Tangerine Dream “Electronic Meditation”

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やっとの思いで手に入れたのが、Tangerine Dreamのファースト・アルバム”Electronic Meditation”です。実は、それまでは、電子音楽とも言えないので、余り触手が動かなかったんですが、やはり、ファーストを聴いていないのは、ちょっと礼儀に反するかな?と思い、入手しました。それでバイオグラフィーは以前にも書いてありますので、ここでは省略させて頂きます。このアルバムでのメンバーは、Conrad Schnitzler (Cello, Vln, G, Addiator), Klaus Schulze (Dr, Peitsche, Metallstäbe, Brennendes Pergament), Edgar Froese (G, Organ, Piano, Glasscherben)と言う、その後の音楽傾向を考えるとあり得ないアクの強い猛者から成ります。なお、クレジットはされていないのですが、ゲストでThomas Keyserling (Flute)とJimmy Jackson (Organ)が参加しているとのことです。それで、このアルバムをリリースした後に、Conradは、Dieter MoebiusとHans-Joachim Roedeliusと共にKlusterを結成、その後はソロで活動しています。Klausもソロで活動を続けていきましたので、残ったEdgerが、Christopher FrankeとSteve Schroyderを誘い、Tangerine Dreamを継続していきます(Steveは直ぐにPeter Baumannに代わります)。本作品ではそれ程電子音楽っぽくななく、何だかよく分からない電子処理をしたGやCelloやDrによる即興演奏と言うか、フリー・セッションが繰り広げられています。私は、このアルバムを最初に聴いた時に、ちょっと泥臭い印象を持ちました。恐らく、その歪つな構成による即興と言うのが、1970年で、デビューアルバムとしては、如何にもプログレ(クラウトロック)創生期であったからだと思います。と言うのは、このアルバムの音楽が、その後の電子音楽化したTangerine Dreamの清潔さと相容れない音の感触だったからてすね。所謂、ダサ・カッコいいみたいな印象です、ハイ! それに曲によってはロックンロールなテイストのギターソロもあり、こちらとしては困惑してしまいます。しかしなから、3人はこのアルバム以降それぞれが電子音楽に向かいますが、その始まりになった作品として、本作品も評価すべきですね。まあ音楽を作ろうとしたKlausと音楽を壊そうとしたConradが同じバンドにいたんじゃ、そりゃ分裂するよなあとも思います。そんなプリミティブな衝動の詰まったアルバムを是非是非聴いてみて下さい。因みに、私のレーベルからNordのCDを出したんですが、その時のタイトルが”Electronic Meditation”でした(こっちの方がより瞑想的です)。片山さん、知ってて付けたんですね。

A1 “Geburt (Genesis)”
A2 “Reise Durch Ein Brennendes Gehirn (Journey Through A Burning Brain)”
B1 “Kalter Rauch (Cold Smoke)”
B2 “Asche Zu Asche (Ashes To Ashes)”
B3 “Auferstehung (Resurrection)”

A2 “Reise Durch Ein Brennendes Gehirn (Journey Through A Burning Brain)”
https://youtu.be/V6V0PpUR_dA?si=tWHcz7iPB7oQ56wT

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_nQZZuCKIjf7hp20J1lL-ssUkr6_EanEZg&si=Zoc45zpGsw2wksdN

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