Sam Cooke / Shake

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「肋骨レコード」「ボーン・レコード」「music on ribs」「bone music」「X-Ray Audio」・・・などと様々な名前で呼ばれている、この種の粗悪な海賊盤を見たことがない人も多いと思います。これは、冷戦初期~デタント期ごろにかけて西洋音楽を禁じられていたソヴィエト連邦において作られたレコードです。病院から破棄されたレントゲン写真に溝を刻んで作られたもので、骨が写っていることから「ボーン・レコード」などと呼ばれることが多いようです。

2015年頃から徐々に知られるようになったそうで、僕は2019年の日本初の展覧会でその存在を知り、ロシアの知人を通して何枚か入手しました。「人類の愚行のひとつの記録」として象徴的な意味があると思っています。

内容は多岐にわたりますが、知る限りは、「盤質」ではなく「写っている骨の部分」と「収録された音楽」によって市場価値が決まっているようです。まあ確かに素人でも分かりやすい骨の方がいいですもんね。ちなみに、音質は最低です。

https://spice.eplus.jp/articles/229992

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