Peter Frohmader “The Forgotten Enemy”

0

これまた謎謎物件。ジャケ写は、H.R.Gigerによるもの。それで、本作品はPeter Frohmader氏の音楽作品なのですが、調べてみると、独逸の美術家/音楽家でして、展覧会、映像、マルチメディア・イベントで、先のH.R. GigerやChris Karrerなど色々なアーティストとの多面的コラボをやっています。このような経歴ですが、多数の音源を自身のレーベルNekropolisなどから、リリースをしています。また、同名のスタジオやNekropolis名義でも作品をリリースしています。もう少し、彼のバイオグラフィーを紹介してみます。Peter Frohmaderはミュンヘン生まれて、12歳の時にから、Tangerine DreamやAsh Ra Tempelなどの電子音楽を聴き始めだそうです。そんな彼はすぐにバンド活動を始め、アヴァン・ギャルド・バンドAlpha CentauriやTangerine Dream 風のElectronic Delusion及び電子音楽にジャズロックをぶち込んだバンドKannanを始めます。1979年にロックバンドCIAを結成し、Nekropolisとして音楽活動やその他の実験的活動を始めます。彼の音楽は、時にインダストリアルなものや買える楽器だったりもするのですが、The Sisters of mercyやThrobbing Gristleのように、ハンドメイドな楽器も使っています。彼の音楽は、地元独逸よりも日本、米国、英国で評価されています(私はよく知りませんでしたが)。その音楽性は悪夢的なものだったり
ファンタスティックなものだったりしてようです。しかしながら、彼は2022年5月2日に、63歳と言う若さで心不全で他界しています。
そんなPeter Frohmaderの1985年作のミニアルバムがこの”The Forgotten Enemy”です。今回のメンバーはRudi Haunreiter (Drs, PPG Wave 2), Peter Frohmader (Electronics, B, Stick, Drum-Machine), Werner Aldinger (Trombone), Stephan Manus (Vln)の4人です。正直、Peter Frohmaderのフレットレス・ベースとスティックの演奏テクはビックリする程上手い❗️A面の2曲はファンク調の力強いサウンドを展開するインスト曲で、B面2ではアンビエントの要素も垣間見られるようなゆったりしたインスト曲からなります。両面とも、Wernerの伸びやかなTromboneが良い隠し味になっています。形容するのが、難しい音楽ですか、「インダストリアル・ジャズロック」と言えばいいでしょうか? アイデアだけでなく、それを具現化するテクもあった点が、それまでのインダストリアル・ミュージックとは大きく違う点ですね。私も、ちょっと彼の音源を掘ってみようと思いました。皆さんはどうですか?

この作品はYouTubeにもBandcampにも無かったので関連動画を貼っておきます。
https://youtu.be/19aQAypPl9Q

#PeterFrohmader #TheForgottenEnemy #HaschPlatten #Industrial #JazzRock #Progressive #RudiHaunreiter #WernerAldinger #StephanManus #Bass #Stick #Electronics #Drums #Trombone #Violin

Default