Hunting Lodge ”Exhumed” from “Shadows Out Of Time ‘82-‘83”

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米国で1980年代初期から活動していたインダストリアル・バンドの代表、それがHunting Lodgeです。今回は彼等の音源を集めて、リイシューしたVoDのボックス・セットから1枚づつ紹介していきます。先ずは簡単なバイオグラフィーを。Lon C. Diehlはミシガンの小さな街Port Huronに引っ越してきて、そこでProblemと言うバンドで一回ライブをやりますが、彼はポスト・パンク/インダストリアルがやりたかったので、それはそれで終わりますが、Diehlは、ProblemのヴォーカリストJeff Hardmanが運営していたFull Moon Recordsで働くことになり、短期間だけHardmanと実験的バンドHate/Greyをやったりしていました。そこに、ハーシュ・ノイズ・バンドScrew MachineのギタリストRichard Skottと店で出会います。2人はS/M Operationsと言うDIYレーベルを立ち上げ、そこにKarl NordstromことCarla Nordstromが加わり、3人でHunting Lodgeが結成されます。彼等のファーストライブはHarrington Hotelの中にあったHarrington Ballroomで、1982年9月に行われ、この時の演奏はラジカセで録音されており、そのライブ音源が、S/M Operationの第一作となっています。1983年初頭にNordstromが脱退し、彼はSFに移ります。1986年にHelmut Robinsonがドラマーとして参加していますが、1989年にバンドは解散となりました。その後、2011に、DiehlとSkottは、Apetechnologyと一緒に数回ライブをやっていたりしたみたいです。最近、Skottは、Hunting Lodgeのライブカセットをリマスタリングして、スタジオワークの抱き合わせ作品をカセットとデジタルで再発をしています。その中で、”Exhumed”は最初のスタジオ録音作品であり、ちゃんとディトリビュートされていた作品で、1983年3月に西独逸のDetaverarbeitungからリリースされた作品とあることを明記しています。また23 Minutes Of Murderほ、1982年10月にプロモーション用に作られたものであるとのこと。
それで、本作品はLP1 “Exhumed”は、A2 “Simulation / Stimulation”, A4 “By The Blood of Others”及びB2 “EQTPM”は、プロモーションカセット”23 Minutes of Murder”に収まられていたトラックで、それ以外はカセット作品”Exhumed”からのトラックであるとのことです。そして内容は、初期Hunting Lodgeの音楽を端的に表しているような、鬱々としたインダストリアルなノイズが垂れ流されています。基本的に、リズムマシンやシークエンス或いはメタパーらしき音が使われていますが、ビートレスな曲もあり、そのような曲にはダークなパワーで満ち溢れています。ただ、ビートのある曲は、post-TG或いはpost-SPKと言った初期インダストリアルの系譜を受け継いでおり、力強さすら感じますが、挟まれるテープ音や声明の様な声?電子音?などが、何か空恐ろしさあるいは負のパワーも感じさせます。そう言う意味では、初期インダストリアルの正統な継承者とも言えますね。このLP1の内容は、現在、BandCampでも入手出来ますので、興味のある方はそちらをお勧めします。

“Shadow Out Of Time”~”By The Blood Of Others”
https://youtu.be/aUlOwu5wwJ4

“Exhume”
https://youtu.be/sc6uOApFD8k

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