V.A. “Der Biß (Soundtrack Zum Film)”

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このアルバムも全然記憶にありません。独逸モノと言うことだけで購入したものと思います。しかし、このアルバムは”Der Biß”と言う映画のサントラ集だったみたいです。どんな映画かはちょっと不明ですが、監督はClaude Chabrolで、1970年8月に公開された作品で、Stéphane Audran, Jean-Pierre CasselとMichel Bouquet.が主演と言うことでしょうか?シリーズもので、ちょっぴりスリラー的要素があるみたいです。その内容ですが、ん〜、どうも精神的にいかれた母親が息子に暴力を働き、怪我をさせてしまう。そこで父親が親権を守ろうとして、息子を地方病院に入院させ、母親をロッジに移します。それで母親が親権を奪い返そうとして、怪我をさせられた使用人の青年が、恋人と一緒になって、母親に罰を与えるみたいなプロット(ホントかな?)です。この映画は、元々、フランス語で制作されており、仏、伊、ベルギーが舞台になっています。なお、原作はCharlotte Armstrongです。興味のある方は原著を読んでみてください。
それで本サントラですが、A1とB6 ベルリンのバンドUnlimited Systemsで、メンバーはMarianne Enzensberger (Vo), Ian Wright (別名J.C. Wright; Electronics, Tapes), Ulrike Reetz (別名Ulli Reetz (Sax), Lena Japan (G)の4人組です。メンツから分かるようにベースはシーケンサーでその上にムーディーなsaxとMarianneのややドライなVoが乗るポップな曲ですね。B6はドライブ感がありますね。A2とB1 ベルリン生まれのMarianne Rosenbergは独逸の歌手ですが、バックの演奏はウニャウニャしたシンセから始まり、やがて気怠いコード進行の曲になり、朗々と歌っています。出自は如何にもNDWっぽい曲です。B1の方はVoがKate Bushっぽいです。A3 Die Gesundenで、Mabel AschennellerとEschi Rehmのデュオで、元々はドラマーがいたみたいです。所謂、A~Haみたいな音で、ドラムマシンとシーケンサーをバックにどうも2人が交互に歌っているようです。A4 NYCのシンガーソングライターのDavid Peelで、スカムなパンクサウンドを聴かせてくれます。憎み切れないC級のパンクサウンドです。B2 Tecnovilleは、André Bach, Berna van Baarsen, Herman Lohmeijer, Herman Voogd, Mark Tegefossの5人組ですが、詳細は不明。抑制されたようなVoで、細かく刻むドラムがポストパンクっぽいです。勿論生ドラム入りです。B3 Gerd Pasemannは、Aroma Plusなどのバンドにもいたアーティストで、あのMax Goldtともバンドメイトでした。重いキックにシンセとギターか被るスタイルですが、最後に男性の呟きが続いてきます。
と言う訳で、そんなに有名なバンドが揃ってはいませんが、独逸の地下映画とそのサントラの文化には触れられると思いますよ。皆さんも聴いてみて下さい。

Unlimited Systems “Ich Beiß Mich Selbst”
https://youtu.be/KVBV6gMkQWI

Marianne Rosenberg “Nägel Aus Eis” & “Rhapsodie In Blut”
https://youtu.be/laKPQfuAy1Y

Die Gesunden “Kalte Liebe”
https://youtu.be/4sfTzd34Xog

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