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- V.A. “○△□オムニバス”
V.A. “○△□オムニバス”
少し前に久しぶりに新譜を出して話題になったPale Cocoonを含む、1981年の時点での富山で活動しているバンドのオムニバス・アルバムです。当時も富山のバンドと言うことで、結構話題になっていましたね。このオムニバスは1981年3月22日にに富山県民会館で行われたライブ音源とのこと。私は当時、まだ自分の方向性もあまり決まってなかったこともあって、参考にしようと思ってウ○オンで即購入した覚えがあります。この時期、地方にもこのような多種多様な自発的音楽が芽吹いていたのは何とも心強く感じました。それでは、参加バンドと曲について紹介していきましょう。
A1,A2 Pale Cocoonは、244 (Vo, G), まこと君 (B), 田村りゅ (Synth)のトリオ。チープなリズムボックスで押し切ると思いきや、シンセのホワイトノイズでハンマービートへと展開。A2ではピロピロしたシンセの旋律が不安を煽る。歌詞は不条理。
A3, A4 Virgin-Mayonnaiseは、スライム石倉 (G, B, Vo)と草野達也 (Synth, Sequencer)のデュオ。ゴージャスなシンセのリフとエフェクティブなギターをバックに熱いVoとグニャグニャなシンセソロが対照的。和製ソフト・セルと言ったら言い過ぎか?
A5 V-Packs(ヴィニール・パックス)は、ムラナカ (Vo), カシオ (G), オクダ(B), ヤギ (Drs)よ4人組。これは正統ポストパンクなバンドです。もう一曲位聴きたかったな。ひょっとしてA6はこのバンドの曲なのではないのかな?
A6,A7,A8 グリーン企画は、耕作清光 (B, Kbd, Vo), 伊東真一 (G,B,Vo), 八木広正 (Drs)のトリオ。割とスカスカした演奏で、ネオアコのオレンジ・ジュースのような曲で好感が持てますね。Voがちょっと弱いかな?
B1, B2,B3 触覚少年は藤本真、松川幸博、角井英之、小崎英輝の4人組。良く通るVoがメインで、B1ではエレピが、B2ではクリーントーンのギターがバックを固めていますが、しっとり系からいきなり元気になる曲でちょっとびっくりしました。B3も元気一杯です。
B4, B5 カリキュラ・マシーンは、GRI 徹 (G), 竹の子美子 (G), MoMo としはる (B), タンタカたかお (Drs), 松竹龍一 (Synth, Vo)の5人組。不思議な雰囲気のバンド。ギターのカッティングとウニャウニャしたシンセのフレーズが特徴的ですね。B5はリンゴ追分のフレーズで始まりますが、結構こう言う展開、好きです。シンセの「こぶし」が効いています。
B6, B7,B8 ファンクスは、M1号 (Vo), ガン太 (G), サカX (B), よしひろ河合 (Drs)の4ピースのハードコア・パンクバンド。B7はもろ突っ走るパンク・チューンなのですが、B6ではワルツのリズムで、ベースの音が凄いです。
以上のような内容ですが、当時はそれ程評価されていなかったようにも思いますがら私も40年ぶりに聴いて、中々、面白い時代だったなと感じました。今は、プレミアついているので、現物は高価ですが、下にYouTubeを貼っておきますので、聴いてみてください。
https://youtu.be/I8tR_ZMz7yo
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