Hunting Lodge “Unreleased” from “Shadows Out Of Time ‘82-‘83”

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Hunting LodgeのボックスセットLP2 “Unreleased”を紹介します。Hunting Lodgeについては前回の文章を参考にして下さい。
それで本作品の内容ですが、C1 “Exhumed Era Outtake”はまだインダストリアルで良いのですが、C2-C5の4曲は”Intermission”として、Lon C. Diehlのソロトラックからなっており、「ノイズ」要素は取り除いたシンセ・ウェーブな曲です。まあこれを
Hunting Lodgeのボックスに入れて良いのかどうかは分かりませんが。それで使っている機材は、Roland CQS-600シーケンサー, SH-09 シンセ, TR-808リズムマシンで、曲によっては、Bassline TB-303なんかも使っています。これらの曲はS/M Operation主催のライブの時、バンドの転換の時にPalette CleanersとしてDiehlが演奏していたみたいです。結構、ミニマルでカッコいいですよ。それで、D1, D2, D5はいずれも
彼等のプロモーション作品”23 Minutes of Murder”の録音時のセッションのヴァージョン違いです。特に”23 Minutes of Murder Session (Dark)”ではかなり暗黒度が高いですね。この時はまだKarl Nordstromが在籍しており、彼はSH-09シンセとTR-808リズムマシンを演奏してました。またこの時の録音にはKarlの兄弟のThomasの家の地下室で行われています。DiehlはRoland G-88ベースで、GR-33Bベースシンセを演奏していますが、Synare 3とVoでも参加しています。一方、SkottはMS-20のパッチングをしたり、Roland P/V シンセSPV-355を通したギターを弾いていたとのこと。そう考えると、彼等は当時としては結構、機材を持っていたのだなあと。それにギターシンセなんかも持っていて使っていたなんて、ビックリです(と言うか、羨ましい❗️)、それとDiehlのVoはタントラの様にも聞こえ、そう考えると、このセッションは電子曼荼羅ではないかな?とも思えます。
D3 “Sonderkommando” は、Skottのソロで、彼は、Korg MS20シンセとSQ-10シーケンサーだけで録音したらしいです。こちらはミニマルなシークエンスに絡みつく電子ノイズと言ったところでしようか? D4 “Sounds Like A Picture (Edit-Ending)” は彼等のアルバムLP”Will”に収められている同名曲の後半半分で、ダブを意識して録音されているらしいです。確かにディレイが効いた電子音が虚空に放たれるような曲になっています。ヴォーカルやテープ音にもロング・ディレイがかけられており、全てが霧散するようです。
未発表音源が聴けるのはホント有り難いですね。また、彼等の機材マニアなところとか、ソロトラックなんかも興味深かったですね。このLP2と為に、ボックス買っても良いのではないでしようか?

“Sound Like Picture (Edit - Ending)”
https://youtu.be/7e4lFThl8bk

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