The Damned “Machine Gun Etiquette”

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出ました!パンクバンドとしては最も早くレコードを出したThe Damnedの3枚目のアルバム”Machine Gun Etiquette”です。パンクのお手本のような演奏であった1stの後、ずっこけた2nd、その後にリリースされた傑作アルバムです。私よりの詳しい方もいらっしゃるとは思いますが、ちょっとだけ彼等のバイオグラフィーを。The Damnedは、1976年に英国LondonでDave Vanian (Vo), Brains James (G), Captain Sensible (B, 後にG), Rat Scabies (Dr)によって結成されました。そして前述のように英国で初めてパンクバンドとして出したシングルは”New Rose”、そしてアルバムは”Damned Damned Damned”です。Dave Vanian (David Lett), Captain Sensible (Raymond Burns)とRat Scabies (Chris Millar)は、The PretendersのChrissie Hyndeを前面に押し出したバンドMasters of the Backsideのメンバーでした。一方、Brian James (Brian Robertson)は、後にThe ClashやGeneration Xを排出するとなるバンドLondon SSのメンバーでありました。Ratは、Brianの知ってました。と言うのも、RatはLondon SSのドラマーのオーディションに落ちたことで覚えていたらしいです。しかし、Masters of the Backsideは軌道に乗らず、消滅していまいます。そこで、CaptainとRatはBrianを呼び戻し、Masters of the Backsideでヴォーカル候補でもあったDave Vanian (David Lett)と新しいバンドを始めます。これが、The Damnedの始まりです。1976年、英国でパンクが席巻する中、9月にStiff Recordsと契約し、ロンドン・パンクとしては、初のシングル”New Rose”(B面はThe Beatlesの”Help”のカバー)をリリースし、はたまた、1977年にはロンドンパンク・バンドとしては初のアルバム”Damned Damned Damned(邦題「地獄に落ちた野郎ども」)”をNick Lowのプロデュースでリリースします。その年8月にはセカンド・ギターとしてLinEdmondsが加入し、セカンドアルバム”Music For Pleasure”を、何と!Pink FloydのNick Mason担当しますが、音楽評論家からは無視されます。この失敗でバンドはStiff Recordsを離れ、またRatもこのアルバムに不満があり、脱退します。仕方なく、後にCulture Clubに参加することになるJon Mossをリクルートしてきますが、音楽性の違いなどを理由に、1978年2月にバンドは解散してしまいます。しかしながら、その年の夏頃にはCaptainとRatは再集結し、この後、呼応したDaveは、Motörhead/HalkwindのLemmy Kilmisterをベースとして共に集結し、DoomedやMotordamn名義で活動を開始。この後、ChelseaのHenry Badowskiを経て、The SaintsのAlgy Wardをベースとして迎え入れ、本格的にThe Damnedとして再編されます。つまり、元々BだったCaptainがGにシフトして、AlgyがBになった訳です。それまではBrianが曲作りをしていたのですが、再結成後はCaptainが曲作りの中心となった為、ポップな曲調が多くなります。1979年4月に彼等はChiswick Recordsと契約し、スタジオで録音を始めます。シングル”Love Song”や”Smash It Up”がシングルカットされ、1979年に3枚目のアルバムである本作品”Machine Gun Etiquette”がリリースされ、またJefferson Airplane の”White Rubbit”のカバー曲もリリースされます。このアルバムは、1960年代のガレージ・サウンドに強い影響を受けており、Farfisaのオルガンがフィーチャーされた曲が多いのも特徴です。また、録音はLondonのWessex studioで行われましたが、そこはThe Clashが”London Calling”を同時期に録音していた場所で、表題曲のバックヴォーカルにJoe StrummerとMick Jonesがクレジット無しで参加しています。その後も、Captainがソロ活動に集中する為辞めたり、Ratが解雇されたりして、何回も再結成されたり、音楽性も変えたりと目まぐるし変遷をたどりますが、現在でも現役で活動中です。
それで、本作品”Machine Gun Etiquette”ですが、初っ端の”Love Song”からのけぞる位、カッコいい曲が連射されます。またタイトルもかっこいいですよね?この頃も、テンポは速めの曲が多く、その疾走感は格別です。ガレージっぽいとは私は思いませんでしたが、確かにオルガンが入っており、1960年代っぽいと言えば、そうかも知れませんね。まあ、とにかくカッコいいの一言ですね。皆さんで未聴の方は、この作品を聴いてみて下さい!

“Love Song”
https://youtu.be/JinvNunQnxM

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