Wire “The Peel Session Album”

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出ました❗️最初からポストパンクだったWireのライブ盤です。しかも、今回は、あのBBCの人気音楽番組John Peel Session(これは通称で、正式にはBBC Radio 1と言う番組名)でのライブ録音からのセルフ・コンピです。年代は1978年1月18日と同年9月20日及び1979年9月11日のプレイからの編集されたものです。バイオグラフィーは以前にも書きましたので、今回は省略します。まあ影響を受けたミュージシャンやグループは数知れず、R.E M., Sonic Youth, Minutemen, Minor Threat, Ladytron, The CureのRobert Smith, Blur, Elasticaなどなど。ジャンルもポストパンクからゴシック、エレクトロニカ、ハードコアまで。例えば、彼等のファーストアルバム”Pink Flag”はほぼ全曲が1分台から2分台の曲で、パッと聴いた感じはパンク?とかと思うんですが、これらの曲は一種のミニマル・ミュージックと捉えることも可能なんですよね。単純だけど強度は強いみたいな。それで彼等はどんどんマニアックな方向に行く訳ですが、本作品にはセカンド”Chairs Missing”〜サードアルバム”154”辺りのライブ・ヴァージョンをやっています。A面はいきなり”Practice Makes Perfect”のリズムとヴォーカルの譜割がズレてるような名(迷)曲で始まり、サードの中でも好きな曲”On Returning”で折り返し、B面はその殆どを占める未発表(?)の長尺の曲”Crazy About Love”へと突入。多分、Bruce GilbertがフリーキーなSaxを担当して、Colin Newmanがピアノを弾いているのでは?思わせる15分越えの曲で、しっとりと締めます。個人的にはこの曲と、サードアルバム”154”に収録されていた、シンセが大々的にフィーチャーされていた曲のライブヴァージョンとが聴けて良かったです。”The Other Windows”や”On Returning”、”Indirect Enquiries”は本当、アレンジにビックリしました。矢張り、彼等は、パンクの熱狂の中で、何か別のモノを見ていたのでは?と想像します。今現在はBruceが抜けて、代わりにIt Hugs BackにいたMatthew Simmsがギターで加入しています。あとこれは今まで言及していませんが、彼等の初期アルバム3枚には簡素で大いなるヴォイドを表したジャケ写が使われており、その虚脱感が彼等の特徴をよく表していると思います。そんな彼等の貴重なPeel Sessionでのラジオ・ライブをコンパイルした、このアルバムはWireに興味のある人は必聴ですよ❗️

[Peel Sessions 1978]
https://youtu.be/wnW2dXPyBvE

[Peel Sessions 1979 “Crazy About Love”]
https://youtu.be/kmvqrBTRWog

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