The Earl Hines Trio / Fatha (US, Columbia, CL 2320)<1965>

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The Earl Hines Trio / Fatha (US, Columbia, CL 2320)<1965>
(SIDE 1) XLP-79363-1C
(SIDE 2) XLP-79364-1C

Piano – Earl Hines
Vocals – Earl Hines (tracks: A5, B4)
Bass – Ahmed Abdul-Malik
Drums – Oliver Jackson
Producer – Frank Driggs
Liner Notes – Stanley Dance
Cover – W. Eugene Smith

アール・ハインズはジャズの歴史に欠かせないミュージシャンです。1926年にルイ・アームストロングと出会い共に活動しましたし、1930年代~40年代前半に活躍したアール·ハインズ・ビッグバンドはチャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーを擁しました。もちろん「共演者に恵まれた」という話ではなく、今となっては想像も付きませんが、ガレスピーは「彼のピアノは現代的ハーモニーの基本である。シカゴ出身のこの小さな男がジャズピアノのスタイルを変えた。バド・パウエルやハービー・ハンコックのルーツは彼だ。皆、彼の後に来た。アール·ハインズがいなければ、今のジャズピアノがどのようにプレイされたのか見当もつかない。個人差はあれど、現代のピアノスタイルはアール・ハインズをお手本としている」と書きました。

このレコードが録音された1965年の頃のアール・ハインズはある意味すでに時代遅れのピアニストでしたし、この作品も決して革新的な作品ではありませんが、リラックスできる趣味の良い1枚と言えると思います。上手いと言えないヴォーカル曲もとても心地よく響きます。

しかし、ジャケの写真がなんとあの高名な写真家ユージン・フランクというのは驚きました。

https://www.youtube.com/watch?v=tQigjU9_l4c


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