Pere Ubu “The Modern Dance”

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米国の工業都市クリーブランドのプロトパンク・バンドThe Rocket From Tombsが発展的解散して、1975年にヴォーカルのDavid Thomas (Crocus Behemothは偽名)とギターのPeter Laughnerらが新たに結成したPere Ube (ペル・ウブと読む)のファースト・フルアルバムが、この”The Modern Dance”です。この時のメンバーはDavid Thomas (Vo), Tom Herman (G), Scott Krauss (Dr), Tony Maimone (B), Allen Revenstine (Synth)の5人組(Peterのこのアルバム発表時には脱退して、後にNYのパンクパンドDead Boysに加入)。このアルバムは、多くのアーティストや雑誌のレヴューでは高評価されましたが、商業的には失敗でした。その時には、彼らの音楽はアヴァン・ロックとか、アート・ロックとかポスト・パンクとか色々言われており、発表当時には、誰も全く聴いたことのない音楽であったからだと思われます。私はこのアルバムを聴いて思ったのはDavid Thomasの歌を含めて、「世界一悲しいパンド」と思いました。それば、彼等の曲 ”Laughing”、や “Humor Me”に感じとることができるからです。また、このアルバムには、ライブヴァージョンとは全く異なる、ガラスの割れる音などを生かしたアヴァンギャルドな”Sentimental Journey”のテイクも含まれています。このアルバムのキモはAlanの過剰な効果音とも取れるシンセの使い方とDavidの一見楽しそうで、その実、「闇」を感じさせるヴォーカルだと思います。私は、田舎の高校生の時に、このアルバムをテープにダビングしてもらって毎日聴いていたこともあって、彼等の音楽が見事に刷り込まれてしまいました。なお、David Thomasだけがオリジナルメンバーですが、今もバンド活動を続けているようです。

A1 “Non-alignment Pact” (3:19)
A2 “The Modern Dance” (3:20)
A3 “Laughing” (4:37)
A4 “Street Waves” (3:06)
A5 “Chinese Radiation” (3:29)
B1 “Life Stinks” (1:53)
B2 “Real World” (4:00)
B3 “Over My Head” (3:51)
B4 “Sentimental Journey” (6:08)
B5 “Humor Me” (2:44)

https://youtu.be/OCuVUCfSLoY?si=9FoqKr5hGAGsLhFb

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=PLMxy067kbpQihe6kPCGpT2v2icM8bc4aF&si=yjrr4qkKW7JLftnK

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