Einstürzende Neubauten “Kollaps”

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このバンドは多分、同時代的に最も重要であり、いつも革新的音楽を作り続けてくれている、そう言う存在であると言えます。バイオグラフィーは前回書きましたので、省略しますが、 VoのBlixs Bargerdが中心になって、西ベルリンで1980年に結成されました。そしてファーストアルバムを録音する時のメンバーは前出のBlixa BargerdとN.U. Unruh及びF.M. Einheit(実は加入したのは1981年の、このアルバム作製時らしいです)です。裏ジャケには、オリンピック会場跡地に当時の機材がズラリと並べてありますが、もうそれだけでご飯3杯は食べられる位の魅力がありますね。本作品の作製時には、Gudrun GutやBeate Bartelも関わっていたそうですが、彼女達は、直ぐに脱退してMania Dを結成します。それからいつも問題になるのはバンド名ですが、英語で言うとCollapsing New Buildingであり、正しく、崩壊する新建築の意ですが、一方で、第二次世界大戦後に建てられた建築ラッシュ時の高層の集合団地にもかけているみたいです。また彼等が何故,このような音楽をやるようになったかは、N.U. Unruhがお金に困って、ドラムセットを勝手に売ってしまったからとはBlixaの言です。結果、どんなバンドも今まで為し得なかった音楽ができた訳です。それで、本作品ですが、荒々しい自作メタパー(自作楽器)を中心に、ノイジーなギターと引き攣るように歌い叫ぶBlixaのヴォーカルが単純にして強烈な荒々しさをもって、我々の聴覚を襲ってくるようです。最早、インダストリアルとかポストパンクとか実験音楽とかのカテゴリー不能な音楽がこのアルバムには封じ込められています。また「一つ目人間」のトレードマークや手書きのロゴも本作品から取り上げられています。そのトレードマークは、メキシコのトルテカ文明の遺跡の洞窟に描かれた壁画のものであり、Blixaが1980年に書物から引用しているとのこと。それと、歌詞にも意味深な単語の反復が用いられており、独逸語独特の発音と相まって、特異な音楽の一役を買っています。その後、初のドイツツアーの時にベースとしてMark Chungが加入しており、また、その前には、当時弱冠15歳のマルチインストルメンタリストAlexander Hacke(あるいはAlexander von Borsigとも記載されている)も加入しており、サウンド面で充実した布陣となります。この辺りのアルバムは、私はリアルタイムで購入したのですが、これに影響されて、部屋に拾ってきた鉄板などを吊るして録音を繰り返してたものです。その位、カッコよかった!そんな初期の爆発するようなエナジーに満ちたEinstürzende Neubautenのファーストアルバムを是非聴いて下さい。

A1 “Tanz Debil” (3:21)
A2 “Steh Auf Berlin” (3:45)
A3 “Negativ Nein” (2:25)
A4 “U-Haft Muzak” (3:38)
A5 “Draussen Ist Feindlich” (0:48)
A6 “Hören Mit Schmerzen” (2:32)
A7 “Jet'm” (1:20)
B1 “Kollaps” (8:02)
B2 “Sehnsucht” (1:18)
B3 “Vorm Krieg” (0:20)
B4 “Hirnsäge” (1:49)
B5 “Abstieg & Zerfall” (4:29)
B6 “Helga” (0:08)

https://youtu.be/wTIOkvLfEF4?si=9YobvmnP5VzG_fsK

B2 “Kollaps” (live version)
https://youtu.be/Hkrv0Q11tWM

[full album + alpha]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lokqiB03F_FZvo-MwbzFHisgOiuncL3k8&si=nJfkK_RyzJ0JTidy

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    オマハルゲ

    2023/01/02 - 編集済み

    特にファンでもなく曲も聞いた事がなかったのに来日公演に行きました。
    手塚治虫の息子、手塚眞が見に来てました。

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      Dr K2

      2023/01/02

      私も友人達と後楽園ホームへ観に行きました。

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