The Danse Society “Seduction”

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掘り返していたら、こんなのも出てきました。英国のポスト・パンク・バンドThe Danse Societyのファースト・アルバム”Seduction”です。何で購入したのか?は忘れてしまいました。多分、勉強しようと思って、安かったので購入したのではないかと思われます。それで、彼等のバイオグラフィーを書いてみたいと思います。The Danse Societyは、1980年に英国Barnsleyで結成されたポスト・パンク/ゴス・ロック・バンドで、本作品でもあるファースト・アルバム”Seduction”は彼等自身のレーベルDanse Recordsからリリースされています。このアルバムは英国インディー・チャートで高評価だったこともあり、彼等はArista と契約を結びます。この時のオリジナル・メンバーは、Steven Victor Rawlings (Vo), Paul Nash (G). Lyndon Scarfe (Kbd), Tim Wright (B), Paul Gilmartin (Drs)です。セカンド・アルバム”Heaven Is Waiting”をリリースした
1983年以降に、Scarfeが脱退し、代わって元Music For PleasureのDavid Whitaker (Kbd)が加入し、Aristaの元で、2枚のシングル”Say It Again"と"Hold On"をリリースしています。そうして、彼等は古い曲をよりダンサブルでラジオでかかり易い曲にアレンジして再度、録音して、アルバムを制作するとアナウンスしますが、これは作製されませんでした。そして、彼等はAristaを去って、1986年には、Arista最後のアルバム”Looking Through”のリリースの為に、新曲を書いていますが、このアルバムは再び、自身のレーベルSociety Recordsから出しています。その時に、Steve Victor Rawlings (Vo)は、新バンドSocietyを始めますが、他のメンバーは、Johnny In The Cloudsとして活動を続けますが、レコード・リリース等には至っていません。そうして、長い間、The Danse Societyは活動休止していましたが、2009年末に、Paul Gilmartin (Drs), Paul Nash (G), David Whitaker (Kbd)は24年振り会って、The Danse Societyの再結成を約束し、Steve Victor Rawlings (Vo)も賛同しています。その後、9ヶ月以上も掛けて、楽器パートの録音を行なっていますが、2010年10月に、Rawlingは1曲だけヴォーカル・パートを入れただけで、米国に戻ってしまいます。そんなこともあって、残ったメンバーは、2011年1月に、元Blooding MaskのMaethelyiah (Vo)が誘い、全13曲に歌入れを行い、正式にメンバーとして彼女が加入して、アルバム”Change Of Skin”を2011年5月にリリースしています。その後、Martin Roberts (B)が加入して、2013年2月には、アルバム”Scarey Tales”をリリースしています。その1年後に、Gilmartin (Drs)とRoberts (B)が突如、脱退した為、ツアーをキャンセルしています。残ったメンバーは、Iain Hunter (Drs)とJack Cooper (B)を誘い、6枚目のアルバム”IV”を2015年9月にリリースします。その後、Hunterの代わりに、Josh Rylance (Drs)が加入し、EP “FUTUR1ST”を2018年にリリース。その後、Rylanceが脱退したので、代わりにTom Davenport (Drs)が加入、7枚目のアルバム”Sailing Mirrors”を2020年9月にリリース、同年11月には、過去の曲のライブ音源を集めたA-Zアンソロジー・アルバム”40 Years of Danse”もリリースして、2021年には英国ツアーも敢行し、現在も活動しているようです。
それで、今回のアルバム”Seduction”を紹介したいと思いますが、先述のように、このアルバムは彼等のファースト・アルバムで、A面4曲/B面2曲という内容になっています。一応、この時期のメンバーは、Steven Victor Rawlings (Vo), Paul Nash (G). Lyndon Scarfe (Kbd), Tim Wright (B), Paul Gilmartin (Drs)というオリジナル・メンバーです。では、各曲について紹介していきます。
A1 “Godsend”は、ゆっくりとフェイドインしてくるシンセから、Joy Divisionのような16ビートの曲が始まり、曲調もややダークで、モノクロな音楽です。
A2 “My Heart”では、印象的なシンセとエレピに導かれて、サビのドコドコなDrsを含んで、Voは切々と歌い上げています。サビの急かされる感じは良いです。
A3 “Falling Apart”もまた、静謐なイントロから始まり、呪詛のようなVoが聴こえてきて、割とアップテンポな曲が始まります。ディレイを掛けたGやドコドコなDrsが特徴的な曲になっています。
A4 “Danse/Move”は、シンプルなビートに低音シンセが乗ってくる、ダーク・テイストな曲となっています。やはり、DrsとGは印象的です。特にDrsの存在感は凄いです。
B1 “Ambition”は、イントロからしてダークなシンセで始まり、ここだけ聴いたら、ダーク・ウェーブみたいだと思ってしまいます。そうして、タムを多用するドコドコなDrsが始まり、朗々と歌うVoが雰囲気を盛り上げます。
B2 “In Heaven (Everything Is Fine)”も、ピアノの弾き語り調でしっとり始まり、やがて、ディレイを掛けたGをバックに呟くようなVoが入ってきますが、単調なスネアが続いた後で、フェイドアウトして、曲も終わります。
 全体を通して感じたのは、タムを多用するDrsと16ビートを刻むハイハットで、これはJoy DivisionのDrsに似ているなと言う点と、Kbdがメンバーになっていますので、その部分についてはやはり強みだと言う点ですね。あと、Voにもう少し個性があったら、良かったかも?と思ってしまうのは、贅沢でしようか? まあ、曲調もダークなので、ゴスの元になったバンドと言われるのも納得です❗️それと、後にVoは、Steven Victor Rawlings (男性)からMaethelyiah (女性)に替わりますが、そこら辺の違いも聴いてみたいですね。Joy Divisionの”Closer”辺りが好きなリスナーさんにはお勧めします❗️

[John Peel Session 1982]
https://youtu.be/SaesbzSZqLc?si=DI0A5O4jSyHk69Ta

[BandcampのURLも貼っておきます]
https://dansesociety.bandcamp.com/album/seduction

[full album (complete)]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_nlSVDVfhroArrYhY0c8QdG3SM7nIzKOJc&si=o9CzisEF4s_O1A69

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