Fad Gadget “Incontinent”

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今回は、Frank Toveyではなく、Fad Gadgetとしてのセカンド・アルバム”Incontinent”を紹介します。私の持っているのはジャケ無しなんですが、本当はちゃんとジャケがあるので。まあ、Fad Gadgetのアナログは当時でも入手困難でしたから、仕方ないですね。彼のバイオグラフィーは以前にも書きましたので、割愛させて頂きます。このアルバムに参加しているのは、Fad Gadget (Vo, Sequence, Perc, Synth, Woodwind, Sax, Flute)以外に、Peter Balmer (B, Rhythm-G, Vo), Nick Cash (Drs [B1以外], Perc, Steel Drs, Jew's Harp, Accordion, Vo), John Fryer (Perc, Vo), David Simmonds (Synth, Piano, Vo), Anne Clift (Vo), B.J.Frost (Vo)と言うメンツで、B1 “Manual Dexterity”ではWireのRobert Gotobedが作曲とドラムで客演したり、B2 “Innocent Bystander”とB5 “Plane Clothes”ではEric Radcliffeがギターで客演しています。このアルバムでは、以前にも書きましたが、Fad Gadget単独の作曲と言うより、BalmerやCashらと一緒に作曲しており、本人としては何となくモヤモヤしていたのではないでしょうか? 録音とミックスは1981年の夏に、LondonのAll Hallows ChurchにあるBlackwing Studiosで行われています。それで、内容なんですが、Fad Gadgetと言うとシンセ・ポップ(エレ・ポップ)なイメージが先行してしまいますが、実はそんなことはなくて、生ドラムをやギターまたはアコースティック・ピアノなんかも使ったりして、それ程「シンセ、シンセ」していないんですよ。寧ろ、洗練されたポップ・ミュージックな感じですね。特に本作品は、全体的には「無国籍的」なポップスになっていると思います。その中でも、A4 “Incontinent”は、Daniel Millerのシンセの通奏低音にスチールドラムやドラムにパーカッションというかなり実験的なアプローチをしたり、B1ではドラムとかパーカッションとかだけで成り立っていたりと、かなり異色ですね。更に、B4 “Diminished Responsibility”のやや虚ろでスローでビートレスな曲も実験的ですね。そしてB5 “Plain Clothes”では、思いっきり、Radcliffeのギターのリフから始まり、結構、ロック調で、ビックリします。そんな訳で、結構、「脱エレ・ポップ」志向もあるアルバムですが、ちょっとだけ捻ったポップ・ミュージックとして楽しめますので、是非とも聴いてみて下さい。

https://youtu.be/cOGDFmeZtxY

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