Bourbonese Qualk “The Spike”

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Bourbonese Qualkって知ってる方はいますか? このバンドは、英国の南ロンドンのChamberwellで、1979年に結成されています。その時の創設メンバーは、Simon Crab (Electronics, Tape, G, Instruments)とその兄弟のTedで、DIYの精神で持って実験的音楽を作り始めます。彼等が、1982年にロンドンのスクワットに移った時に、Julian Gilbert (Vo, Electronics, Flute, Perc)とSteven Tanza (Drs, Perc)がメンバーに加わります。そこで、彼等は、リハや展示やパフォーマンス等のできるオープン・カルチャーの場所として、Ambulance Stationを運営し始めます。やがて、その傘下で、Recloose Organizationと言うレーベル/出版社を始めます。そして、1983年にBourbonese Qualkはファースト・アルバム”Laughing Afternoon”を自身のレーベルRecloose Organizationからリリースしています。しかしながら、Gilbertは別の可能性を追求する為に、1985年の1年間は抜けています。またTanzaも1986年の1年間、The Stateとして、別の音楽やアート・プロジェクトをやっています。1986年からは、Owen Rossiter (Perc)とMiles Miles (Multi-Instruments, G)とが、Kif Coleによる大きな動きに沿って、コアメンバーとなっていきます。彼等は、その出自やスタイルに忠実に出版やツアーをしており、その際にも音楽やイメージやグラフィックスもそれらに合わせています。しかしながら、2002年に、Milesが亡くなったことで、バンドは正式に解散しています。
それで、今回、ご紹介するのは、Bourbonese Qualkの4枚目のLP”The Spike”です。ただ、彼等はファーストLPの前に2本のカセット作品を出していますので、それらは除いてと言うことです。今回、購入したアルバム”The Spike”は、再発盤で、リマスタリングしてあるもので、英国Mannequin Recordsからのリリースとなっています。今回の参加メンバーは、Simon Crab (Instruments, Electronics, Vo, Tapes)とSteven Tanza (Drs, Perc, Vo)の2人で、Julian Gilbert (Vo, Lyrics)とCraig Runyon (Vo, Lyrics)はゲストで参加となっています。内容は、インダストリアル・ポップとでも言えば良いかな?ん〜それもしっくりこないかなぁ。A1 “Shutdown”は、いきなり「シャット・ダウン」と叫び声が左右にパンしまくるイントロがカッコいいインダストリアル・ファンクな曲で、続くA2 “Suburb City”では中近東風のメロディと念仏のようなヴォーカルが耳に残ります。それに対して、A3 “About This”やA5 “Preparing For Power”では爽やかなギターのカッティングやピアノとベースの掛け合いが心地良いです。ここら辺の切り返しは日本のD.D. Recordsっぽいです。A4 “New England”では再び不穏な音が渦巻きます。A6 “Pogrom”では金属質なリズムボックスに何やら子供の声のようなヴォーカルが乗り、薄っすら中近東風で、また違う一面を見せてくれます。それでB面に移ると、B1 “Call To Arms”は子供達(?)の叫び声の掛け合いに大人の怒号が重なり、やがてパーカッションの連打になる曲で始まりますが、B2 “Frontline”は一転、リリカルなギターとシンセのメロが沁みます。B3 “Spanner In The Works”では不明瞭なテープ音によるリズムに陰鬱なヴォイスとパーカッションが重なります。B4 “In-flux”やB5 “Deadbeat”では土俗的リズムの反復が心地良いですが、B5は少しだけMissing Foundation を想起させる重いビートから成ります。多分、Bourbonese Qualkの長い歴史からすると、この頃は、まだ音の方向性が定まっていなかった時期だと思われるので、何だか雑多な印象があるのかもしれません。それにしても、独自の進化を遂げたBourbonese Qualkの初期音源を知るには持ってこいなので、是非とも体験してみて下さい‼️面白いよー!

https://youtu.be/LtrZPntQ5JM

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