Wild Man Fisher & Smegma “Sing Popular Songs”

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おっと、これはとんでもないブツですね。Smegmaについては今までも紹介してきていますので、補足する程度にしますが、Wild Man Fisherこと本名Lawrence Wayne Fischerについて少し詳しく紹介したいと思います。Fisher(Fischerとの表記もある)は、1944年11月生まれのアカペラをやる米国のストリート・パフォーマーで、ホームレスでしたが、西ハリウッドやサンセット・ストリップでよくやっていたそうです。後に「アウトサイダー・アートのゴッドファーザー」とも呼ばれるようにもなりました。彼は、10代の頃に統合失調症と双極性障害と診断されており、家族にも暴力を振るったりした為、精神病院にかかったり、入院したりしていました。退院後、R&BシンガーのSolomon Burkeが、彼にWild Manとニックネームを付けて、ツアーに連れて行ったりしています。それで、1967年から、Fisher は服薬を続けながら、ハリウッドでストリート・パフォーマーをして、小銭を稼いでいました。それを、偶々Frank Zappaが見つけ出し、1968年に、Zappaのプロデュースで、2枚組アルバム”An Evening with Wild Man Fisher”をレーベルBizarre Recordsからリリースしています。しかしながら、彼は、Zappaの娘Moonを突然ガラス瓶で殴ったことから、Zappaとは絶縁しています。その後、1974年に、Fisherは、Smegmaのゲスト・ヴォーカリストとして、本作品でもあるアルバム”Sing Popular Songs”に招かれて、参加しています。1975年には、Fisherの新曲を収録したシングル”Go To Rhino Records"をリリースしています。この2年後、Fisherは初ソロアルバム”Wildmania”をリリースし、1980年代になると、Barnes & Barnesコメディアンのコンビと一緒に2枚のアルバム”Pronounced Normal” (1981)と”Nothing Scary” (1984)をリリースしています。また、1986年には、Barnes & Barnesが書いた曲”It’s A Hard Business”を歌手/女優のRosemary Clooneyとデュエットしています。しかしながら、Fisherはその時点でもまだホームレスだったり、モーテル暮らしだったりしています。1998年には、Captain BeefheartのバンドのドラマーRobert Williamsと共に、アルバム”Date with the Devils Daughter”を作製、また、1999年には、Rhino Recordsから、100曲入りで20頁のブックレット付き2枚組CD “The Fischer King”を出しており、後者は数週間でソールドアウトしています。2000年代初頭になると、Fisherは、自身のドキュメンタリー”Derailroaded: Inside the Mind of Wild Man Fischer”の撮影を開始し、2005年3月にSouth by Southwestで初上映しています。DevoのMark Mothersbaughは、「Fischerこそが純粋なロックンロール・アイコンだ!」と表明しています。また、2004年には、Dennis EichhornのアメコミThe Legend of Wild Man Fischerの題材にもなっています。2003年に、Fisherは6ヶ月間に及ぶ強迫神経症で、誰か親しい人に殺されるとの妄想に取り憑かれ、一度はストリートに戻ってきたものの、結局、Van Nuys開放型精神病棟を受診し、最後は、2011年6月16日に、Fisherは、66歳と言う若さで、心不全の為、Ronald Reagan UCLA Medical Centerにて亡くなっています。
ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、Wild Man Fisherの生涯は上述の通りです。それで本作品”Sing Popular Songs”ですが、脱力系のSmegmaの演奏をバックに、嗄れたダミ声で歌いまくるFisherが、もうグダグダで最高です。参加メンバーは、Fisher以外に、The Ace Of Space, Amazon Bambi, Bev, Cheez-It-Ritz, Chucko Fats, Danton Dodge, Dennis Duck, Dr. Id, Dr. Odd, Electric Bill, Jason, Ju Suk Reet Meate, Dana, Reed Burns, The Reverend Toadeaterと言うLAFMS周辺総動員と言う感じで、豪華です。大部分の録音は1974年-1975年にSmegmaの本拠地Pasadenaで行われていますが、B3 “Breakfast With Bananas”はTemple CityのPumkin Worksでライブ録音で、B4 “Auto Suk #2”はSan Diegoで1973年にリリースされた”Smegma Xmas Video”からの抜粋で、B6 “Fill The Boot”とB7 “The Party's Over”はCoronadoのJerry Lewis Fight M.S. Local Telethon 74でのライブ録音です。収録曲はA面5曲/B面7曲ですが、A面などは、A2のメドレーを除くと、1分未満の曲が殆どで、ここら辺にもSmegmaらしさを感じますね。確かに、B面に収録されている曲は、聴いたことのある曲もありますが、多分、米国のローカルな歌なんか
なんだろうなと想像しますし、またB4 “Auto Suk #2”なんかはムーディーに歌っている曲もあります。しかしながら、お互いが共にグダグダなので、とても「親しみ易い」歌に聴こえませんね。しかし、まあ、FisherとSmegmaとは相性バッチシなので、ほぼほぼ予想通りだとは思いますが、この味わいは他では出せないだろうなあと感心してしまいます。そんな2者の相乗効果を堪能してみては如何ですか❓緩くなりますよー❗️

A1 “Stigmatize Your Mind”
A2 “Midnight Train/Rock-n-Roll Star/Say It”
A3 “Jimmy Durante”
A4 “Dandylion Flower”
A5 “Please Like Us”
B1 “Potato War”
B2 “Stino”
B3 “Breakfast With Bananas”
B4 “Auto Suk #2”
B5 “When The Saints Go Marching In”
B6 “Fill The Boot”
B7 “The Party's Over”

https://youtu.be/53ZJOqScdcA?si=igGMX09a-7GTpbpP

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