Throbbing Gristle “Journey Through A Body”

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第一期Throbbing Gristle (以下TGと表記)の最後の スタジオアルバムです。元々は、1993年に英国MuteのサブレーベルGrey Areaが正式にはリリースしていますが、このアルバムは独逸レーベルのWalter Ulbricht Schallfolienがアンオフィシャルに1982年にリリースしてしまったみたいです。メンバーは、Cosey Fanni Tutti, Chris Carter, Genesis P-Orridge, Peter Chistophersonといつもの4人です。火葬場を思い起こさせるジャケはまあいつものかとも思いましたが、ピアノなどのアコースティックな楽器音と録り貯めていたテープなどの具体音が中心となった、TGにしてはやや異色なアルバムです。また、A面はリバーブの掛け方が深いので、さながらホラー映画の一場面の不気味さもあります。また、後から気付いたのですが、Genesisのヴォーカルが殆どないのも異質ですね(今までのTGっぽいのはA2 “Catholic Sex (For Paula)”だけですね)。それで、伊ローマでの録音になっていますが、そう言う「場」の違いもあるのでしょうか? テープ音は如何にもTGらしい女性の叫び声などが中心になつており、B3” Oltre La Morte / Birth And Death”ではメロディアスなピアノの独奏に、ひと塩塗すように電子音などが少しだけミックスされています。こんなリリカルなTGの曲は聴いたことないので、貴重な音源だと思います。生楽器中心なので、余計に女性の叫び声などのテープ音が生々しく感じられますが、曲名も、A2 “Catholic Sex (For Paula)”とか、扇情的な面も持っています。レコードでの入手は困難かもしれませんがらです、一度、第一期TGの最後に相応しい「意味あり気な」終末的インダストリアル・ミュージックの最終形態を聴取できると思いますよ。是非!

“Oltre La Morte / Birth And Death”
https://youtu.be/aAaO1UijRlg

“Catholic Sex (For Paula)”
https://youtu.be/xf5SScgvXoQ

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