月報　日本クラウン　1964〜1966年

この時代のクラウンは洋楽部門のない邦楽だけのレコード会社でした。邦楽の中に軽音楽，純邦楽，童謡などもありましたが、何と言っても中心は流行歌でした。

そんなスタート直後のクラウンにとって、西郷輝彦さんのヒットは大きかっただろうと思います。デビュー曲「君だけを」は1964年2月15日発売でした。
その後も水前寺清子さん（涙を抱いた渡り鳥 64年10月15日発売）、美樹克彦さん（俺の涙は俺がふく 65年3月10日臨発）さん等の新人がヒットを飛ばします。

そんな中で異色なのが田辺昭知とスパイダースの「フリフリ」（65年5月10日臨発）でしょう。かまやつひろしさんのオリジナルで、日本のロックはこの辺りからスタートしたと言って良いのではないでしょうか。こういうレコードがクラウンから出たというのも面白いところです。

美川憲一さんのデビュー曲「だけどだけどだけど」は65年6月1日発売でしたが、当初はあまりパッとしなかったようです。有名になったのは「柳ヶ瀬ブルース」（66年4月1日発売）からですね。この方の場合、この頃は大部イメージが違っていて、好青年しています。

それに比べて渡哲也さんの場合、もちろんお若いですが、雰囲気はこの頃から一貫していたようです。デビュー曲「純愛のブルース」は65年6月1日発売でした。画像は1966年10月号に掲載されたものです。

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