James White and the Contortions “Second Chance”

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James White & The BlacksのJames Whiteこと、James ChanceとThe Contortionsのカップリング・セルフ・コンピ・アルバムがこの”Second Chance”です。A面がJames White & The Blacksでの演奏、B面ではJames Chance & The Contortionsでの演奏が、納められています。以前にも書いたかもしれませんが、James WhiteことJames Chanceのバイオグラフィーを少し。JamesはMichigan州立大学のMilwaukee のWisconsin音楽楽学部に入学していましたが、その頃、Deathと言うStoogesやVelvet Undergroundをカバーしてるバンドに加入しています。1975年に彼は落ちこぼれて、またバンドのVoが死んだので、NYCに引越します。Jamesはすぐさま、フリージャズとNo Wave, Punk Rockシーンで活動を開始、最初は、1976年に、Faming Youthと言うバンドに入りますが、同年Lydia LunchとTeenage Jesus and the Jerksを作り上げます。1977年にDavid Murrayの元に少し時間を費やしますが、フリージャズとファンク調とリズムを融合させたようなThe Contortionsを結成します。その時のJamesはライブではしばしば、客に暴力を振るって演奏を終わりにしています。それで、The Contortionsは”No New York”の看板バンドになり、Rosa von Praunheimの映画”Das Todesmagazin”(1979年)にも参加します。一方で、Jamesは、LydiaとのTeenage Jesus & the Jerksの方は抜けます。Jamesがしばしば観客と殴り合っていましたが、彼をマネージメントするAnya Phillps(彼女は1981年に癌死しています)と知り合うことで、喧嘩沙汰は治まっていきます。ただ、バンド内での軋轢が徐々に高まっていき、1979年秋にThe Contortionsは解散します。ただし、1979年末に、アルバム”Buy”をリリース、また1980年にはJames White & The Blacks名義でアルバム”Off White”(このアルバムにはLydiaがStella Ricoと言う偽名で参加)をリリースしています。その後、The Blacksはメンバーチェンジをしたりして、落ち着きませんが、アルバム”Sax Maniacs”をリリーしています。またパリに移って、1983年にNYCに戻って来た時もJames White and the Flaming Demonicsとしてアルバムを出しています。2001年にJamesは、Jody Harris (G), Pat Place (Slide G), Don Christensen (Dr)とオリジナルメンバーのThe Contortionsを再結成しようとします。Adele Bertie (Kbd)は直ぐに見つかりましたが、George Scott III (B)はドラッグやり好きで1980年に他界していました。それでEric Sankoが代わりにBで参加。この編成のThe Contortionsは、2008年のAll Tomorrow’s PartiesフェスやPS1 Warm Upシリーズに参加しています。その後もオリジナルThe Contortionsとは別にフランス人メンバーでもJames Chance & Les Contortions名義でやっていたりもします。今でもサックスを吹きまくっているようです。ザッとJames Chanceの経歴はこんな感じなんですが、本アルバムは、最初の解散後にリリースされたアルバム”Off White”と”Buy”からの抜粋だと思います。それで肝心の内容ですが、BlacksもContortionsもメンツはほぼほぼ同じですので、まあ、変わんないかなぁと思って聴いてますが、BlacksよりもContortionsの方が激しい印象を持ちました。しかしながら、A2 “Stained Sheets”で喘ぎ声を入れてるのは何ともなぁとニヤリとしてしまいました。ここでは、James Chanceはオルガンも弾いてるみたいです。James White and the BlacksのメンツはJames White alto sax, organ, Vo),
Jody Harris (G), Pat Place (slide G), George Scott III (B), Don Christensen (Dr)で、Lydia Lunch, Robert Quine, Vivienne Dickもゲスト参加しています。まあ、どちらかと言うと軟派なイメージですね。一方、硬派な印象で、メンツはJames Chance (Vo, alto Sax, Kbd), David Hofstra (B), Don Christensen (Dr), Jody Harris (G), Pat Place (slide G), George Scott III (一部の曲でB), Adele Bertei (一部の曲でAcetone Organ)です。ほぼほぼ”No New York”時と同じですね。それとJamesはSaxだけでは無く、どちらかと言うとVoとしても殺気立ってますね。実はどちらのバンドも”Contort Yourself”を演っているので、聴き比べるとよく分かります。皆さんも是非聴き比べてみて下さい!

“Contort Yourself” James Chance boxより
https://youtu.be/PIyVH-UXdkk

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