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19 “Pieces”
とうとう入手しました。40年振りの19 (Juke)のサード・アルバム”Pieces”です。再発にあたり、特殊包装され、しかも大竹伸朗氏によると思われる特大ポスター付きです❗️このアルバムが出た当時は、ある音楽誌の評で「ビートもなく、つまらん」みたいなことが書かれていて、その為か、当時は購入するのを躊躇った経緯があり、今回の再発は嬉しい限りです。大竹氏と円盤の湯浅学氏のライナーノーツがあるので、この作品の背景などを理解する上で大変有り難いです。バイオグラフィーは前回書きましたので、ここでは省略させてもらいますが、少しだけ加えておきます。大竹氏曰く、セカンド・アルバムまでは「ロック」のフォーマットでやってきて、それなりに成果もありましたが、ここにきて、バンドとしての担当も固定してきていたので、新たな展開の必要性と危機感をメンバーも感じていたようです。それで、今回(サード・アルバム)は、非楽器を用いた演奏とその繰り返し(反復)と言う方法論に至ったとのことです。それで、私が、当時の音楽評か何かで読んだ記憶では、非楽器による音を録音したカセットテープを切り刻んで、それを繋ぎ合わせて作ったループ音を元にしたと言うことでした。それが正しい認識だったかどうかは定かではないですが、今回のサード・アルバムでは、今までと大きく異なり、曲も全部で3曲のみA面2曲, B面1曲)となっています。そして、特にB面に顕著なのですが、ループする音が段々とその共鳴音に埋没していき、遂には不明瞭な音の風景となってしまう展開です。A面もA1はまだドラムの音も明確であり、恐らくはプリペアード・ギターなどの楽器の合奏から成りますし、A2では、ズレていく複数のドラム演奏とループ音らしき音から構成されています。ここに来て、19 (Juke)は、「ロック」のフォーマットから大きく外れて、音を組み立てると言う「作業的」フォーマットに進んだものと考えます。そんな大胆な変化と危険性を孕んだ本作品は19 (Juke)のターニングポイントだったのでしょう。この点については、大竹氏がロンドンで体験したDomeとのコラボ・パフォーマンスと関係しているのかも知れません。そんな19 (Juke)の意欲作を是非とも体験してみてください❗️これが最後のチャンスかも知れませんよ!
A面
https://youtu.be/viUgklgpIbA
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