-
Harmonia “Live 1974”
またまた、来ましたよー!独のHarmoniaの1974年のライブ音源”Live 1974”です。本当は購入するつもりはなかったのですが、送料の関係で、一緒に注文してしまいました。Harmoniaのバイオグラフィーについては、以前にも書いてありますので、そちらをご参照下さい。簡単に言ってしまえば、Cluster+1/2Neu!って感じでしょうか?これじゃあ、ザックリし過ぎですかね。まぁ、メンバーは、Michael Rother (G, E-Perc, Piano, Organ), Hans-Joachim Roedelius (Organ, Piano), Dieter Moebius (Synth, E-Perc)の3人です。今回は、1974年3月23日に、独逸GriessemのPenny Stationでのライブ音源から、A面2曲/B面3曲と言う内容になっています。それでは、各曲について紹介していきましょう。 ★A1 “Schaumburg” (10:45)は、淡々とE-Percのリズムが刻まれる中、Rotherが伸びやかにGを弾きまくり、それに絡むようにエレピやシンセも入ってくる心地よい極楽浄土な曲です。ミックスがまた「変」なところもあって、それぞれの音量が微妙です。 ★A2 “Veteranissimo” (17:25)も、可愛らしいE-Percのフェイドインから始まり、オルガン?シンセ?の音が微かに聴こえてくると同時に、低音リズムが強調されたり、Gやエレピが入ってきたりしますが、基本のリフは一定ですので、心地よいです。しかしミックスが変! ★B1 “Arabesque” (5:20)では、手弾きシーケンスにGが絡んでいきますが、微かにE-Percの音も聴取できます。どちらかと言うとG主体の曲ですね。 ★B2 “Holta-Polta” (15:00)は、一転、強力なE-Percのリズムに、ヴァイオリンのようなヒュルヒュルしたシンセやGが入ってくる曲で、何か催眠的な雰囲気になります。 ★B3 “Ueber Ottenstein” (9:30)は、ちょっとエスノなリズムとGとシンセの混合物のような曲で、どの音も自由に放射されています。この曲でもRotherのGが効いてますね。 このアルバムで面白いと思ったのは、ミックスですね。E-Percなのに、全然「機械的」な感じではなく、それぞれの楽器の音量を上げたり下げたりして、意図的に音同士の距離感を錯覚するように操作され、それにより、曲としては、何か「生き物」のような(有機的)音楽として成立しています。このミックスを実際のライブで行っていたのか?後でミックス・ダウンしたのか?は分かりませんが、面白い効果だと思いました。目から鱗!それと、全体的にはRotherの演奏が目立つようにも思いましたが、そこら辺は好き好きかと。スタジオ盤とはまた違う印象なので、気になる方には、一聴をお勧めします❗️ https://youtu.be/1Tl5fvP7LBM?si=IqBDtvFp2AZPfoXO #Harmonia #Live1974 #GrönlandRecords #Reissue #LiveAlbum #Krautrock #Electronic #Mixing #ElectronicPercussions #Guitar #Piano #Organ #Synthesizers #PennyStation #Germany #MichaelRother #Hans-JoachimRoedelius #DieterMoebius
Krautrock / Electronic Grönland Records €18.00Dr K2
-
Bourbonese Qualk “The Spike”
Bourbonese Qualkって知ってる方はいますか? このバンドは、英国の南ロンドンのChamberwellで、1979年に結成されています。その時の創設メンバーは、Simon Crab (Electronics, Tape, G, Instruments)とその兄弟のTedで、DIYの精神で持って実験的音楽を作り始めます。彼等が、1982年にロンドンのスクワットに移った時に、Julian Gilbert (Vo, Electronics, Flute, Perc)とSteven Tanza (Drs, Perc)がメンバーに加わります。そこで、彼等は、リハや展示やパフォーマンス等のできるオープン・カルチャーの場所として、Ambulance Stationを運営し始めます。やがて、その傘下で、Recloose Organizationと言うレーベル/出版社を始めます。そして、1983年にBourbonese Qualkはファースト・アルバム”Laughing Afternoon”を自身のレーベルRecloose Organizationからリリースしています。しかしながら、Gilbertは別の可能性を追求する為に、1985年の1年間は抜けています。またTanzaも1986年の1年間、The Stateとして、別の音楽やアート・プロジェクトをやっています。1986年からは、Owen Rossiter (Perc)とMiles Miles (Multi-Instruments, G)とが、Kif Coleによる大きな動きに沿って、コアメンバーとなっていきます。彼等は、その出自やスタイルに忠実に出版やツアーをしており、その際にも音楽やイメージやグラフィックスもそれらに合わせています。しかしながら、2002年に、Milesが亡くなったことで、バンドは正式に解散しています。 それで、今回、ご紹介するのは、Bourbonese Qualkの4枚目のLP”The Spike”です。ただ、彼等はファーストLPの前に2本のカセット作品を出していますので、それらは除いてと言うことです。今回、購入したアルバム”The Spike”は、再発盤で、リマスタリングしてあるもので、英国Mannequin Recordsからのリリースとなっています。今回の参加メンバーは、Simon Crab (Instruments, Electronics, Vo, Tapes)とSteven Tanza (Drs, Perc, Vo)の2人で、Julian Gilbert (Vo, Lyrics)とCraig Runyon (Vo, Lyrics)はゲストで参加となっています。内容は、インダストリアル・ポップとでも言えば良いかな?ん〜それもしっくりこないかなぁ。A1 “Shutdown”は、いきなり「シャット・ダウン」と叫び声が左右にパンしまくるイントロがカッコいいインダストリアル・ファンクな曲で、続くA2 “Suburb City”では中近東風のメロディと念仏のようなヴォーカルが耳に残ります。それに対して、A3 “About This”やA5 “Preparing For Power”では爽やかなギターのカッティングやピアノとベースの掛け合いが心地良いです。ここら辺の切り返しは日本のD.D. Recordsっぽいです。A4 “New England”では再び不穏な音が渦巻きます。A6 “Pogrom”では金属質なリズムボックスに何やら子供の声のようなヴォーカルが乗り、薄っすら中近東風で、また違う一面を見せてくれます。それでB面に移ると、B1 “Call To Arms”は子供達(?)の叫び声の掛け合いに大人の怒号が重なり、やがてパーカッションの連打になる曲で始まりますが、B2 “Frontline”は一転、リリカルなギターとシンセのメロが沁みます。B3 “Spanner In The Works”では不明瞭なテープ音によるリズムに陰鬱なヴォイスとパーカッションが重なります。B4 “In-flux”やB5 “Deadbeat”では土俗的リズムの反復が心地良いですが、B5は少しだけMissing Foundation を想起させる重いビートから成ります。多分、Bourbonese Qualkの長い歴史からすると、この頃は、まだ音の方向性が定まっていなかった時期だと思われるので、何だか雑多な印象があるのかもしれません。それにしても、独自の進化を遂げたBourbonese Qualkの初期音源を知るには持ってこいなので、是非とも体験してみて下さい‼️面白いよー! https://youtu.be/LtrZPntQ5JM #BourboneseQualk #TheSpike #Dossier #MannequinRecords #Reissue #Remastering #LimitedEditions #400部 #London #4thAlbum #Experimental #Electronics #AlternativeMusic #Beat #SimonCrab #StevenTanza #JulianGilbert #CraigRunyon #ReclooseOrganization
Experimental Pop / Electronic Mannequin Records (Dossier) 3200円Dr K2
-
Amon Düül II “Lemmingmania”
独逸Munichの過激なヒッピー・コミューンより現れたAmon Düül IIが、1975年に英国UA Recordsよりリリースした曲をセルフ・コンピしたアルバムが、この ”Lemmingmania”です。Amon Düül IIの詳細なバイオグラフィーは前回も書きましたので、そちらをご覧下さい。一応、今回、関わったメンバーは、Chriss Karrer (Vln, G, Sax, Vo), John Weinzierl (G, B), F. U. Rogner (Organ, Synth, Electronics), Dave Anderson (B), Peter Leopold (Drs), Renate Knaup (Vo, Tambourine)と言うところでしょうか?あとはAndersonがHawkwindに加入する為に脱退して英国に帰ったので、Lothar Meid (B, Vo)が加入しています。また、B3 “Jail-House-Rfog”では、Peter Kramper (Synth)が参加しています。当然、録音時期もまちまたなので、メンバーは被っていたりしますが、そこら辺はご勘弁を! それで、本作品を作るにあたって、彼等は1975年に大手レーベルUnited Artists Recordsと契約しており、その為、「独逸にAmon Düül IIあり!」と言う打ち出しをしたかったのか、どの曲も割と短めの曲 (2分半〜5分位で平均3分台)が選ばれており、彼等なりの聴き易さを求めたアルバムになったように思えます(実際、半分はシングル曲から成ります)。後、彼等は1981年に一度解散するのですが、それまではUA Recordsとの契約は保持されています。それで、本作品の内容なのですが、A4 “Green Bubble Raincoated Man”とB3 “Jail-House Frog(Rfog)”が4枚目のアルバム”Wolf City”より、A5 “Tables Are Tuned”とB2 “All The Years Round”が5枚目のアルバム”Carnival In Babylon”より、A1 “Archangels Thunderbird”とB4 “Soap Shop Rock”の抜粋はファースト・シングルより、A3 “Between The Eyes”とB1 “Rattlesnakeplumcake”はセカンド・シングルより、A2 “Light”とB5 “Lemmingmania”は4枚目のシングルより選ばれております。そうですねー、1970年〜1972年辺りの曲と思って頂ければ良いでしよう。時代的に考えると、サイケの全盛期は過ぎてはいますが、音はもろサイケですね。A2でのスライド・ギターやA3でのエフェクト掛けたドラムが良いアクセントになっていたり、A4でのシンセの音やA5でのコンガなどのパーカッションが効果的で、印象に残ります。個人的には、ヴァイオリンとコーラスを大々的に用いたB3が好みです。それと、割とギターは抑え目になっているようですが、それでも、B1とかB5とかではギターを弾きまくっています。Knaup嬢のVo(発音仕方なのか、Dagmar Krauseに少し似ている)は伸び伸びと歌っており、心地良いです。あと、B4は抜粋なのですが、テンションやスピード感も個人的に好きな曲です。とまあ、中々ヴァラエティに富んだアルバムですが、それぞれがシングル等でもリリースされているので、この時期のAmon Düül IIを知るのには丁度良いのではないでしょうか?気になる方は、是非ど入手して下さい! B3 “Jail-House Frog” https://youtu.be/g-6PuzqoNYQ [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_kEKAHXfVtC6WVMlu3a_mcFlzkLzDvij0E #AmonDüülII #Lemmingmania #UnitedArtistsRecords #Krautrock #Psychedelic #SelfCompilationAlbum #ChrissKarrer #JohnWeinzierl #F.U.Rogner #DaveAnderson #PeterLeopold #RenateKnaup #LotharMeid #WolfCity #CarnivalInBabylon #Singles
Krautrock psychedelic UNITED ARTISTS Records 不明Dr K2
-
Slapp Happy “Casablanca Moon”
この前はHenry Cowをご紹介しましたが、今回はSlapp Happyを紹介します。Slapp Happyは独逸Hamburgで結成された独・英・米混合バンドです。元々は、BremenのWümmeに来ていた英国人作曲家Anthony Mooreが、独逸のFaustのスタジオで、アヴァンギャルド/実験的なアルバムを録音にしていましたが、Polydor Recordsに「駄目❗️もっと売れるようなものを作ってくれ!」と言われてしまい、Anthonyは、彼の米国の友人Peter Blegvadが丁度Hamburgに来ていたので、彼に「何かもっとポップな曲を書いて欲しい」と嘆願します。それで出来た曲が20分超えの”Just A Conversation”ですが、2人はヴォーカルが出来なかったので、当時のAnthonyの恋人(後に妻となる)Dagmar Krauseに歌ってもらうことにします。ここに来てSlapp Happyが誕生します。トリオになったSlapp HappyはPolydorに”Just A Conversation”をレコード化を持ちかけますが、予想に反して、PolydorはこのシングルをリリースすることOKします、まだ1972年だったのに! この年の5月にWümmeに戻って、デビューアルバム”Sort Of”をFaustのメンバーの助けも借りて録音し、そのアルバムは同年後期にリリースされたが、売れなかった!と言うのも、Slapp Happyはライブを演ることを拒んでいたからです。このデビューアルバムをリリースして直ぐに、Faustのサポートでセカンド・アルバムの録音に入ります。ここに、彼等の最も良く知られた曲”Casablanca Moon”が出来る訳ですが、”Sort Of “に比べて、よりソフィスティケートされ、アートぽっい作品になりました。ハーモニーにも重点が置かれ、歌詞もシリアスで詩的になっています。しかしながら、Polydor Recordsは、Slapp Happyのこの路線を良しとせず、自己中的な内容だとして、アルバム・リリースを拒否します。そう言うこともあって、メンバーは1973年初頭に英国へ行きます。そして、例のお蔵入りしそうなアルバムのカセット・テープをVirgin Recordsに渡します。Virginは彼等の音楽を気に入り、契約を結びます。ただ、Dagmarの独逸語アクセントの英語のヴォーカルが心配で、Robert WyattやNMEの記者Ian MacDonaldにも聴かせてみましたが、全然大丈夫とのことで、1973年末にSlapp Happyを正式に承認しました。直ぐにSlapp Happyほ1974年初頭にOxfordshireのVirgin RecordsのManor Studioに入り、セカンドアルバムの再録音に取り掛かります。セッション・ミュージシャンやアレンジャーも導入し、1974年5月にVirgin Recordsから、本作品であるセカンド・アルバムをリリースします。音楽誌からも概ね高評価を得ています。一方、1980年になって、漸く、Recommend Recordsは、Faustと一緒に録音したオリジナルが、原題”Casablanca Moon”を逆読みしたタイトル”Acnalbasac Noom”でリリースできるようになりました。また、1974年6月にSlapp Happyを、レーベルメイトでもあるHenry CowやRobert Wyattと共に、LondonのHyde Parkでジョイント・コンサートに出るように企画されていましたが、直ぐに却下されています。その後、アルバムも3枚程出していましたが、1975年に解散しています。その後も時々、再結成の話がありましたが、皆、短期間で終わっています。 それで、本作品”Slapp Happy (通称”Casablanca Moon)”ですが、私は大学生の頃、友達にダビングしてもらったのを何度も何度も聴いており、久しぶりにレコードで聴いて号泣しています(半嘘)。兎に角、A1 “Casablanca Moon”のタンゴ調の曲は素晴らしい出来で、いつになっても色褪せないように思います。どの曲もキャッチーなメロディとアコースティックな楽器で奏でられており、何と言うか、世間一般の「ポップ・ミュージック」とは違う、もう一つの別の「ポップ・ミュージック」にあるような音楽です。一応、Avant-Popとジャンル分けしましたが、聴いていても、決して難解でなく、優しく包み込んでくれる、そんなポップ・ミュージックです。あと、A5 “Dawn”もノリが良くて大好きな曲ですね。コケティッシュなDagmarのヴォーカルは彼等の音楽に欠かせない「楽器」ですね。私には独逸語のアクセントは良くわからないですが、彼女の声質は曲に良くマッチしていると思います。またB3 “The Drum”での、タブラの音に乗せて歌うDagmarの天使のような声とPeterの低音のダミ声のハーモニーは興味深いです。B4 “Haiku”はなんでしょうね、Peterのダミ声が前面に出ているだけではなく、パーカッションもコミカルで面白い曲です。まあ、このアルバムには個人的に色んな思い入れがあるので、あまり客観的なことは書けませんが、皆さんも、未聴ならば、是非とも聴いてみてください。パラレル・ワールドのポップ・ミュージックが堪能できますよ。因みに、メンバーはAnthony Moore (Kbd), Dagmar Krause (Lead-Vo), Peter Blegvad (Vo)とクレジットされていますが、多分他の楽器や他のミュージシャンもゲスト参加したいると思われます。また、Slapp HappyとSteve Morseでプロデュースしています。 A1 “Casablanca Moon” (2:45) A2 “Me And Parvati” (3:22) A3 “Half Way There” (3:14) A4 “Michaelangelo” (2:33) A5 “Dawn” (3:17) A6 “Mr. Rainbow” (3:49) B1 “The Secret” (3:28) B2 “A Little Something” (4:30) B3 “The Drum” (3:34) B4 “Haiku” (3:01) B5 “Slow Moon's Rose” (2:53) A1 “Casablanca Moon” (2:45) https://youtu.be/NC4r3rYHkaI?si=qQGbO-takE6c01DD A2 “Me And Parvati” (3:22) https://youtu.be/sZV205gAyNM?si=h7G_l5-yMXpJ4gme A3 “Half Way There” (3:14) https://youtu.be/xVuhqKvTYRY?si=23SFvVY0n1ot8mCs A4 “Michaelangelo” (2:33) https://youtu.be/1OY6sjzXx3E?si=LL8t1ksfkYvxRyJi A5 “Dawn” (3:17) https://youtu.be/SDGslJPSsgE?si=WowkJN09Gonz5i-G A6 “Mr. Rainbow” (3:49) https://youtu.be/jfOP7MvzAZs?si=Pkco2Mgdt6Db1T8x B1 “The Secret” (3:28) https://youtu.be/37FA3eyOWac?si=TzGt0lPEkkMyxM8p B2 “A Little Something” (4:30) https://youtu.be/ThBwPpzMju0?si=MH9hzKrDyd5krSZp B3 “The Drum” (3:34) https://youtu.be/BaDBTL9kKjs?si=DTgB74SpzAyOE3Bw B4 “Haiku” (3:01) https://youtu.be/CwRxtjdH3Lc?si=fe4hmVhcRN_rb1TQ B5 “Slow Moon's Rose” (2:53) https://youtu.be/rRUGxlGOdps?si=XNjsTpkfLBny0Rj_ #SlappHappy #CasablancaMoon #VirginRecords #AnthonyMoore #PeterBlegvad #DagmarKlause #Avant-Pop #PopMusic #ProgressiveRock #
Avant-pop Virgin Records 不明Dr K2
-
Deutsch Amerikanische Freundschaft “Der Mussolini”
もういい加減にして!とばかりに、またまた、出ましたDeutsch Amerikanische FreundschaftことDAFの登場です。これはDJ用に切られた盤みたいてすね。DAF史上、特にダンサブルな過去の曲をコンパイルしています。ダンスチューンの名曲”Der Mussolini”, コーラスがイカす”Kebabträume”、シーケンスがカッコいい”Verschwende Deine Jugend”などなど、全5曲ともめっちゃかっこいいです。しかし、普通、ヴォーカルとドラムだけになったら、メンバー募集とかしそうなものでしょう。それを敢えて、シーケンサーを使い、シンプルな編成で、ここまで聴かせる音楽を作り上げたのは、「コロンブスのたまご」的な発想があったのでしょう。しかも汗臭そうな男2人と生楽器しか使わないで、それも機械(シーケンサー)のテンポに同期させる形で。ゲイ・カルチャーとの親和性もあったと思います。参りました。最後には、彼等はKORGのシーケンス・パターンを使い切ったとか。まあ、そうなりますわな。それにしても究極のデュオですね。本作品はベスト盤的な側面もあるので、入門書としても良いと思われます。初心者の方もどうぞ聴いてみてください。 “Der Mussolini” https://youtu.be/vSgGNd6thrc ”Verschwende Deine Jugend” https://youtu.be/f3gxkE-cNco #DeutschAmerikanischeFreundschaft #DAF #DerMussolini #NeurDeutscheWelle #DanceMusic #Sequencer
Neue Deutche Welle (German New Wave) Mute Records 不明Dr K2
-
Einstürzende Neubauten “80-83 Strategien Gegen Architekturen”
もう何回も出てきていますEinstürzende Neubautenの初期ベスト盤的作品“80-83 Strategien Gegen Architekturen 「1980-1983年対建築戦略」”です。もうバイオグラフィーは省略しますね。曲はその間にリリースされたレコードなどから曲を集めていますが、統一感はあります。まだ、BlixaがG/Voの頃で、F.M. Einheit, N.U. Unruhのコアメンバーによる作品ですAlexander Von BorsigとMarc Chungはまだ加わっていないようです。初期黄金期にあたる編成の時ですね。カッコいいメタパービートが炸裂する”Tanz Debil”から始まって、かなりノイジーで、実験的な曲が続きます。ドリルの音を使った ”Mikroben”や生々しいメタパーの”Stahlversion”、単純にして難解な歌詞の”Negativ Nein”、金属質な音とBlixaの押し殺したようなVoからなる”Schwatz”その別ヴァージョン”Schwartz (Mutiert)”で締めます。この頃のNeubautenは、激しさと言うパンクのクリシェで実験音楽をやっているような、当時、世界に類を見ない音楽をやってましたね。まだヒョロヒョロで髪の毛逆立ていたBlixaの叫びとUnrhuやEinheitのメタパーの音やオルガンの雑音がごった煮にした荒々しい作品になっています。パンクな実験音楽❗️最小限のありモノで最大限の効果を引き出しています。リスナーの皆さんのNeubautenのイメージはこれでは無いでしようか。今一度,書き直して下さい、新しい発見がありますよ。因みにコンパイルしたのはJ.G. Thirlwell (Feotus)です。 A1 “Tanz Debil” (3:20) A2 “Schmerzen Hören” (2:32) A3 “Mikroben” (1:31) A4 “Krieg In Den Städten” (3:44) A5 “Zum Tier Machen” (3:07) A6 “Draußen Ist Feindlich” (0:48) A7 “Stahlversion” (5:33) B1 “Schwarz” (4:14) B2 “Negativ Nein” (2:24) B3 “Kalte Sterne” (4:13) B4 “Spaltung” (2:26) B5 “U-Haft Muzak” (3:43) B6 “Gestohlenes Band (ORF)” (0:17) B7 “Schwarz (Mutiert)” (3:26) https://youtu.be/PQGBLVu1eLI?si=puWjbG1mXFWpmYG9 [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLcWA977eKB-MBD4wGfnWcMLXRdhfdYYrV&si=SZG__pQUvKqGjaa1 #EinstürzendeNeubauten #80-83StrategienGegenArchitekturen #MuteRecords #SelfCompilationAlbum #MetalPercussions #NeueDeutscheWelle #ExperimentalRock #GermanNewWave #BlixaBargeld #N.U.Unrhu #F.M.Einheit
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Experimental Rock Mute Records 不明Dr K2
-
Einstürzende Neubauten “Strategies Against Architecture III (1991-2001)”
またですかぁ❗️今回は、Einstürzende Neubauten の3枚組LPsのボックス・セット”Strategies Against Architecture III (1991-2001)”です❗️基本的に、この「対建築物戦略」シリーズは過去作のセルフ・コンピなので、レアなヴァージョンやライブ音源も含まれていますので、侮り難しです。今回は第三弾と言うことで1990年代からのセレクトになっています。正直、私のこの頃のNeubautenは熱心に聴いていなかったので、割と有り難かったですね。メンツは,途中脱退・加入もありますが、Alexander Hacke, Blixa Bargeld, F.M. Einheit, Jochen Arbeit, Marc Chung, N. U. Unruh, Rudolf “Rudi” Moserとなります(MarcとF.M.Einheitが脱退し、JochenとRudolfが加入)。ボックスセットなので、メンバーの写真やアートワークも豪華ですね。この時期のNeubautenは初期のカオスな音塊からロック・ミュージックのフィルターを通したプログレッシブな音作りに転換する時期であり、丁度、独逸のHeiner Müller作の戯曲”Die Hamletmaschine (ハムレット・マシーン)へのサントラの提供から始まり、1993年のアルバム”Tabla Rasa”で、大きな転換を示しました。ノイズ音よりも定型的な電子音が使われ、全体的ソフトな曲から構成されていました。この時はMuteからの配給になり、英国の歌詞も入れてくれと言われてのに対して”Blume (花)”と言う曲にはドイツ語版、英語版、フランス語版、日本語版の4バージョンか作製されそれぞれの国で発売されました。その後、メンバーの脱退などが起こりますが、1996年”Ende Neu”、続いて2000年の”Silence Is Sexy”をリリースし、静謐な音響作品が顕著になってきます。ザックリ言うと、この時期は上記のような転換期でありました。なので、本作品でもそれを踏襲するかのような曲が散りばめられています。あと廃材も金属だけでは無く、プラスチックのチューブやポリタンクなども使われており、何よりも、Blixaが黒っぽい3ピースのスーツ姿で歌うところが最大の転換点でしょう。また、CD版では2枚組でリリースされていますが、ヴァイナルでは3LPでかつグラフィックも大きいので、それは後者の方が見栄えがしますね。細かい解説や感想は控えますが、このバンドの転換期を俯瞰するには良いボックスセットだと思います。もし良かったら、見つけて,聴いてみてください。 LP1 A1 “Zentrifuge” (4:47) A2 “12305te Nacht” (4:09) A3 “Für Wen Sind Die Blumen ?” (4:25¥ A4 “Redukt (Live)” (9:41) B1 “Ende Neu (Live)” (6:16) B2 “Blume (French Version)” (4:34) B3 “Three Thoughts (Devils Sect)” (4:37) B4 “Implosion” (1:31) B5 “Scampi Alla Carlina” (2:43) LP2 C1 “Snake” (3:34) C2 “Alles Was Irgendwie Nützt (Live)” (8:06) C3 “The Garden” (5:11) C4 “Anrufe In Abwesenheit” (4:15) C5 “Querulanten” (0:56) D1 “Architektur Ist Geiselnahme” (5:06) D2 “Helium” (3:11) D3 “Wüste (Ballet Version)” (3:47) D4 “Der Leere Raum” (2:01) D5 “Was Ist Ist (Extended Version)” (4:20) LP3 E1 “I Wish This Would Be Your Colour (Live)”(8:18) E2 “Bili Rubin” (3:00) E3 “Die Interimsliebenden” (7:15) E4 “Installation Nr.1 (Jon Is Mixing)” (3:45) E5 “Montblanc” (0:30) F1 “Open Fire” (4:26) F2 “Salamandrina” (2:59) F3 “Letztes Bild” (3:52) F4 “Silence Is Sexy” (5:55) F5 “Drachen” (2:05) https://youtu.be/02Tn4w7AhcU?si=BeEwybEjfVjCKLeB [full albums] https://youtube.com/playlist?list=PLcWA977eKB-OuWf5a0ajVTwwEzgXxgBLh&si=oUinFecMiAsMZWhG #EinstürzendeNeubauten #StrategiesAgainstArchitectureIII(1991-2001) #SelfCompilationAlbums #3LPs #MetalPercussion #TablaRasa #EndeNeu #SilenceIsSexy #RoughTrade #Potomak #GrandHarbour #AlexanderHacke #BlixaBargeld #F.M.Einheit #JochenArbeit #MarcChung #N.U.Unruh #Rudolf“Rudi”Moser
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Experimental Rock Rough Trade, Potomak, Grand Harbour 不明Dr K2
-
Liaisons Dangereuses “Los Ninos Del Parque”
Liaisons Dangereuses(仏語なのでリエゾン・ダンジュルースと発音する)は、元々DAFのオリジナルメンバーだったChristo Haasと彼とのデュオCHBBで活躍してたBeate Bartelが、Chrishna Goineauと一緒になって、1981年に結成された西独逸のバンドです。音は、NDWからEBMへの橋渡しとも言えるシンセによるオール電子音から構築されたダンスミュージックで、本作は独逸の最も有名なプロデューサー兼エンジニアでもあるConny Plankのスタジオで録音されています。バンド名はフランス語、出自はドイツ、曲名はスペイン語と得体が知れないコスモポリタンで、皆さんのよく知っているどん兵衛のシャツを着たGoineauがヴォーカルです。活動時期は1981-1982年と短命であったことが悔やまれるところですが、本作は後のデトロイトテクノやシカゴハウスに多大な影響を及ぼしたと言われています。私は多分、輸入盤屋で入手したと思いますが、よくは覚えてません。この盤は同じ曲が3曲、ミックス違いとインスト・ヴァージョンとヴォーカルヴァージョンだけで、DJ用にカットされた仕様になっています。同じジャケで、アルバムも出ており、それが彼等の最初で最後のアルバムになりました。 やって、この時のメンバーは、Christo Haas (Electronics), Beate Bartel (Electronics, Vo), Chrishna Goineau (Vo)の3人で、エンジニアはConny Plankが担当しています。 A “Los Niños Del Parque (Renegade Soundwave Mix)” (6:12) B1 “Los Niños Del Parque (Official Delkom Live Mix - Instrumental)” (5:07) B2 “Los Niños Del Parque (Official Delkom Live Mix - Vocal)” (5:06) A “Los Niños Del Parque (Renegade Soundwave Mix)” https://youtu.be/z5iG1TK32DU?si=crQiLRg8y1flH13S B1 “Los Niños Del Parque (Official Delkom Live Mix - Instrumental)” https://youtu.be/zMCj8-qJmhk?feature=shared B2 “Los Niños Del Parque (Official Delkom Live Mix - Vocal)” https://youtu.be/a_sAH2QGotE?si=rTk67EUH816heB_X #LiaisonsDangereuses #NeueDeutscheWells #GermanNewWave #ConnyPlank #ChristoHaas #BeateBartel #ChrishnaGoineau #ElectroPop #DanceMusic #Synthesizer #Techno
Neue Deutsche Welle (German New Wave) Mute Records (Roadrunner Records) 2000円位?Dr K2