レンズで拡大表示するテレヴィジョン装置+巨大なファクシミリ装置@昭和初期の物理学教科書

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昭和初期の物理学教科書に載っている、当時最新鋭の技術だったいわゆるブラウン管テレヴィジョンとファクシミリ送受信機の仕組み解説。
まだブラウン管の表示サイズが技術的にあんまり大きくできなかったため、手前に凸レンズを組み込んで拡大して見せる方式が採用されている。とはいえ、現代の大画面テレビに較べたらはるかに小さいのだが……。
ファクシミリもやたらと大掛かりな装置だったのだが、送れる画像サイズは大したことない。図版上側の送信機図中「A」に写真が捲きつけられた筒がみえるが、ここに取り付けられない大きさのものはダメなのだった。ただし次の図版のモダンな東京中央電信局庁舎を写した送受信画像を見較べてみれば、画質はかなりよかったらしいことがわかる。部分拡大図から見てとれるように、網点状に受信データを再現表示している。
インターネット経由で誰にでもたやすく画像や映像をやりとりできる今日からすれば、色々な意味で隔世の感がある。
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