Bob Dylan / Planet Waves (US, Asylum Records, 7E-1003) <January 17, 1974>

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Bob Dylan / Planet Waves (US, Asylum Records, 7E-1003) <January 17, 1974>
(SIDE ONE) 7E-1003A1
(SIDE TWO) 7E-1003-B1

1973年11月に録音され74年1月に発売されたディランの作品。間にサントラ、ベスト、アウトテイク集などがありましたが、実質的には1970年の"New Morning"以来のマトモな作品だったこともあり、全米No.1になりました。

ディランが古巣コロンビアからアサイラムに移籍して発表した作品で、コロンビアは嫌がらせとしてアウトテイク集 "Dylan" を発表するという泥仕合をしていたわけですが、なぜかディランはこの1枚だけで再びコロンビアに戻ることになりました。よっぽどの条件が提示されたんでしょうなぁ。

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Youtubeでの音楽ファイルの違法アップロードは後を絶ちませんが、全く無頓着なミュージシャンがいるかと思えば、一方で厳格に対応しているミュージシャンもいます。ディランに関してはかなり熱心に対応している部門があるのでしょう、音源がほとんど見当たりません。

10年ほど前だったか、アメリカで「著作権保護期間は50年か70年か」の議論が戦わされているとき、ディランは大真面目に「著作権が50年しか続かないと知っていたら、おれは60年代にあんな名曲の数々を書かなかったよ」という趣旨の公式発言をしました。ディランは初期にはさんざんフォーク名曲からの剽窃をしてきたし、また不本意だったにせよ「プロテスト・シンガー」として儲けた人なので、「何言ってるんだこの人は?」とがっかりしたのを思い出します。

一族の棺桶を金塊で作っても余るほどの資産があるでしょうに。どこぞやの穴が小さいとはこういうことでしょうか。素晴らしいミュージシャンなんだから、晩節を汚すようなことはしないで欲しい・・・・。

そういえば明らかに「銀河鉄道の夜」から着想を得て、もちろん宮沢賢治の子孫に払ったわけでもないのに、「孫子の時代まで自分の著作権を守りたいというのが心情だ」と発言をした方が日本にもいましたっけ。カネというのは恐ろしかものですなぁ。

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