The Only Ones “Baby’s Got A Gun”

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「唯我独尊」みたいなとんでもないグループ名でパンクが興隆した時期に登場したパンクのようでパンクではないサイケなバンドがThe Only Onesです。”Another Girl, Another Planet”でヒットしましたが、やはりと言うか少々年上とこともあり、商業的には売れませんでした。そんな彼等のサード・アルバムが、この”Baby’s Got A Gun”です。1976年に英国Londonで結成されますが、Peter Perrettは1972年以来デモ音源を作ってきており、1975年終わりにベースを探していました。そこで、John Perryを紹介されましたが、Johnはギターに専念したいとのことで、1976年8月にPeterとJohnは、元Spooky ToothのMike Kellie (Dr)とThe Beatstalkersで成功を収めていたAlan Mair (B)を見つけてきて、The Only Onesがその年に結成されます。そして自分達のレーベルVengeance recordから7㌅シングル"Lovers of Today"をリリース。直ぐにメディアが食いつき、CBSと契約を結びます。そこでリリースされたのが先述の名曲”Another Girl, Another Planetになります。その勢いで、1978年にファースト・アルバム”The Only Ones”をリリース。音楽評論家もファンも割と良いレスポンスを得ること出来ました。翌年1979年にセカンド・アルバム”Even Serpents Shine”をリリースし、一年後1980年に本作品であるスタジオ盤としてはサード・アルバムで最後のアルバムとなった”Baby’s Got A Gun”をリリースします。1980年の夏にはThe Whoの米国ツアーに同伴していますが、1982年には一度解散しています。その解散の理由ですが、まあ売れなかったとこととバンド内の薬物問題、特にPeterが薬物を常用していたらしいです(今ではすっかり抜けているらしいですが)。そして、1994年にPeterがPeter Perrett with The One名義で来日しており、1996年にはPeter Perrett In The One名義でソロ・アルバム”Woke Up Sticky”をリリースしています。そして2007年に4人は再結成し、The Only Ones名義での初来日を果たします。その後、2009年にも来日していますが、DrのMine Kellieが2017年に亡くなっており、残りの3人は、2019年夏に3曲のセットを演奏するために再度結成を行なっています。まあ、ザックリと紹介するとこんな不出生なバンドです。
それで本作”Baby’s Got A Gun”はスタジオ録音としては最後のアルバムなんですが、Peterの独特な粘っこいと言うか投げやりでダルなヴォーカルとバンドのアンサンブルは健在で、と言うか、それらを上手く昇華させて、極上のサイケなポップ・チューンにしています。ズンドコ・ドラムにスライドギターを使ったA-3”Me and My Shadow”、薬物を匂わせるダウナーなA-6”The Big Sleep”、オルガンが特徴的なB-4”Castle Built On Sand”、女性ヴォーカルとのデュエットが新鮮なB-5”Fools”など聞き所が満載。皆さんも、The Only Ones、見つけたら、是非とも❗️

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=PLW_4ll2jcN_wrv7P_5hCORTsHlQlhBU8X

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