Xao Seffcheque und Der Rest “Ja-Nein-Vielleicht”

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以前にちょっとだけ名前が出てきたXao SeffchequeのバンドXao Seffcheque und Der Restのファーストアルバムです。この首謀者Xao Seffcheque氏(何と発音するかは分からないですが「クサオ・ゼフチェック」らしいです)は、裏Neue Deutsche Welle(NDW: German New Wave)の仕掛人的な存在と言われていますが、元々はオーストリアの自主映画作製者であったらしいです。1977年11月にDüsseldorfに移住してきて、Mike Hentz, Michael Jansen及びFrank Köllgesと音楽パフォーマンスグループ padlt noidltを結成します。その後、1970年代後半に、独Sounds誌のライターとなり,独逸のパンク/ニューウェーブの紹介記事を書いていました。更に、独逸Spex誌の発刊時から音楽記事を書いています。1980年に、彼は最初のレコード”Deutschland nicht über Alles”をリリースしますが、それ程注目されませんでした。しかしながら、同年にリリースした”Sehr gut kommt sehr gut”はKraftwerkやD.A.F.及びDer Planの良いとこ取りで、ヒットしました。それで彼は、1980年にSchallmauer Recordsと言うレーベルを新たに立ち上げ、NDWのバンドをリリースして、プロモートしていくことになります。また、彼は,Brigitte Bühler (B)とEva Gössling (Dr)と共にBlässeと言う新バンドを結成し、7-inch EP“Lieben Sie Saxofon”をリリースしています。そして彼は流動的なバンドXao und die Pest“ (或いは “Xao und der Rest“とか”Xao und die Post“とも表記される)で、このアルバム”Ja – nein – vielleicht”をSchallmauerからリリースします。また、彼はMittergspauseの前身バンドCharley’s GirlやFehlfaubenとも連絡をとり、1979-1980年に彼等のコンサートの企画などもやっています。バンド解散後に”Punk macht dicken Arsch”で活動し、同じく1981年にPeter Glaser と共にO.R.A.V.s (=Ohne Rücksicht auf Verluste)を名乗り、D.A.F.のGabiやDie KruppsのJurgen EnglerがいたDeutschland TerzettとスプリットLPをZickZackから出したりして、「アグレッシブな」Fehlfaubenっぽい風刺の効いた曲をやっていたみたいです。また,1982年には、MittagspauseのPeter HeinとFamily 5を結成して、アヴァンギャルドな曲を演奏したりしています。1984-1985年にはAlan BangsとRobert Treutel とMusik Convoyと言うラジオ番組にも出ており、”Quiz mit Xao“と言うコーナーを持ってました。 Überblick, Sounds, Musikexpress, Spex, Twen, Tempo, coolibri, Kölner及びTipと言う名だたる雑誌にも関係しており、正にNDWのスポークスマンでありました。それから彼は1980年代から既に短編映画に関係しており、1982年には”Lastwagenkrieg”に、1991年には “der Komödie Manta – Der Film”にも出ていたとのこと。と言う訳で、まだまだ彼の活動は続くのですが、それはまたの機会に書くことにします。
本作はXao Seffcheque (und der Rest)としてはファーストアルバムに当たり、メンバーと担当は、Xao Seffcheque (Vo, Electronics, G, Casio), Rainer Mackenthun (Dr), Ralf Albertini (Alto-sax, Bariton-sax), Andreas Bruning (Alto-sax, G, Clarinet)で
バックコーラスにEsther, Annette, Oliviaが、また1曲だけ、GでBrigitte Buhlerが参加しています。歌詞はないらしく、Voは適当に歌っている様な擬似スキャットで、2本のsaxが時にブルージーに時にフリーキーに吹かれる曲が多く、時にユーモラスな面も見せてくれる。まあ、Seffcheque自体が、影のNDWの仕掛人なので、そのノリは崩してはいないですね。この人を語る時は、音楽自体よりも、如何にNDW的であるか?に興味が湧くなぁ(良くも悪くも)。そう言う意味ではこのアルバムは面白いです。また、曲毎に「誰々の為に」と言う副題らしきものが記載されてますが、恐らく、架空の人物ではないかな? 独逸のマルコム・マクラーレンと言ったら失礼か?そんな彼の音楽を体験してみて下さい。

A1 “Gute Freunde” (4:23)
A2 “Eine Nacht In Tunesien” (6:00)
A3 “Kassa-Bubu” (3:07)
A4 “Du Und Ich” (4:50)
B1 “Pogo A Gogo” (4:04)
B2 “Ja - Nein - Vielleicht” (10:10)
B3 “O - Lui” (2:56)
B4 “Eine Nacht In Deutschland (Je 'taime Non Plus)” (4:00)

https://youtu.be/SuOyMfORJ_8?si=5Ut1__r5U64jEvOs

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