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Tangerine Dream “Electronic Meditation”
やっとの思いで手に入れたのが、Tangerine Dreamのファースト・アルバム”Electronic Meditation”です。実は、それまでは、電子音楽とも言えないので、余り触手が動かなかったんですが、やはり、ファーストを聴いていないのは、ちょっと礼儀に反するかな?と思い、入手しました。それでバイオグラフィーは以前にも書いてありますので、ここでは省略させて頂きます。このアルバムでのメンバーは、Conrad Schnitzler (Cello, Vln, G, Addiator), Klaus Schulze (Dr, Peitsche, Metallstäbe, Brennendes Pergament), Edgar Froese (G, Organ, Piano, Glasscherben)と言う、その後の音楽傾向を考えるとあり得ないアクの強い猛者から成ります。なお、クレジットはされていないのですが、ゲストでThomas Keyserling (Flute)とJimmy Jackson (Organ)が参加しているとのことです。それで、このアルバムをリリースした後に、Conradは、Dieter MoebiusとHans-Joachim Roedeliusと共にKlusterを結成、その後はソロで活動しています。Klausもソロで活動を続けていきましたので、残ったEdgerが、Christopher FrankeとSteve Schroyderを誘い、Tangerine Dreamを継続していきます(Steveは直ぐにPeter Baumannに代わります)。本作品ではそれ程電子音楽っぽくななく、何だかよく分からない電子処理をしたGやCelloやDrによる即興演奏と言うか、フリー・セッションが繰り広げられています。私は、このアルバムを最初に聴いた時に、ちょっと泥臭い印象を持ちました。恐らく、その歪つな構成による即興と言うのが、1970年で、デビューアルバムとしては、如何にもプログレ(クラウトロック)創生期であったからだと思います。と言うのは、このアルバムの音楽が、その後の電子音楽化したTangerine Dreamの清潔さと相容れない音の感触だったからてすね。所謂、ダサ・カッコいいみたいな印象です、ハイ! それに曲によってはロックンロールなテイストのギターソロもあり、こちらとしては困惑してしまいます。しかしなから、3人はこのアルバム以降それぞれが電子音楽に向かいますが、その始まりになった作品として、本作品も評価すべきですね。まあ音楽を作ろうとしたKlausと音楽を壊そうとしたConradが同じバンドにいたんじゃ、そりゃ分裂するよなあとも思います。そんなプリミティブな衝動の詰まったアルバムを是非是非聴いてみて下さい。因みに、私のレーベルからNordのCDを出したんですが、その時のタイトルが”Electronic Meditation”でした(こっちの方がより瞑想的です)。片山さん、知ってて付けたんですね。 A1 “Geburt (Genesis)” A2 “Reise Durch Ein Brennendes Gehirn (Journey Through A Burning Brain)” B1 “Kalter Rauch (Cold Smoke)” B2 “Asche Zu Asche (Ashes To Ashes)” B3 “Auferstehung (Resurrection)” A2 “Reise Durch Ein Brennendes Gehirn (Journey Through A Burning Brain)” https://youtu.be/V6V0PpUR_dA?si=tWHcz7iPB7oQ56wT [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_nQZZuCKIjf7hp20J1lL-ssUkr6_EanEZg&si=Zoc45zpGsw2wksdN #TangerineDream #ElectronicMeditation #Ohr #EssentialRecords #ConradSchnitzler #KlauseSchule #EdgarFroese #Krautrock #JamSession #FirstAlbum
Progressive Rock / Krautrock / Experimental Essential Records (Ohr) 不明Dr K2
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Can “Cannibalism”
正直に言います。私はCanに対しては食わず嫌いなのでしようが、余り興味をで持っていませんでした。なので、今までも数作は買って聴いてみましたが、イマいちピーンと来たことは無かったです。それが前回紹介した”Live In Stuttgart 1975”を聴いた時に、ガーンとヤられてしまいました。それで、聴き直そうと思い、まあ、初心者向けでもある本作品”Cannibalism”をヤフオクで購入した訳です。Canのバイオグラフィーは前回書きましたので、省略させて頂きます。それで、数あるアルバムから何故、これを選んだかと言うと、一つはセルフ・コンピで色んな曲が聴けるだろうと。もう一つはCanの曲の中で唯一好きだった曲”Mother Sky”が入っていることからです。しかし聴いてみると、意外に”Farther Cannot Yell”や”Soul Desert”、”Dizzy Dizzy”など聴いたことのある曲やLP2のB面片面を全部使った、長尺の曲”Yoo Doo Right”などの如何にもと言う曲が収められており、案外楽しめました。前回のバイオグラフィーでは書かなかったのですが、Canのメンバーは古いお城(ネルフェニッヒ城館)に自分達のスタジオInner Space Studioを持っており、その頃の機材は2トラックのテープレコーダーだけだったとか(後にこのスタジオはケルン郊外の映画館跡地に移転する)。そこで、彼等はジャム・セッションを毎回毎回、他を気にせず演り、その中から曲になりそうな骨格を抽出していたようです。なので、初代ヴォーカルのMalcolm Mooneyは、閉鎖空間で延々と続く轟音のジャム・セッションの為か、神経衰弱となり、バンドを抜けて米国に帰国したとのことです。その後に加入したDamo Suzukiは、意外と、このジャム・セッションが気に入り、彼の言葉で言うと「即興、ノイズ、マントラ、ファンクのリズムから成る狂気の混合物」へと昇華して、バンドとしてもかなり完成度の高い作品をリリースしています。このジャム・セッションによる作曲の為か、一部の曲は途中でフェイド・アウトしてしまうものもあるように感じました。また、これはベースのHolger Czukayの手腕なのか、延々と同じリズムパターンを繰り返すミニマル・ミュージックの要素が多く、また、ドラムのJaki Liebezeitがバンド結成当初、シンバルの弓弾きをやっていたら、メンバーから延々と続くハンマービート(当然、これは後にそのように形容されたのですが)を叩けと言われたとか、当初より反復する曲が多かったことと関係があるのかもです。今回、聴いてみて、そんな逸話を思い出しました。それにしても、時間も音量も気にせずにジャム・セッションを出来たと言うのは、ホント羨ましい限りです。そんな中から生み出された珠玉の曲が収められており、案外、Can初心者にもお勧め出来ると思いました。これは聴かなきゃ❗️ですね。因みにアルバム・タイトル”Cannibalism”とは「共食い」の意味で、なんか意味深ですね。 A4 “Mother Sky” https://youtu.be/EVi-UTF9PL4 [full album] https://youtube.com/playlist?list=PL01910EB8AD5E8ED3 #Can #Cannibalism #UnitedArtistsRecords #Krautrock #ProgressiveRock #JamSession #IrminSchmidt #HolgerCzukay #MichaelKaroli #Jakiebezeit #MalcolmMooney #DamoSuzuki
Krautrock, progressive rock UNITED ARTISTS Records 6260円Dr K2
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Gerechtigkeits Liga “Hypnotischer Existenzialismus”
正義同盟を意味する独逸語のGerechtigkeits Liga(「ゲレヒティクカイツ・リガ」かな?以下G.L.と表記する)は西ドイツのBremenで1981年に結成されています。中心人物はTill Brüggemannで、それからカセット、ヴァイナル、VHSなどの媒体を多数リリースしており、本作“Hypnotischer Existenzialismus (催眠的実存主義の意?)”を初のコンセプチュアル・アルバムとして、SPKで有名なSide Effect Recordsより1985年にリリースしています(その前に12インチ”The Game Must Go On”をリリースしてます)。その時のメンツはTillとThomas Furchとのデュオでした。しかし、中央ヨーロッパや米国での人気もあって、この作品は翌年、米国SFのThermidor Recordsより再発されています。そして、1987年にはTillはロンドンに移っています。彼等は1980年代から1990年初期までは主にメール・アートやカセット・カルチャーの世界で活動しており、国際コンピなどで聴くことが出来るようでした。その後、沈黙しますが、Tillはライブをやろうと決意し、メンツを変えています。そして2006年にミュージシャンでプロデューサーであるDJ Ragnarの協力の元、ライブ活動を始めます。同年にはIsegrimm RecordsがアンソロジーCDをリリース、また2008年にはVinyl-On-Demandが過去作の2枚組LP+7inchシングル+DVD(初期のVHSの再発)のボックスセットをリリースしています。その後も、多数のヴァイナルなどをリリースしていますが、2011年には自身のレーベルZyklusより”Dystopia”LPをリリースします。この作品には古い友達であるJohn Murphy(Kraang)が参加しています。Johnは2015年に死去しますが、彼のやってたパンドLast Dominion Lostに、彼の死後Tillは加入し、元々のG.L.は消滅したようです。 それで、本作品ですが、適度にトライバルなリズムを使い、その上で、テープ音やそれらのショート・ループ、更には過剰なディレイをかけた電子音が横わると言う、如何にもSPKのグレアムが好きそうなインダストリアル・ミュージックに仕上げでいます。メール・アートの地下人脈で培った音楽ですね(私もメール・アートをやっていたので、何となく分かります)。意外とヴォイスは入れないのが、彼等のスタイルでしようか?割と短かい曲が多いのですが、それだけアイデアがあったのでしよう。そんなTillが率いたG.L.の地下工業音楽はどうでしょうか? https://youtu.be/nTOgbwLvaYQ #GerechtigkeitsLiga #HypnotischerExistenzialismus #SideEffectRecords #Berlin #Post-Industrial #Tribal #TillBrüggemann #ThomasFurch
Noise, Industrial Side Effect Records 不明Dr K2
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Deutsch Amerikanische Freundschaft “Die Kleinen Und Die Bösen”
以前から度々押しているバンドDeutsch Amerikanische Freundschaft, 通称D.A.F. (ダフと呼んでる)のセカンドアルバムが、この “Die Kleinen Und Die Bösen”です。D.A.F.のバイオグラフィーについては既に書いてありますので、省略しますが、このアルバムでのメンバーは、Gabriel "Gabi" Delgado-López (Vo, Noise), Robert Görl (Dr), Wolfgang Spelmans (G)とChrislo Haas (Synth, Tape, Sax)の4人組です。A面はスタジオ録音、B面は、Wireのサポートとして、1980年2月29日に行われた英国ロンドンElectric Ballroomでのライブ音源になります。スタジオ録音の方は、名将Conny Plankがエンジニアを担当しています。一曲自体は1分台と短いので、聴き易いのですが、ちょっと物足りない感じもします。しかしながら、この後に2人組になってブレイクする予感を既に感じさせます(実際、同じ曲も含まれています)。シンセによるシーケンスを中心に、Drが屋台骨を支え、そこに呪文の様な、突き放す様なVoが乗り、更にそこにノイジーなギターが絡みついてくる音構造なのですが、時代的には一番「パンキッシュ」だったと思います。ライブ録音でのWolfgangのギターはフリーキーで良いですねぇ。また、Chrisloのシーケンスや電子音の使い方もカッコ良く、Neue Deutsche Welle (NDW)として、彼等が一番トンガっていた時期のライブと思われます。なんたって、天下のMuteからのリリースですから、そりゃ気合いも入ると思いますよ。まだダンサブルとは言えませんが、NDWの中では頭一つ通り抜けた感があります。その後の活躍は前回書いた通りです。過渡期だからこそ面白い音源だと思いますので、一度は聴いてみて下さい。しかし、ジャケは政治的な意味でヤバい感がありますね。 https://youtu.be/8_nyMRQKJ9Q #DeutschAmerikanischeFreundschaft #DieKleinenUndDieBösen #NeueDeutscheWelle #MuteRecords #Live #StudioWork #ConnyPlank
Neue Deutche Welle (German New Wave) Mute Records 2200円Dr K2
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Kluster “Zwei Osterei”
本作は”K”の方のクラスターで、彼等のセカンド・アルバムになります。オリジナルは1971年に独逸のSchwann AMS Studioからリリースされていますが、本作はリマスタリングされて、2012年に英国Bureau Bから再発されたものになります。Klusterに関しては私よりも詳しいリスナーの方々もいらっしゃると思いますので、ここでは簡単に触れておくこととします。オリジナル・メンバーはHans-Joachim Roedelius, Dieter MöbiusとConrad Schnitzlerで、1960年代後半にSchnitzlerとMöbius Düsseldorf Fine Arts AcademyでJoseph Beuysに師事していました。また、SchnitzlerとRoedeliusは1968年にベルリンでZodiak Free Arts Labに参加しており、Klusterの前身であるアヴァンギャルド・グループ Gerausche (「ノイズ」と言う意味)とPlus/Minusと言うデュオで活動していました。その後、Möbiusも誘い、1969年に正式にKlusterの結成に至りました。1969年から1971年まで、この名前で活動し、少数(300枚)ながら 3枚のアルバムをリリースしてきました。しかしながらサード・アルバムをリリースした時に、Schnitzlerは脱退し、RoedeliusとMöbiusはCluster名義(これが”C”のクラスター)で活動を続けることになりました。一方、Schnitzlerは、1971年-73年にEruption (Klusterのサードアルバムのタイトル由来)と言うバンド名で、Klaus FreudigmannとWolfgang Seidelとトリオでの活動をしており、その時には、(オリジナルKlusterの?)未発表音源も集めた6枚組のボックスセットもリリースしています。更に、2007年-(彼が亡くなる)2011年の間、Schnitzlerはアメリカ人音楽家Michael Thomas Roeと日本人音楽家Masato Ooyama (Ooy)と言うメンツでKlusterとして活動を再開し、CDRをリリースしています。ちょっと複雑な関係ですが、Klusterの大体の流れはこう言う感じです。 それで本作品ですが、片面1曲づつの長尺の曲が2曲収められています。A面は”Electric music und Texte”で、その名の通り、独逸語のテキストの独白とバックの演奏から成ります。このテキストの朗読は、ゲストのManfred Paetheが行っています。一方、B面は”Electric Music (Kluster 4)”で、ありとあらゆる楽器や非楽器の即興演奏から成ります。A面のバックも同様の即興演奏です。ただ、モロ電子音は使われておらず、G, organ, piano, celloやPerc(非楽器を含む)からの構成で、それにリバーブやディレイ、ディストーションなどのエフェクターを処理を施して、元の楽器/非楽器の音が分からなくなるまで加工され、茫漠たる音像を作り出しています。この自由奔放さがKlusterの真髄でしょう。また、ファースト・アルバムと同様に、エンジニアは、名将Conny Plankが担当しているのも重要でしょう。A面のテキストは独逸語ですので、その意味は良くは分かりませんが、Schnitzlerによると「独逸語が分からない方がいいよ」とのことです。ファーストアルバム”Klopfzeichen”と兄弟のようなアルバムですが、クラウトロックに興味のある方は是非とも体験して下さい。 A1 “Electric Music Und Texte” (22:31) B1 ”Electric Music (Kluster 4)” (22:17) https://youtu.be/uW-oyX4PVvI?si=wLhp2NudQr89-lPk #Kluster #ZweiOstrei #2ndAlbum #ConradSchnitzler #Hans-JoachimRoedelius, #DieterMöbius #BureauB #2012年 #Reissue #Remastering #1971年 #SchwannAMSStudio #Krautrock #Electronic #Improvisation #Effect #Engineer #ConnyPlank #Guest #ManfredPaethe
Krautrock, progressive rock Bureau B (Schwann AMS Studio) 不明Dr K2
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Deutsch Amerikanische Freundschaft “Für Immer”
Deutsch Amerikanische Freundschaft、通称DAF(通常「ダフ」と呼んでる)の登場ですよ❗️まあ、このバンドと言うかデュオは、Neue Deutsche Welleの中から出てきたバンドとしては世界的に成功を納め、その後のテクノやEBMにまで影響を及ぼしたと言っても過言ではないでしょう。そのバイオグラフィーは簡単なものではないので、結成当時とこのデュオになってからのことに絞ることにします。DAFは1978年にDüsseldorfで結成され、その時のメンバーは、Gabriel "Gabi" Delgado-López (Vo), Robert Görl (Dr, Perc, Synth), Pyrolator ことKurt Dahlke (Synth: Der Planに加入), Michael Kemner (B)及びWolfgang Spelmans (G: 後にMau Mauを結成)からなります。翌年、Kurt Dahlkeの代わりにChrislo Haas (Synth, B, Sax)が加入します。1981年からはGabiとGörlのデュオになり、大活躍しますが、2020年3月22日にGabiは61歳の若さで他界してしまいます。その後は、GörlがDAFを名乗って現在も活動を続けています。 それで、DAFは、ファーストアルバムをWarning Recordsから、セカンドをMuteからリリースしましたが、評判は今イチでした。1981年に今度はVirginから3枚目のアルバム”Alles ist gut”をリリースしたところ、これが爆発的に売れました。特にシングルカットされた ”Der Mussolini” は当時のディスコでよく流されていましたね。それで、彼等は4枚目”Gold und Liebe”、5枚目の本作品” Für immer”をリリースして一大旋風を巻き起こします。基本的にこれら3枚のアルバムは同じ路線で、ピロートークのように囁いたり、抑揚を効かせたりするGabiのヴォーカルと変なシンコペーションで機械のようにビートを叩き出すGörlのドラム、それとKORG SQ-10言う16ステップ・シーケンサー(シンセはKORG MS-20とARP Odysseyのみ)だけで、肉体的・官能的な音楽を作り出してしまいました。当然ながら、これら3枚のプロデュースはクラウトロックからミニマルまでを担当する敏腕エンジニアConny Plankです。そして、これら3枚のアルバムは究極のダンス・ミュージックです。ただ、彼等はこの3枚で16ステップ・シーケンサーを使い切ってしまったとも言われており、本作発表後、デュオは一旦分かれてしまいます。本作のB1は、実はDAFのファースト・シングルなのですが、国家高揚するような多重録音(?)コーラスがめちゃカッコいいです。その頃でしようか、DAFがConny Plankと一緒に来日して、法政大学館大ホールでライブをやるとこになってたのに、来日直前で突然、中止になったのは(あれはConnyが急死したからでしたっけ?)。楽しみにしてたのにィー‼️ またしても長くなってしまいましたね。すまん。本作品もカッコいいので未聴の方は体験してみて下さい。 A1 “Im Dschungel Der Liebe” (4:11) A2 “Ein Bisschen Krieg” (4:00) A3 “Die Götter Sind Weiss” (3:00) A4 “Verlieb Dich In Mich” (3:44) A5 “Geheimnis” (3:22) B1 “Kebab-Träume” (4:00) B2 “Prinzessin” (4:16) B3 “Die Lippe” (3:11) B4 “Verehrt Euren Haarschnitt” (3:22) B5 “Wer Schön Sein Will, Muss Leiden” (3:33) B1 “Kebab-Träume” (4:00) https://youtu.be/KV6NnB7CuX0?si=h9f4inU3SPCe_l2o [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lbiTzgK8te5iTiuVp9oE2l99T2xU0hFRk #DeutschAmerikanischeFreundschaft #DAF #FürImmer #Producer #ConnyPlank #VirginRecords #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #Electro #DanceMusic #Drums #Sequencer #Vocal #GabrielGabiDelgado-López #RobertGörl
Neue Deutsche Welle (German New Wave) /. Electro / DanceMusic Virgin Records 2238円Dr K2
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Einstürzende Neubauten “Zeichnungen Des Patienten O.T. / Drawings Of O.T.”
やっと辿り着きました❗️独逸が産んだガラクタを音楽に変えてしまうバンドEinstürzende Neubauten(以下ENと表記)❗️1981年に出た”Kalte Sterne”以来、いや,もっと言うなら世紀の名盤”Kollaps”以来、その動向を常に見続けてきたENです。今回、取り上げるのは、彼等の2枚目のレコード・アルバム”Zeichnungen Des Patienten O.T.”(邦題「患者O.T.のスケッチ」)です。この時のメンバーはBlixa Bargeld, Alexander von Borsig, F.M. Einheit, Marc ChungそしてN.U.Unruhの黄金のクインテットです。因みに、このタイトルは、オーストリア生まれの画家Oswald Tschirtner (オズワルド・チルトナー)のことで、彼は第二次世界大戦で捕虜となり、精神を病んで精神病院で暮らしながら、そこで絵の才能を認められたアウトサイダー・アーティストです。また、彼は、精神に障害を持ったオーストリアのアーティストの集団を代表する画家としても知られており、その作品を世に紹介した医師の本のタイトルが、今回のアルバム・タイトルに採用されています。 ENのバイオグラフィーを少し。元々、Bargeldが1980年4月1日に西ベルリンのMoon Clubで何かやらないか?と言われたことから、ENは始まったらしいです。それで、彼はちょとした友人に声をかけて出演しましたが、その友人たちは離れていき、その結果、コアメンバーとなるBargeld、F.M.EinheitとN.U.UnruhでENは本格的に始まったとされています。本当かどうかは分かりませんが、当時、メンバーは極度の金欠だった為、ドラムセットを売り払い、代わりに鉄屑とかを拾ってきて、打楽器代わりにして演奏していたとされています。確かに、ファーストアルバム ”Kollaps”の裏ジャケにはベルリンオリンピック会場跡で、当時使っていた「楽器」がずらりと並べられており、それだけでも飯が3杯食える程、カッコ良かったですね。その後、ENはベース奏者のMarc Chung氏と、当時、西ベルリンで天才少年とまで噂されたAlexander von Borsig (Alexander Hacke)氏が加わります。それにJon Caffery氏も演奏とミックスで関わっています。そうして作製されたアルバムが本作品になります。ENはメタル・パーカッションを初めてロックのフォーマットに落とし込んだバンドであり、本作品でも、充分にメタパーの打撃音などが楽しめます。また、スプリングを用いた自作打楽器や工事現場での削岩機なども使われています。この頃は、BargeldもVo/G担当でしたね(本当にGを弾けるのかは別として)。後,特筆すべきは、歌詞は頑なに独逸語に拘って作られており、その独特の語感やBargeld氏の発声法(特に引き攣るような吸気による発声は思い当たるアーティストではUltra Bideのヒデ氏だけです)で、独自のヴォーカリゼーションを展開している点です。アルバム全体としては、ファーストの”Kallaps”程、混乱したものではありません。寧ろ、より音楽的になっていると思いますが、それでも、「音の出るものは何でも楽器である」的な曲作りには舌を撒きます。正直言って,初め聴いた時はちょっと大人しくなったイメージだったんですが、聴き込むと随所に実験的なミックスが為されていることに気が付きました。そして、ENは非楽器と楽器を組み合わせた独自の路線で進むことになります。しかしなから、Blixaのヴォーカリゼーションは凄いわぁ!そんなENを聴いてみませんか? A1 “Vanadium I-Ching” (4:54) A2 “Hospitalistische Kinder / Engel Der Vernichtung” (5:09) A3 “Abfackeln!” (3:32) A4 “Neun Arme” (2:34) A5 “Herde” (1:24) A6 “Merle (Die Elektrik)” (2:20) B1 “Zeichnungen Des Patienten O.T.” (3:23) B2 “Finger Und Zähne” (0:17) B3 “Falschgeld” (2:42) B4 “Styropor” (2:24) B5 “Armenia” (4:57) B6 “Die Genaue Zeit” (7:06) https://youtu.be/jbwSQqtscD0?si=Am6a_mNYUeQX_joY [full album + bonus tracks] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_krxomPRDeGhy0DFC_gPTt9SS2-jSFsVk0&si=jAz7kvH00r54AA-q #EinstürzendeNeubauten #ZeichnungenDesPatientenO.T. #MetalPercussions #Experimental #Rock #HandMadeInstruments #SomeBizarre #BlixaBargeld #F.M.Einheit #N.U.Unruh #MarcChung #AlexanderVonBorsig #JonCaffery
Experimental Rock / Industrial Some Bizarre 2000円位?Dr K2
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Palais Schaumburg “Palais Schaumburg”
NDW(Neue Deutsche Welle)の天才音楽家Holger HillerとThomas Fehlmannがハンブルクで結成したアヴァンギャルド・ダンス・バンドPalais Schamburg (パレ・シャンブルクと言う。通称パレシャン)のファーストアルバムです。結成は1980年で、前述のメンバーにTimo Blunckと、後にノイバウテンに参加する、元AbwartzのF.M. Einheitを加えた4人組です。バンド名はボンにあった冷戦時代を象徴する建物の名前から取られているとのこと。その後、F.M.Einheitはノイバウテンに移った為、Ralf Hertwigが加入したみたいです。このメンバーで作られたのが、彼等のファーストアルバムで、本作にあたります。調べてみると、実はこのバンド、その後の独逸音楽シーンに多大な影響を及ぼしています。Holger Hillerは本作リリース後ソロに転向して、実験的電子音楽界隈の寵児となり、欧州で初めてサンプラーをメイン楽器として使ったミュージシャンの一人としても知られています。また、Thomas FlehmannはKompakt Recordsを設立し、ベルリンの老舗テクノクラブTresorのレジデントDJとなり、The Orbとも一緒に活動したりしています。Timo Blunckは後に万博の音楽を担当したり、映画やTV、CMを制作する会社BLUWIを起業したりして、独逸の音楽界で活躍しています。F.N.Einheitはご存知の通りです。それで、本作品ですが、元々、HolgerとThomasはアメリカのカルトバンドThe Residentsに影響を受け、自分たち独自のダンス・ミュージックをやろうとして、作成されました。その結果、ヘンテコでファンキーなリズムを刻むベースライン、絶妙な効果音の挿入や加工、クラウトロック直系のハンマービートなどから成るカクカク・ガキガキして骨折するようなダンス・ミュージックが出来てしまいました。また、本作品はThe Flying LizardsのDavid Cunninghamとバンドとの共同プロデュースで作成されており、全てが絶妙なバランスで配置された音楽となっています(個人的には、当時、硬い音の「骨折ファンク」と呼んでました)。 ちょっと長くなってしまってすいません。でも、この時期の、このメンバーだからこそ可能であった、アヴァンギャルドなダンスミュージックをこの機会に聴いてみて下さい。 A1 “Wir Bauen Eine Neue Stadt” (3:27) A2 “Die Freude” (3:36) A3 “Gute Luft” (2:34) A4 “Ahoi, Nicht Traurig Sein” (3:47) A5 “Grünes Winkelkanu” (3:38) B1 “Morgen Wird Der Wald Gefegt” (3:50) B2 “Deutschland Kommt Gebräunt Zurück” (3:43) B3 “Hat Leben Noch Sinn?” (1:49) B4 “Eine Geschichte” (3:07) B5 “Madonna” (5:36) 以下の音源は1981年リリースのもので、後のDeluxe versionではないものを選びました。 A1 “Wir Bauen Eine Neue Stadt” https://youtu.be/f2Ozd0_foW8?si=9bLRdAxcudhrqvDQ A2 “Die Freude” https://youtu.be/3srGF6UXvy8?si=st0fOSXCtrWjX7nO A3 “Gute Luft” https://youtu.be/-Fk8pSPVn_Y?si=0wxF0QITHQz2G1GL A4 “Ahoi, Nicht Traurig Sein” https://youtu.be/ZXE7-d1Fvr8?si=3F1xckULlgHTOoiR A5 “Grünes Winkelkanu” https://youtu.be/pUvqNLtGMqc?si=2uQU6wwfYdH0k7Bg B1 “Morgen Wird Der Wald Gefegt” https://youtu.be/vR1xr5eDXns?si=9IIgEIcvZvQPTXAx B2 “Deutschland Kommt Gebräunt Zurück” https://youtu.be/PzWbWIlR5jI?si=axjwGidr-3MK0IoF B3 “Hat Leben Noch Sinn?” https://youtu.be/kElFvufr50I?si=eQMSaSkUq-GBc_zU B4 “Eine Geschichte” https://youtu.be/1C7ScKQoVKU?si=LR94c4hJpZf8mjkw B5 “Madonna” https://youtu.be/wupoTmP695M?si=z8L_kY7PVtZVleji #PalaisSchamburg #HolgerHiller #FMEinheit #TimoBlunck #ThomasFlehmann #RalfHertwig #NeueDeutscheWelle #DanceMusic #Avant-Pop #ExperimentalPop #骨折ファンク #FirstAlbum #Phonogram #通常盤
Neue Deutche Welle (German New Wavw) PHONOGRAM 不明Dr K2
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H.A.N.S. “Melchior (Aufmarsch Der Schlampen)”
本作は、英国Nurse With WoundのSteven Stapletonが運営するレーベルUnited Diariesから1986年にリリースされた独逸の実験音楽グループH.N.A.S.(Hirsche Nicht Aufs Sofa: 「ヒルシェ・ニヒト・アウフス・ゾーファ」)のセカンドアルバムです。メンバーは、今でもソロやコラボで活躍するChristoph HeemannとAchim P. Li Khanで、Christophの兄弟であるAndreas Martinも最初期には参加していましたが、ほぼほぼChristophとAchimのデュオと考えていいでしょう。なお、結成は1983年とのことです。彼らはその後、自分達のレーベルDOMを立ち上げ、レコードは全て2002年にCDとして再発しています。 それで、本作品ですが、やはり初期NWWとの親和性を感じます。メンバー以外に、Lorelei N. Schmidt, Diana Rogerson, Guru Meurer, Andreas Frantek, Steven Stapleton, Martin B. Klaerenの協力の下に作成されたとの記載が。既成音やレコード等の曲の一部或いはフィールド録音などの音と実際にその場で演奏された音の境界は無くなり、お互いに複雑に絡み合った闇鍋的実験音楽と言えるのではないでしょうか?それは、現実(演奏)と虚構(録音)の境界がゆるゆると溶け出したようなサイケな世界感を醸し出しています。このレコードをいつ買ったかはもう忘れてしまいましたが、アルバムの完成度は非常に高いです。ただ、当時は余りピンと来なかったので、レコ棚に放置していました。そうですねぇ、初期NWWとP16.D4の会合とでも言えるかもしれませんね。なお、彼らはライブは殆どやっていません。 A1 “Brate Mich Auf Offenem Feuer” A2 “Im Sommer Gibts Nix Zu Essen” A3 “Ohne Zu Zögern Gewann Die Gans Die Zigarette” A4 “Mastvieh Ohne Socken” B “Tonnenschwer Im Abendkleid” https://youtu.be/1WRM8WqN7xI?si=xK9gORcmvo6nCiS3 #H.N.A.S. #HirscheNichtAufsSofa #Melchior #AufmarschDerSchlampen #SecondAlbum #Experimental #Noise #SoundCollage #UnitedDiaries #GermanUnderground #1986年 #ChristophHeemann #AchimPLiKhan #Collaborators #LoreleiN.Schmidt #DianaRogerson #GuruMeurer #AndreasFrantek #StevenStapleton #MartinB.Klaeren
Noise / Experimental / Sound Collage United Diaries 不明Dr K2