Smegma and Black Leather Jesus “Smegma VS Black Leather Jesus”

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これはちょっと意外な組み合わせですね。脱力系アヴァンギャルドのSmegmaとハーシュ・ノイズ・ウォールのBlack Leather Jesus(BLJ)によるSmegma Studioでのセッションと思われるスプリットアルバムです。Smegmaについては以前に紹介しましたので、ここでは割愛しますが、BLJについて少々説明しておきます。アメリカのヒューストンで結成されたハーシュ・ノイズ・ウォールを演るユニットで、その核となっているのは、自らも本人名義でハーシュ・ノイズを演るRichard RamirezとそのパートナーでもあるSean E. Matzusがフロントを務め、色んな人を引き込んで演奏するバンドです。結成は1989年。Richard自体も公式な活動は1989年なので、ほぼほぼ同時に活動を始めているようです。彼らは戦争や暴力、ゲイ・ポルノグラフィー及びSMなどのイメージ戦略を行っており、また,一方で、Richardの本職は前衛ファッション・デザイナーで、その時はRichard Saenzの名前で活動しています。それだからこそ、そのような「ノイズミュージックの使いまわされたモチーフ」を全く持たないスローライフ・アヴァンギャルドなSmegmaとどんな関係で、このスプリットの話しが出てきたのかが興味深いところではありますね。
それで内容的なことですが、片面1曲づつ長尺の曲が収められていますが、どうも、SmegmaっぽいトラックとBLJっぽいトラックから成っており、完全なスプリットではなく、両者のコラボ・スプリットではないかと思われます。割とスカスカで、色んな音が無秩序に配置されたSmegma優位サイドと分厚い電子ドローン音に時折、咆哮が入るBLJ優位サイドから成っており、それぞれが元テイクを録っているのではないでしょうか?(これはファクトチェックしてませんが) 割と異種格闘技戦っぽいですが、出来上がったトラックは,どちらのテイストも楽しめて、凄く面白いと思います。なので、ノイズでもフリーでもない音楽とも言えますが、興味を持たれた方は聴いてみて下さい。因みに、ジャケの絵はJu Suk Reet Meateがやっています。

https://youtu.be/8A_jDWS4n3c

https://youtu.be/8ovbixC3ios

#Smegma #BlackLeatherJesus #Collaboration #Split #FreeMusic #NoiseMusic

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