Abu Garcia Ambassadeur 5500-C3

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Abu Garcia Ambassadeur 5500-C3

ABUのリールについて。

ABUが世界的な釣り具メーカーであることは、すでに日本でも多くの人々に知られています。
また、ABU社が製造する釣り具が、世界中で最も信頼のおける精度の高いものだと言う事も、広く釣り人に認められています。
この優れた製品を生み出すABU社の創業は、1921年にさかのぼります。
カール・オーガスト・ボーストロームという一人の時計職人の手によって、小さな時計工場としてスタートしたABU社は、創業当時僅か3人の従業員で掛け時計や置時計を組み立てるだけでしたが、ボーストロームの懸命な働きで次第にその業績を伸ばし、部品から自社で製造する一貫生産の一大メーカーへと発展したのです。
その後も、確実な発展をとげ、スエーデン国内における地位を確固たるものとしました。

カール・オーガスト・ボーストロームの息子であった2代目社長、ヨーテは工場のすぐ裏手を流れるモラム河で釣り遊びをしながら成長し、無類の釣りマニアとしてその名を馳せていました。ABU社がやがて釣り具メーカーとして大成功をとげ、ABUの名を全世界中に知らしめた礎は、一人の釣り愛好家であったヨーテの深い造詣と情熱、釣りに対する探究心が作り出したともいえるでしょう。

そして、1953年あの、アンバサダーが登場したのです。
すべての技術を傾注して開発されたこのリールは、ABUの名声を不動のものにしたのです。

最後に、ABU製品を語るうえで見過ごせないのは、ABU社の立地条件です。
それは、モラム河。スエーデンでも、指折りの釣り場として多くの釣り人に親しまれていますが、この河の存在がABU社の釣り具にとって大変重要で、開発段階からモラム河で繰り返しフィールドテストが行われ厳しい検査に合格したものだけが釣り人の手に届けられるのです。

ABU製品の高い信頼性は、フィッシャーマンの声に耳を傾け、釣り具メーカーとしての優れた思想と、良心的な姿勢、そして、恵まれた環境と卓越した技術に支えられたものなのです。

Ambassadeur 5500-C3は、軽いルアーでも遠くに飛ばすことが出来る、1953年に初めて遠心ブレーキシステムを搭載した、アンバサダー5000シリーズのモデルです。
C3の意味は、ボールベアリングの数を表わしています。
アンバサダー5000がいかに優秀であるかは、今なお世界中のアングラーが使い続けている事をもって知ることが出来ます。
このリールは、歴史に残る逸品であることは間違いはありません。

詳細
■モデル : ABU 5500C3 
■ギア比 : 1:4.7
■最大ライン巻取  約65cm
■ラインキャパシティー : 3号 220m  4号 170m  5号 130m
■ベアリング数  2+1
■重量  約281g
■マックスドラグ  約6.8kg
■自重 : 270g
■価格 : 35000円(1985年当時)
■スペアースプール : 4000円(1985年当時)

参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=3s9EbQZl0jE
https://www.youtube.com/watch?v=2GvtmAGLPWo

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