Conrad Schnitzler “Silver”

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Conrad Schnitzler先生の色シリーズ、いよいよ「銀色」となりました。元々は、伊レーベルQbicoが2009年にリリースしていた作品なのですが、その音源自体は、1974年-1975年に既に録音されていたもので、今回の再発に当たって、オリジナルには入れられていなかった曲3曲が追加され、完全版として再発されています。Schnitzler先生のバイオグラフィーはもう何度も書いていますので、省略します。また、解説はいつもの通りAsmus Tietchens氏が担当しています。彼によると、録音の時期を考えると、Yamaha DX-7やFairlight CMIは発売/使用されておらず、恐らく西独で開発されたPalm Products Germany (PPG)のWave Synthだろうとのことです。噂では、Schnitzler先生の友達であるTangerine Dreamのメンバーが、その開発に関わっていたらしいです。まあ、そんな最新のシンセを「オモチャ」の如く使いこなす感性とテクは、流石、Schnitzler先生❗️と思ってしまいます。あと、この時期だとEMS Synthi Aも使っていたのでは?と思います。それで、内容なのですが、両面とも4曲ずつ収録されていますが、どうも曲の切れ目がよく分からないので、各面1曲と言う感じになってしまいます。またいつものように曲のタイトルもありませんので、解説するのはちょっと難しいですね。全体の印象としては、今まで以上に抽象的な音、電子音楽だと思います。リズムもあるのですが、それ程、明瞭では無いし、それに乗っかるメロディも余りカッチリしている感じでもないですね。まあ、そんなところがSchnitzler先生の魅力でもあるのですが。今回、リズムはリズムマシンではなく、シンセとシーケンサーでパーカッシヴな音を作り出しています。不明瞭なメイン・メロディとか効果音的電子音もあり、楽しめますねえ。掴みどころの無い抽象的な曲が切れ目なく続いていますので、本当に気持ち良いです(単なるファンの戯言かもしれません!)。ちょっと不思議に思ったことですが、この曲って、カッチリ作曲したものなのか?それとも感性の赴くまま録音したものなのか?が気になりますね。多分、後者なんだろうなぁとは想像しますが。そんな訳で、今回もSchnitzler先生の電子音楽にヤられてしまいました。彼の初期作品の中でも、特に「抽象性」の高い作品なので、シンセの音自体が好きな方にはお勧めします‼️きっとハマると思いますよー❗️

B1 “untitled 5”
https://youtu.be/kQpSq_zLF6g

[full album + bonus track]
https://youtube.com/playlist?list=PL22Aa1wSmDcVgO4IvjCk8KfdJ0GJQhwPA

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