浦島家の屋根裏部屋 「魔法のマコちゃん」コレクション
「魔法のマコちゃん」関連グッズを整理してみようと思います。
前二作「魔法使いサリー」「秘密のアッコちゃん」の大ヒットから関連商品が多数つくられた本作ですが,後述の理由により思ったほどの人気は得られず(とは言うものの当時でも20%近くの視聴率),結果として後年まで市場にデッドストックが残ることになりました。おかげで,このコレクションができた訳ですが。
前作の視聴者の成長に合わせ,主人公の年齢を中学二年生まで上げ,恋愛の要素のみならず当時の世相までも取り入れた意欲作のはずでしたが・・・。公害・貧困・人権問題・拝金主義・職業差別・ネグレクト・人種差別・学園闘争・基地問題etcとエピソードのテーマに深刻なものが多く,きれいなお姉さんが魔法でさっそうと事件を解決するアニメを期待していた当時の子どもたちの多くは,見ていて途方に暮れてしまったに違いありません。どれも30分の放送時間内で解決できるものではなく,マコちゃん自身が立ち尽くすのみと言うラストも少なくないのですから。その意味でも魔法のアイテム『人魚の涙』(『人魚の命』『天使の涙』など,話数によって呼び名が異なる)に万能感はなく,問題解決の手段になることが少なかった印象が残ります。(作り手側も,意識して魔法の部分をセーブしていたように感じられます)ドタバタ劇の第13話「パパとデート」やローマの休日風の第26話「いたずら王子」等,肩の凝らない佳作もあるのですが。最終回第48話では『人魚の涙』を海に返して人間になるという,ウルトラマンタロウを3年も先取りしたラストを迎えます。あれ,ちょっと語りすぎちゃいました。