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Peter Gabriel “s/t”
元GenesisのヴォーカルPeter Gabriel (最近では「ピーター・ゲイブリエル」と読むそうです)のファースト・アルバムです。元々、私はプログレはそんなに聴いてきた訳ではなく、若い頃はイキんで、頑固に聴かなかった位です。その中でもGenesisとかには興味は無かったんですが、MTVが始まった頃に、Peter Gabrielの”Sledgehammers”が良く放送されていた記憶はあります。その時は、この人は元々プログレなんだなぁと言う感想しか持たなかったんです。まあ、そんなこともあって、随分、歳を重ねてから、Peterの音楽に接する機会があり、ヤフオクで安く入手しました。私はプログレ初心者マークですので、ここで私がバイオグラフィーを紹介するのも烏滸がましいのですが、いつものようにダラダラと書いてみたいと思います。
Peter Gabrielは、英国Surrey州の中産階級に生まれ、父親は電気技師で母親は音楽一家出身でありました。Peterは寄宿舎のある学校に通ってました。そこである先生が彼には歌う才能があると母親に進言したが、彼はピアノのレッスンを選び、その後、ドラムをやり出したそうです。1965年に同級生のTony Banks (Piano)とChris Stewart (Dr)とでGarden Wallと言うバンドをやり始め、彼は学校に興味が無くなり、もっぱら曲作りに集中していました。1967年にGarden Wallは解散し、3人は同級生のAnthony PhillipsとMike Rutherfordを誘って、曲作りを始めます。PeterとTonyが共作した最初の曲は”She Is Beautiful”でした。作ったデモテープを同高校出身ほミュージシャンJonathan Kingに送ったところ、彼は一発でPeterの歌が気に入り、バンド名をGabriel’s Angelsにしてはどうかと提案してきました。しかし他のメンバーには不評で、代案としてGenesisはどうかと提案。それで行くことになったみたいです。それで、Genesisとしての初のシングル”The Silent Sun”を1968年にリリースします。この時、Peterはまだ10代であったとか。同年にファースト・アルバム”From Genesis To Revolution(邦題「創生期」)”もリリースしますが、商業的には失敗した為、一時的にメンバーは離れます。それで1970年にメンバーか再度集まり、セカンド・アルバム” Trespass (邦題「侵入」)”をリリース。ファーストでの中途半端なスタイルではなく、ソウル・ミュージックからの影響も受けた作品しています。Peterはアコーディオン、タンバリン、バスドラでも協力しています。Anthony Phillipsの健康上の問題で脱退し、バンドはSteve Hackettを新Gとしてリクルートしてきます。また、力量に問題のあったJohn Mayhewに代わり、Phil CollinsがDrで加入。1971年にサード・アルバム”Nursery Cryme(邦題「怪奇骨董音楽箱」)”をリリース。このアルバムの一曲目”The Musical Box”で、Peterは、初めて歌詞にストーリーとキャラのよる物語り性を加えています。この頃から、Peterほ演劇色の強いステージ・パフォーマンスを行い始め、これによって、イタリアでは大人気になります。1975年に、Genesis は”The Lamb Lies Down on Broadway (邦題「眩惑のブロードウェイ」)”を1975年にリリース。しかしこの作品のツアーが終わると、Peterは突如、脱退し、ソロとしてキャリアを積んでいくことになります。脱退の理由は音楽性の違いやファミリーのこと(結婚や妻の出産など)だそうです。その後、音楽活動は一旦休止していますが、1977年に復帰。Peterほこの活動停止時期を”Learning Period”と呼んでおり、実際、ピアノの練習や音楽のレッスンを受けていたようです。彼の友人Martin Hallと20曲以上から成るデモテープを作り、それを元に、本作品で1977年2月にソロデビューを果たします。プロデューサーはBob Ezrinです。あと彼は、ヒプノシスのアイデアに従って、最初のソロアルバム4作品にはタイトルを付けていませんので、ファンの間ではニックネームで呼ばれています。例えば本作品は”Peter Gabriel 1”とか”Car”とかと呼ばれています。本作品には、Robert FrippやTony Levin, Kate Bushも参加して、作品を進める毎にGenesis色を払拭していきます。また、彼は、早くからシンセや民族音楽を取り入れており、1982年以来、「ウォーマッド」(WOMAD, World of Music, Arts and Dance)フェスティバルを主宰し、ワールドミュージックの普及に貢献しています。その一方で彼は、メディア・アートにも興味があり、その中でも”Sledgehammer”でのアニメーションの導入は大きな反響を呼び、1987年のMTV music video Awardのベストビデオに選ばれています。また同年、メディアアートの祭典Als Electronicaでもコンピュータ・ミュージック部門で最初のGolden-mica 賞(グランプリ)を受賞しています。書いてると、長くなり過ぎますので、ここら辺で一旦、辞めておきます。
それで、本作品ですが、参加アーティストは豪華で、Allan Schwartzberg (Dr), Tony Levin (B, Tuba), Jim Maelen (Perc, Synthibam), Steve Hunter (G, Pedal Steel), Robert Fripp (G, Banjo), Jozef Chirowski (Kbd), Larry (Wires) Fast (Synth, Programming), Dick Wagner (Back Vo), The London Symphony OrchestraとPeter Gabriel (Vo, Kbd, Flute)です。ただ、私は個人的にはこの作品を聴いても、ピーんっとこなかったですね。どの曲も、それなりにポップだし、曲も良いんですが、「凄く良い曲」とか「抜群にキャッチーな曲」が無かったからなんでしょうか?今の私には何度聴いても、心に残らないと言うか、、、まだGenesis臭いからなんでしょうか? まあ人それぞれなので、この作品が駄目とは言いませんが、私には響かなかったです。これが正直な感想ですね。ただし、彼の声質は割と好きです。でも聴いてみなきゃ分からないので、皆さんにも敢えて紹介しておきますね。
A1 “Moribund The Burgermeiste (4:20)
A2 “Solsbury Hill” (4:21)
A3 “Modern Love” (3:36)
A4 “Excuse Me” (2:09)
A5 “Humdrum” (3:24)
B1 “Slowburn” (4:34): Dick Wagner (Back-Vo, G)
B2 “Waiting For The Big One” (7:16)
B3 “Down The Dolce Vita” (4:43)
B4 “Here Comes The Flood (5:54): Dick Wagner (Back-Vo, G)
[full album]
https://youtube.com/playlist?list=PLI0qLsDIa0oucB3wK0mUEgVJREazgVU6Y
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