Diamanda Galás “Saint of the Pit”

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またまた来ました、暗黒の歌姫Diamanda Galásです。バイオグラフィーは前回のを参照して下さい。6枚目に当たる今回、彼女は、Soprano & Bass Vocals, Organ, Synthesizerを担当しています。そして、なんと!!F.M. Einheitが、チェーン(A2)とドラム(B2)で参加しています。初っ端からハモンド・オルガンの荘厳な響きから始まり、中東風のメロディを思わせるヴォーカリゼーションに突入していきます。そこに多重録音された囁き声が絡み、同時にバックの電子音も盛り上げていきます。囁き声から高音域のソプラノ・ヴォイスまで巧みに操る凄まじさは、彼女の十八番としても、ヴォイスだけで構築する才能にも恵まれているようです。B面は電子ピアノの弾き語りのようです。B2では彼女の高周波ヴォイスが空間を切り裂き、F.M. Einheitのドラムも非常に効果的に使われています。純粋と卑属、天使と悪魔、天明と暗黒、その間を往復する音楽だと確信しました。また、このアルバムはAIDSで亡くなった彼女の兄弟にして良き競演者であったPhilip-Dimitri Galásに捧げられており、この時期の三部作”The Divine Punishment”(1986), “Saint of the Pit” (1986)と”You Must Be Certain of the Devil” (1988)は”Masque of the Red Death”と言われて、特にAIDSに関するテーマであるようです。そんな事情を知らなくても、本作品は素晴らしい出来映えとなっています。皆さんも聴いてみてください。本作品では、Diamanda GalásはSoprano-Vo, Bass-Vo, Hammond Organ, Synthも担当しています。

A1 “La Trezième Revient = The Thirteenth Return”
A2 “E Ξeaóy Me = Deliver Me”
A3 “L'Heautontimoroumenos (1857) = Self-Tormentor”
B1 “Artémis (1854)”
B2 “Cris D'Aveugle (1873) = Blind Man's Cry”

B1 “Artémis (1854)”
https://youtu.be/LaODaBgKip4?si=Ms710Tuj5jsrjkU6

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=PLpvnG3kUw8ORahG9xZQvPtNfRSLReoe9Y&si=4YVBKfV2zA6Mqw2Z

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