曲で、パンクっぽい。B5 “Untitled”はどうも、即興でその場で適当に演奏したような曲(?)ですね。 偶に、やっぱり聴きたくなるんだよね、The Fallって。そんなThe Fall欲を満たしてくれる一枚でした。でも、ちゃんと録音したものも聴きたいので、それは後でまた紹介していきますね。 A1 “Futures And Pasts” https://youtu.be/26QvibWjadE A2 “Frightened” https://youtu.be/lJdOeQXmXxU A3 “Repetition” https://youtu.be/v0St4phWdGA A4 “Copped It” https://youtu.be/THdSfifeCRY B1 “Industrial Estate” https://youtu.be/y-21H5iukWU B2 “Sten Gun Rock” https://youtu.be/sti7g6Fep6E B3 “Race Hatred” https://youtu.be/rLBNfrPq2zA B4 “You Don't Turn Me On” https://youtu.be/OuohaiLW49Q #TheFall #Live1977 #CherryRedRecords #RecordStoreDay #RedVinyl #SelectedTracks #LiveAlbum #PostPunk #Repetition #MarkE.Smith #MarcRiley #KarlBurns #MartinBramah #YvonnePawlett
Post Punk Cherry Red Records 3395円Dr K2
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Pere Ubu “Trouble On Big Beat Street”
早速、入手しました、Pere Ubuの2023年最新作”Trouble On Big Beat Street”です。もう何作目(デジタル入れて37枚目のアルバム?)でしょうか? 息の長いバンドです。今回のメンバーは、David Thomas (Vo, Analog-Synth), Alex Ward (G, Clarinet, Back-Vo), Keith Moliné (G, Electronics, Back-Vo), Michele Temple (B, Piano, Tambourine), Gagarin (Digital Synth, Drs, Bongos), Jack Jones (Thermen, Back-Vo), Andy Diagram (Trumpet, Electronics)と大所帯になっています。初期ー中期のバイオグラフィーについては書いてありますが、2000年以降のことは余り書いていないので、ちょっと補足しておきます。2000年には、David Thomasは、Andy DiagramとKeith Moliné共に、Thomas and Two Pale Boys或いはThe Pale Orchestraと言うサイドプロジェクトでツアーなどの活動に注力していますが、その年にPere Ubuの方はクリーヴランドのロックの殿堂入りを果たしており、2000年9月にWayne Kramerの客演を迎えて、”55 Years of Pain”のパフォーマンスをやっています。Pere Ubuの方は少しお休みになりますが、2002年5月20日に、アルバム”St. Arkansas”をリリースします。この時のメンバーはDavid Thomas, Tom Herman, Robert Wheeler, Michele Temple, Steve Mehlmanで、Jim Jones (G)も客演しています。その後、2002年後半に、Tom Hermanが脱退し、代わりにKeith Molinéが加入します。また、2002年2月1日に.前身のRocket From The Tombs (RFTT)のオフィシャルなアルバム・リリースをしています。2004年にはPere Ubuのライブ映像の撮影が開始されます。この時期(2004-2006年)には、Pere UbuとTwo Pale BoysとRFTTのツアー等以外にも映画音楽や劇伴などで多忙を極めています。そうして、2006年9月19日に、Pere Ubuのアルバム”Why I Hate Women”がリリースされていますが、その時のメンバーはThomas, Moliné, Wheeler, Temple, Mehlanで、その後、このアルバムのリミックス・アルバム”Why I Remix Women”もリリースされます。2007年もツアーと劇伴で終わりますが、2008年2月には、ギタリストだったJim Jonesがアパートで亡くなっているのが発見されます。2009年9月14日には、アルバム”Long Live Père Ubu!,“がリリースされ、また、ポーランドでのフェスで、”Bring Me The Head of Ubu Roi”が、生演奏されています。更に、2010年には、デビューアルバム”Modern Dance”の再演がクリーヴランドとシカゴで行われます。その後、Thomasは、伊で開かれた詩のフェスにも参加。2011年にも、オリジナル・メンバーTom Hermanが加わって、アルバム”The Modern Dance”が再び演奏され、2011年には、1962年作のホラー映画”Carnival of Souls”の劇伴をやっています。その合間に、Two Pale BoysやRFTTの作業にも着手しています。2013年1月7日に、Pere Ubuの新作”Lady from Shanghai”がリリースされますが、この時のメンバーは、David Thomas, Keith Moliné, Michele Temple, Robert Wheeler, Steve Mehlman, Gagarinです。その後も色々ゴタゴタがありましたが、2014年9月8日に、漸く”Carnival of Souls”がアルバムとしてリリースされます。この時のメンバーは、David Thomas, Keith Moliné, Michele Temple. Robert Wheeler, Steve Mehlman, Gagarin, Darryl Boonから成りますが、Thomasは、このアルバムとは別に、このアルバムに関係した内容のエッセイも発刊しています。その時期にPere Ubu (Moon Unit)を結成し、2種類のボックスセットを出しています。その後も、ライブはやっていますが、2022年4月1日に、リマスターしたボックス・セット”Nuke The Whales: 2006-2014”をリリース。この後の動向は、Wikiにも詳しくは掲載されてはいませんので、詳細は不明ですが、本作品は、名門Cherry Red Recordsから、2023年にリリースされています。 それで、本作品の内容についてですが、一言で言えば「難解」です。アヴァンギャルドとも言えず、ポップとも言えず、何とも形容し難い難解さがあります。先ず、曲間が非常に分かりにくい。また、理解不能な曲、例えば、A5 “Nyah Nyah Nyah”(単に「にゃーにゃー」って猫の真似して言ってるだけ?)やB5 “Uh Oh” (何だ、このタイトル?)と言った意味不明さやらB4 “Crazy Horse”でのOsmondsのダンサブルだけど不明瞭なカバー曲なんかが最たるものです。ただ、色んな音が鳴っているのですが、お互いに干渉していないと言うか?どれ一つ抜けても成立しないような曲構造になっている点は正にミラクルです❗️米国のバンドと言うこともありますが、Captain Beefheart & His Magic Bandとの共通点(特にカントリーやブルースなどの音楽要素)も感じられ、そこがまたPere Ubuと言うかDavid Thomasの凄いところだと再認識させられました。舐めて掛かると、ヤラれるぞ❗️ A1 “Love Is Like Gravity” (5:43) A2 “Moss Covered Boondoggle” (4:07) A3 “Crocodile Smile” (6:16) A4 “Movie In My Head” (2:44) A5 “Nyah Nyah Nyah” (2:30) B1 “Worried Man Blues” (7:16) B2 “Let's Pretend” (2:51) B3 “Satan's Hamster” (2:33) B4 “Crazy Horses” (3:11) B5 “Uh Oh” (3:51) B4 “Crazy Horse” https://youtu.be/cHgHm0W-Jlk [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_n6IiAGe1c87gzo7P1Oe0KmR_dyXpJ_4fU&si=YOuCPuWMJWhcVxoY #PereUbu #TroubleOnBigBeatStreet #CherryRedRecords #DifficultMusic #Album #Avant-Garde #Cover #DavidThomas #AlexWard #KeithMoliné #MicheleTemple #Gagarin #JackJones #AndyDiagram
Alternative Rock / Avant-Garde Cherry Red Records 不明Dr K2
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Eyeless In Gaza “Rust Red September”
「ガザに盲でよ」と言う一風変わった名前のEyeless In Gazaを知っていますか? 今回は彼等の6枚目のアルバム”Rust Red September”を紹介します。先ず、彼等のバイオグラフィーを簡単に書いておきます。Eyeless In Gaza (以下、EIGと表記)は、Martin BatesとPeter Beckerのデュオで、1980年に英国WarwickshireのMuneatonで結成されています。アヴァン・フォークとも呼ばれる音楽から映画音楽まで幅広い音楽を作り出しています。1987年に一度、活動を止めでいますが、1993年に再結成されています。それで結成についてですが、Martyn Batesは英国Bedworthのメソジストの家庭で生まれ、フォーク・ミュージックを聴いていました。しかし、その内、ポストパンクの流行に直撃され、CoventryのバンドReluctant Stereotypesと言うバンドに所属して、実験的なエレ・ポップのカセット作品を出していました。一方、Peter Beckerはカバーバンドに所属しており、その後にWaspシンセを購入し、色々と試しています(1980年6月にはソロ名義でカセット作品も出しています)。その後、Batesは病院のポーターとして、またBeckerは臨床検査技師として働いており、2人は、Bron Areaと言うバンドのメンバーとなって知り合いますが、1980年2月にBatesとBeckerはEyeless In Gazaを結成し、絶え間ない実験性を目指して、Voと色々な楽器を演奏するデュオとなります。バンド名は、Aldous Huxleyの小説から取られました。それで、EIGは、初期のセッションからファーストEP ”Kodak Ghosts Run Amok”を自主制作して出しています。この時に、Batesは、当時のインディーズ・シーンの存在に気付き、一年経たない内に、彼等は2枚のアルバムをリリースし、また自身のレーベルAmbivalent Scaleを立ち上げ、彼等のソロ作品やNuneatonのバンドの作品をリリースしています。先のEPをリリースした後に、EIGはCherry Red Recordsと契約し、デビューアルバム”Photographs as Memories”を1981年2月にリリースします。彼等は「EIGは未来派ではない」と宣言し、その後の2年間は、ライブや録音を通じて、独自の路線を進みます。BatesのVoは、ハウったり、囁いたり、吃ったりと変幻自在で、一方、Beckerの演奏もパンクやアンビエント、フォーキー、ポップ、はたまたアヴァン・ギャルドだったりと多彩です。そうして、1981年9月にセカンド・アルバム”Caught In Fluc”をリリース、高評価を得ます。更に、1982年に、サードアルバム”Pale Hands I Loved So Well”をノルウェーのレーベルUnitonからリリースし、一部では評価されていますが、他の都市ではそれ程、話題にはなりませんでした。しかし、彼等は積極的に新曲を作り、ライブを沢山こなしていきます。それで、1982年に、アルバム”Drumming The Beating Heart”をCherry Red Recordsからリリース、様々な評価を受けます。その年に、EIGは、Lol Coxhillとのスプリット・アルバム”The Home Produce/Country Bizarre”をTagoMagoレーベルから出しています。その後、1983年7月に本作品であるアルバム”Rust Red September”をリリース、その前にもシングルカットされた”New Riden”もリリースしています。ここでは、よりポップ志向で、多くの人に受け入れ易いスタンスで作製されています。その後、Aztec Cameraのドラマーを入れて、Depeche Modeとツアーしたりと活動していますが、1987年に、2人はもうEIGもしてはやり尽くしたとして、スペインのReusで最後のライブを行い、EIGとしての活動を停止します。その後、1990年に再び2人はEIGとして始動し始めますが、これ以降のことはまた、時間のある時に紹介します。 それで本作品”Rust Red September”について紹介します。全体の印象では、どの曲もシンプルなのに凝っており、ヴォーカルもメロディアスに歌い上げるタイプの音楽です。強いて言うなら、ネオ・アコースティックになるのでしようが、単純に、他のネオアコ系のバンドとは比較できないです。と言うのも、彼等は2人共マルチ奏者で、かつ通常のバンド形態ではないからです。また、Beckerを中心としたキーボードとやギターのアレンジも冴えているのですが、その中で、自由に歌いまくるBatesも非常に効果的です。その歌/曲は充分メジャーでも通用するようにも思います。また、シングルカットされたA3 “New Rison”は流石にポップで、A6 “Only Whispers”ではしっとりとしたバラード調の曲も聴かせてくれます。なので、シンプルなのに凝ったバックで、エモーショナルに歌い上げるBatesのヴォーカルに一度は触れてみても良いのではないでしょうか? A3 “New Risen” https://youtu.be/Ri-arERZino [full album] https://youtube.com/playlist?list=PL0IAXmZO7nH5Xf1p6kjVX4MnX5uQGD1CR #EyelessInGaza #RustRedSeptember #CherryRedRecords #Neo-Acoustic #PostPunk #Vocal #Instruments #Duo #MartynBates #PeterBecker
Electronic Pop / Neo-Acoustic Cherry Red Records 不明Dr K2
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Pere Ubu “20 Years In A Montana Missile Silo”
連投、失礼します。またまたPere Ubuの登場です。もうトータル何枚目かはよくわかりませんが、このアルバムの前にちょっとした事件がありました。2003年にPere Ubuの前身バンドRocket from the Tombsが再結成して、2017年5月にClevelandで、コンサートをやったと言うのです。勿論、David Thomasもメンバーでしたから参加はしていますが、Peter Laughnerは参加はしていなかったので、代わりにRichard Lloyd(後にTelevisionに加入)が参加して、2017年までバンドは続いたみたいです。それで、その年の9月末に、Pere Ubuは本作品をリリースします。この時のメンバーはDavid Thomas (Vo), Keith Molinè (G), Gary Siperko (G), Kristof Hahn (Steel G: The Swansのメンバーでもある), Darryl Boon (Clarinet, その他), Robert Wheeler (analog Synth, Thermin), Gagarin (Digital Synth), Michele Temple (B), Steve Mehlman (Drs, その他)で、Roshi Nasehiが1曲Backing-Voで参加しています。この頃はDavidはPere UbuとRocket From The Tombsの二足草鞋を履いていた訳ですが、そのヴァイタリティとクリエイティヴィティには驚かされます。そして、本作品ですが、初心に帰ったような、スピード感のあるノリの良い曲が収められています。一言で言うと「カッコいい」曲が満載ですね。多分、David以外のメンバーが若返ったからだとは思いますが、それでもDavidがそれに付いていくだけでない、リードしている感すらあります。近年では、Davidは椅子に座って歌うことが多いようですが、MCとかも含めて、その存在感は相当なものと思いますね。そんな訳で、決して守りに入らず、常に攻めで言ってるPere Ubuを聴いてみて下さい。その意味で、この作品はお勧めですよ。 A1 “Monkey Bizness”’(2:18) A2 “Funk 49” (1:57) A3 “Prison Of The Senses” (2:11) A4 “Toe To Toe” (1:34) A5 “The Healer” (3:18) A6 “Swampland” (1:50) A7 “Plan From Frag 9” (3:18) B1 “Howl” (2:59) B2 “Red Eye Blues” (1:51) B3 “Walking Again” (4:36) B4 “I Can Still See” (4:10) B5 “Cold Sweat” (3:39) B2 “Red Eye Blues” (1:51) https://youtu.be/LnMdI_qLTX0?si=09eAB-2nvt-7BYHQ [full album] https://youtube.com/ playlist?list=OLAK5uy_ncZ26rE_EbJuWzaICkOjjcp2bZVeRyg5E&si=26euluvaEl372EBY #PereUbu #20YearsInAMontanaMissileSilo #CherryRedRecords #17ThStudioAlbum #AvantRock #ArtRock #DavidThomas #KeithMolinè #GarySiperko #KristofHahn #DarrylBoon #RobertWheeler #Gagarin #MicheleTemple #SteveMehlman #Guest #RoshiNasehi
Avant-Rock / Art Rock Cherry Red Records 不明Dr K2
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Pere Ubu “By Order Of Mayor Pawlicki (Live In Jarocin)”
いゃ〜もうPere Ubuだけは外せませんね。これも買った記憶は余り無いのですが、探し当てました!2枚組かつライブ盤なのですが、収録曲が、初期の名曲ばかりだったので、多分、即購入したのではないかなと思います。もうPere Ubuのバイオグラフィーは散々書いていますので、省略させて頂きます。ライブ自体は、2017年にポーランドのJarocinで行われたものですが、”Codex”と”My Dark Age”の2曲だけは、2016年の仏Marseilleでのライブテイクが使われています。この時のメンバーはMichele Temple (B, BackVo), Steve Mehlman (Drs, Piano, BackVo), Gary Siperko (G), Tom Herman (G, BackVo), Robert Wheeler (Synth, Thermin), David Thomas (Vo, Musette, Mix)です。オリジナルメンバーは最早David Thomasだけなんですが、現メンバーでも初期の曲を上手く再現していると思います。まあ、ライブ音源なので、アレンジや雰囲気ほ変えているとは分かるんですが、そう言う意味では、David Thomasさえいれば、Pere Ubuは成り立つってことなのかな? まあそれを言っちゃお終いなんですが、、、。あと面白いと思ったのは、DavidのMCで、かなり癇癪持ちみたいなと言うかうるさい頑固ジジイのような口調で捲し立ててるのがよく分かります。しかしなから、名曲”Final Solution”で締めているのが、ポイント高いですね。またセカンド・アルバム”Dub Housing”収録曲を演っているのも新鮮でしたね。特に”Caligari’s Mirror”のライブヴァージョンも良かった!てな訳で、Pere Ubu好きには堪らんアイテムですよ、この作品は!ファンは勿論、Pere Ubu初心者さんも是非とも聴くべきですよ! 因みに盤はハーフブラック・ハーフレッドの特殊盤です。 ◼️LP1 A1 “Intro” (0:45) A2 “Heart Of Darkness” (3:48) A3 “On The Surface” (2:51) A4 “Petrified” (2:30) A5 “Real World” (4:11) A6 “Rhapsody In Pink” (3:2 B1 “Modern Dance” (3:26) B2 “Navvy” (2:59) B3 “Small Was Fast” (4:22) B4 “Over My Head” (3:52) B5 “Long Walk Home” (2:41) ◼️LP2 C1 “Codex” (5:25) C2 “My Dark Ages” (6:43) C3 “Rounder” (3:40) C4 “Dub Housing” (5:28) D1 “Fabulous Sequel” (3:41) D2 “Vulgar Boatman Bird” (3:39) D3 “Caligari's Mirror” (4:13) D4 “Final Solution” (6:36) LP2 D4 “Final Solution” (6:36) https://youtu.be/5eSyLmbWI3A?si=VoQSYhrulqF_1lS3 [full albums] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lm6TG3DFVQ4K1r2dND5phyIFk6Q_n_2p8&si=Fn-in5-s1vIAkeA5 #PereUbu #ByOrderOfMayorPawlicki #LiveInJarocin #CherryRedRecords #AvantRock #ArtRock #LiveAlbum #2LPs #Poland #France #DavidThomas #MicheleTemple #SteveMehlman #GarySiperko #TomHerman #RobertWheeler
Avant-Rock / Art Rock Cherry Red Records 不明Dr K2
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Thomas Leer “Letter From America”
Thomas Leerのことは知ってますよね?あの名作”Private Plane”やRobert Rentalとのコラボ・アルバム”Bridge”をインダストリアル・レコードから出していたアーティストです。簡単に彼のバイオグラフィーを書きます。ScotlandのPost Glasgow生まれのThomasはそこで地元のポップバンドで演奏していましたが、パンクシーンが盛り上がった1970年代にロンドンに引っ越し、Pressureと言うパンクバンドを結成しますが、1978年にはジャーマン・ロックとかシンセ・ポップに影響を受けた音楽にシフトしていきます。その年に、彼は、デビューシングル”Private Plane”を彼自身のレーベルから650枚限定でリリースします、これは当時、大変な注目を浴びて、NME誌でSingle of Weekに選ばれています。1979年には、Robert Rentalとのコラボ・アルバム”The Bridge”をリリース。1981年にCherry Redと契約を結び、EP”4 Movements”をリリースしています。また、彼はさらに二つのレーベルとも契約して、Arista Recordsから、初のソロとしてはフルアルバム”The Scale of Ten”を1985年末にリリース。その2年後、彼は元Propagandaのヴォーカル Claudia Brückenと共にActを組んで、ZTT recordsと契約、4枚よシングル(その内の”Snobbery and Decay”はマイナーな英国ヒットになります)と1枚のアルバムをリリースしますが、Claudiaがソロ・キャリアを積みたいということで、このデュオは消滅しました。Thomasはこの時点で音楽からリタイアします。しかし、2003年にニューアルバムを引っ提げて再び音楽界に戻ってきます。2009年にはStefano Panunziのアルバム”A Rose”に ”Tonight”と言う曲を提供するなどして、今も現役として活動しているようです。 それで本作品ですが、これはThomas Leerのソロアルバムとしてはファースト・アルバムになります。しかも2枚組と言う気合の入った作品です。これの前にRobert Rentalとのコラボはありますが。それからすると、この作品は「陽」の部分が全開で、ポップスの王道とも言える程、ゴージャスでトロピカルな曲が並んでいます。”The Bridge”で見せた実験性は皆無で、何処をとってもポップスですね。なので、”The Bridge”のような音楽を期待すると、ずっこけますね 笑)。しかも作詞・作曲は勿論、全ての楽器及びヴォーカルもThomas自身がやっている、正真正銘の「ソロ」アルバムです。でも、彼がやりたかったのは、こう言うポップスなんでしょうね。結構、シンセやリズムマシンを使ってますが、それ以上に彼のパッションが弾けてるような音楽で、こう言うシンセウェーブと言うか初期テクノポップな人は、初めは機材が余りないので、仕方なしにミニマルな展開の曲や実験的な曲をやっていたのでしようね。だから機材さえ在れば、本当はこう言うやりたかったと言うようなことが往々にしてできるんでしよう。なので、そう言う固定概念に縛られずに聴くといい感じに聴こえるのでは?まあ、聴いてみてください。 “Letter From America” https://youtu.be/mkNZDp9SUz0 #ThomasLeer #LetterFromAmerika #CherryRedRecords #SynthPop #PopMusic #Synthesizer #DanceMusic
Synth Pop Cherry Red Records 不明Dr K2
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Laibach “Nova Akropola”
スロヴェニアの「新スロヴェニア芸術 (Neue Slowenische Kunst: NSK)」の音楽部隊Laibach (ライバッハ)の登場です。が、私はあんまり知らないので、Wikiとかの力を借りて紹介していきます。まだ東西冷戦の時代に、極めて政治色の強いグループとして1980年に旧ユーゴスラビアのTrbovljeで、Dejan Knezらによって結成されました。独逸での表記はLaibachで、その時のライブではソ連の軍服姿で登場し、スロヴェニア表記ではその首都の名前であるLjubljanaで、ドイツ軍(ナチス)の軍服姿で登場すると言った過激で扇情的なショーを行ってきましたが、それは全体主義や国粋主義に対する一種のパロディーであった訳です。しかしながら、1986年頃までは左派からも右派からも目の敵にされ、一時期はライブも出来なかったようで、結成時のメンバーであったTomaž Hostnikはライブ中に顔をガラス瓶で殴られながらもショーを完遂しましたが、後日、自宅で自死しています。近年では、2015年に、あの北朝鮮でライブを行った西側の初めてのロックパンドとなり、話題を呼びました(映画も作製されましたね。でも最初では無いとの指摘もあるみたいです)。バンドのコアメンバーは、Dachauer (本名Milan Fras?), Keller (本名Andrej Lupinc、その後脱退), Saliger (本名Tomaž Hostnik自死→本名Ivan “Jani” Novak)及びElk Eber (本名Dejan Knez)と言う偽名を使っています。Srečko BajdaとMarko Košnikも初期のメンバーでした。更にヘルプのメンバーとしてOto Rimele, Nikola Sekulović (B), Matej Mršnik, Roman Dečman(Dr). Anja Rupel (歌手兼アナウンサー)など多数おり、その時代に応じて不定形な集団として活動を共にしています。音楽性は極めて雑多なのですが、大雑把に言うと「戦闘系ポスト・インダストリアル/ネオ・クラシック」と言うことになりますか。1984年にはNSKの音楽担当になっており、第二次世界大戦後のイメージ戦略を担っています。リードシンガーのMilan Frasは、ドイツ語、スロヴェニア語或いは英語で書かれた歌をライブ開催地に合わせて歌うと言った徹底振りです。本作品は英国Cherry Red Recordsからのリリースでもあり、ようやく世界的にブレイクする直前のアルバムです。ユーゴスラビアの子供の日にZlata ptica(The Golden Bird) 賞を受賞しています。その後、彼等はロンドンでJohn Peel Sessionに出演し、Muteとも契約して、飛躍していきます。もうここまで調べたら、頭がフラフラしてきましたので、締めさせて頂きます。続きはまた今度。兎に角、情報量の多いグループですね。そんな彼等の音楽は戦闘形(ノイズでは無いよ❗️)としては完成度が高いので、是非とも触れてみて下さい。 [Full album] https://youtube.com/playlist?list=PLAi0SFq7uRBenj8-dBZP1ivMORkVG69ID [“Drzava”] https://youtu.be/vqlNvAYBd2Y #Laibach #NovaAkropola #Post-Industrial #Neo-Classical #Slovenia #NeurSlowenischeKunst #CherryRedRecords
ポスト・インダストリアル Cherry Red Records 不明Dr K2