Propaganda “The Nine Lives Of Dr. Mabuse”

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皆さんはPropagandaを知っていますか?元々は、私も余り良くは知らずに聴いていたのですが、結構、メンバーの出入りが激しく、また売れたバンドなんですね。今回、調べてみて良くわかりました。特に、最初のシングル”Dr. Mabuse(ドクトル・マブーゼ)”は有名ですね。
それでは、Propagandaのバイオグラフィーを初期の頃だけ書いておきます。Propagandaは、1982年に独Düsseldorfで結成されたシンセ・ポップ・バンドで、元々は、Die KruppsのKbd奏者Ralf Dörper (ラルフ・デルパー)とAndreas Thein (アンドレアス・サイン)が、1982年夏に独エッセンのZero Green Studio(ここにはPPG Synthがあったので)で録音した2曲"Disziplin (ディスツィプリン)"と"Sünde (ズュンデ)"を持って、Susanne Freytag (Vo; スザンヌ・フレイターク)と共に、Dörperのソロアルバムを英レーベルOperation Twilightから出す計画で渡英した際に、NMEのChris Bohnがこれを聴いて、ZTT RecordsのTrevor Hornを紹介。それが縁となって、1983年と言う早い時期にZTT Recordsと契約しています。翌年には最初のシングル”Dr. Mabuse (ドクトル・マブーゼ)”をリリースし、1985年にはデビュー・アルバム”A Secret Wish”をリリースしており、シングル2枚”Dr. Mabuse”と”Duel”(1985年作)は、英国トップ30/21となり、大ヒットを記録しています。因みに、”Dr. Mabuse”はオーストリア人監督Fritz Langの1922年作の映画のタイトルです。ただ、セカンド・アルバム”1234”では、大幅にメンバーが替わり、Virgin Recordsからリリースされましたが、前回程の商業的成功は得られなかったようです。その後も何回かメンバーのマイナーチェンジをしており、現在もオリジナルVoであるClaudia Brücken(クラウディア・ブリュッケン)とSusanne FreytagがxPropagandaとして活動しています。
 かなり、端折りましたが、Propagandaは、元々は、Die KruppsのRalf Dörperのソロが目的だったのですが、ZTT RecordsのTrevor Hornと関わることで、シンセ・ポップへと軌道修正していったバンドなんです。このマキシ・シングル”Dr. Mabuse”の製作に当たっては、コンポーザーのMichael Mertensも関わり、また、Voとして、Claudia Brückenも加わることになったようです。なので、表面上は、Claudia Brücken, Ralf Dörper, Susanne Freytag, Andreas Theinがメンバーとなっています。先述のように、”Dr. Mabuse” は売れましたので、様々なTV番組にも出演しており、特にChannel 4のThe Tubeに出演した時には、何と!Throbbing Gristleの”Displine”のカバーも演奏したとのことです。まぁ、そこら辺は置いておいて、このマキシ・シングルの各曲をそれぞれご紹介していましょう。B1はVelvet Underground &Nicoのカバー曲です。
★A “Das Testament Des Mabuse” (10:14)は、強力なダンサブルなエレクトロ・リズムに、女性Voが乗り、バックに弦楽器風シンセが味を付けている曲で、バックは如何にもエレクトロ時代のDie Kruppsの頭脳Dörperだなと感じますね。途中のドラムマシン・ソロとダブっぽい処理なんかは、Trevor Hornのアイデアなのでしょうか? それと後半は何だか別曲になっているように思えますが、、、?
★B1 “Femme Fatale (The Woman With The Orchid)” (3:19)は、原曲と違って、マーチングリズムと朗々とした女性Voから成る曲に編曲されており、Synth-Bやリズムマシンも大胆に使われています。
★B2 “(The Ninth Life Of...) Dr. Mabuse” (4:06)は、B1の最後のフレーズの低速再生から速度を上げていき、メタルジャンク音を加えているところから始まり、逆回転ドラムマシンと女性Voのサンプリング音等でゴチャゴチャになった後、如何にもなディスコティックなリズムが出てきて終わります。

 ん〜正直、Propagandaのこのマキシ・シングルは、何がやりたいのか?意図が掴めかねますね。もっと単純にダンス・ミュージックならダンス・ミュージックに専念した方が良かったのでは?と思ってしまいます。確かにDörperには、この作品に詰め込めるだけのアイデアとテクがあったとは思うのですが、全部詰め込んでしまうと、作品としてはちょっと散漫な印象を感じてしまいますね。なので、多分、私は昔買った時から、余り聴いていなかったのだと思います。まあ、聴き方を変えれば、凄くテクを使っていますので、それを堪能することも可能だと思いますし、なんたって、1984年には大ヒットした訳ですので、曲自体は名曲だと思います。もし、チャレンジしたい方はどうぞ!

A “Das Testament Des Mabuse” (10:14)
https://youtu.be/MxOaokdqRSA?si=oA_tivpdg08j_auU

B1 “Femme Fatale (The Woman With The Orchid)” (3:19)
https://youtu.be/ND22sjpXF3g?si=GXHlZ1xLaZig31AJ

B2 “(The Ninth Life Of...) Dr. Mabuse” (4:06)
https://youtu.be/7oh9mkHFe_Y?si=mcgTVU8nj595xBFk

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