Moebius “Ding”

0

続いて、またまたのMoebiusのソロアルバム”Ding”も紹介しましょう。この作品は前回の”Klam”の後に独逸FaustのレーベルKlangbadからリリース作品なのですが、内容は大きく変わっています。”Klam”はまだポップネスを有していたアルバムでしたが、その僅か2年後にリリースされた、この”Ding”はジャケ通り、モノトーンなミニマル・インダストリアルな曲が主体を占めています。先ず、今までとは大きく異なるヘビーなリズムに気づきます。それと共にメロディ(主旋律)は不明瞭で即興的になり、その代わりに効果音のようなシンセ音がウニョウニョと這いずり回ったり、ギターのような音がフィーチャーされていたりして、やや荒いアレンジになっています。これにはちょっと驚きましたねぇ。それでも宇宙的なスペイシーな電子音や接触不良音も聴くこともできる為か、トータルでは実験色の高いアルバムになっています。そんな曲は得てして、ビートレスな曲で、曲調は寧ろダーク・アンビエント風であったり、実験音楽的であったりしていますね。どうしてこのようなアルバムを作ったのかは良く分かりませんが、このような音楽もまたDieter Moebius自身の一面であることを示したかったのでしょうか? 謎ですね。また、ライナーノーツを書いているTim Storyによれば、本作品の作製にあたっては、サンプラーやルーパーなどが用いられており、その反復によって、「グルーヴ」が生み出されているとのこと。そう言う意味では、クラブ・カルチャーへの影響もあるのかと思われますが、私的にはインダストリアル・ミュージックのファンの方にも聴いて欲しいですね。どうですか?皆さん!

B1 “Ding”
https://youtu.be/7l8_LczRrYk

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lPo2M3pP9C_DmNAA7ZlQfY0ltOlj9GUO8

#Moebius #Ding #BureauB #Klangbad #Krautrock #Minimal #Industrial #Electronic #Experimental #Repetition #DieterMoebius #SoloAlbum #Synthesizers #RhythmMachine

Default