月報　日本クラウン　1967〜1969年

クラウン・レコード月報1967〜1969年分です。

67年3月号では、由美かおるさんのデビュー曲「レモンとメロン」が紹介されています。

67年5月号の森繁泉さんは、森繁久弥さんの御子息です。

クラウンのグループ・サウンズは、残念ながら大きなヒットは生まれませんでした。ザ・レンジャーズがサイモンとガーファンクルのカバー・シングルを出しているのですが、日本語盤となっており、詩はたかたかしさん，星加ルミ子さんとなっています。ただ、「ミセス・ロビンソン」などを聞くと、イントロのギターの音程が演歌調に近く、コードもマイナー（短調）という、ちょっと悲しいアレンジになってしまっています。

69年7月号では「あなたのすべてを」の佐々木勉さんのレコードが掲載されています。シンガー・ソングライターとして、作曲家として活躍されましたが、40代で早逝されてしまいました。

北島三郎さんは、クラウンに移ってから一躍大スターになり、ヒットを連発させていました。

69年8月号では、はしだのりひこさんのシングル盤が紹介されていますが、これはフォーク・クルセダーズの前に在籍していたドゥーディー・ランブラーズ名義の録音です。クラウンとしても CW-679（67年7月新譜）として既に発売されていました。フォークルにあやかっての再発売だったのでしょう。

中古レコードに少しでも興味を持ったことがある方ならば、梅木マリさんの名前は耳にされていることと思います。ともかくレコードがなかなかマーケットに出て来なくて、高額なことで有名なのですが、松平マリ子さんと改名し、クラウンからもレコードを出していました。「めざめ」は確かラスト・シングルだと思うのですが、69年10月1日発売です。

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